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2005年8月21日 (日)

仲井戸麗市「Lightning Blues Guitar 05」日比谷野外大音楽堂

Chaboflier20050821今日は日比谷野音で、「Lightning Blues Guitar 05」なるイベントがあった。
「Lightning Blues Guitar」といえば、前回は1996年に行われ、つい先日CDとDVDが再発になったばかりだ。
今回もゴキゲンなBlues Guitaristがたくさん登場し、夏の野音を盛り上げてくれるだろう。。。
てな期待を抱きつつ、会場の日比谷野外大音楽堂へ到着したのは、開演30分前の15時半。
さっそく会場入り。私の席は、B-5列16番。ステージ向かってやや左寄りだけど、ステージはかなり近い。
太陽はまだまだ上にあり、じっとりとした暑さが身にしみる。

予定よりちょっと早めの15時57分頃、山岸潤史率いるPAPA GROWS FUNKの演奏が始まる。
のっけからゴキゲンなFunkナンバーに、思わずぶっ飛ぶ。Groove感というか何というか、とにかくスゴイ!
いきなり山岸のギターアンプが燃えて、しばし中断。
CREAMの「Strange Brew」を演奏した後、「一番最初のギタリスト、紹介します」と登場したのはichiro。
正直、ichiroってこのイベントでしか聴いたことないんだけど、はっきり言ってスゴイ。
ニューオリンズ風のナンバーに始まり、STEVIE RAY VAUGHANの曲をバリバリと弾きまくる姿は感動的。
ここに住友俊洋という白髪ロン毛のギタリストが加わる。レスポールでスライドギターをかまし、シブいシブい。

次に、西 慎嗣が登場。個人的にはいつまでたっても「スペクトラム」って印象があるんだけど、意外とシブいんですね。
ミドルテンポのナンバーで、グッとシブめのギターと唄声を聴かしてくれました。
「5番、JIMI HENDRIXです」と言いながら、登場したのは中野重夫。
右利きなのにサウスポー用の白いストラトを弾く姿は、まんまジミヘンって感じで、かなりのこだわりが見えました。
続いて、石田長生の紹介で鮎川 誠が登場。
シールドをブチブチっとギターに突っ込み、ゴキゲンなROCKを訊かせる。
更にCHARが加わって「Virus Capsule」が始まると、ガラッと雰囲気が変わり場内総立ち。
続く「Satisfastion」では、土屋公平とSHEENAも加わり、大セッション大会となる。
「年齢の関係上、休憩致します」というCHARの一言を合図に、17時40分からしばし休憩。

18時、再びPAPA GROWS FUNKのメンバーが、Funkyなリズムを刻み始める。
土屋公平が登場し、とっても蘭丸らしい感じで、野音をダンスの渦に巻き込む。
山岸潤史から「そのむかし今から27年ほど前、大阪でSOOO BAAD REVUEというバンドをいっしょにやってました。
いまはCHARの相方ですけどね。もうあげましたけど。わたしはいりません」と紹介されて、石田長生が登場。
そして、SOOO BAAD REVUEのデビュー曲「最後の本音」を演奏。この選曲、個人的にはかなり嬉しかった。
再びCHARが登場して、石田長生といっしょに「Knocking On The Heaven's Door」。
この曲は、今はもういない大村憲司へのレクイエム・・・。

「え~ほんじゃここで、またもうひとりギタリストが出てきます。東洋が誇るSoulBluesMan、
アジアいちの拍手で迎えてやっておくれ」というCHARの紹介で、いよいよCHABOが登場。
すかさず、「今夜R&Bを・・・」のイントロが始まる。石田長生といっしょに、いつものように熱いBlues・・・。
「このツアー、すごいコト途中で発覚したんだ。マコちゃんお休みんとき、なんとこの総勢何人かの出演者の中で俺、
イチバン年上だったんだ」などと言いつつ、「ギターがあれば年の差なんて」と土屋公平を呼び込む。
「今晩は麗蘭です」と自己紹介して、「あこがれの Southern Man」。
「いつでも俺は家に帰りたいんだ。マコちゃん卑怯だな、SHEENA出してよぉ。いいな、奥さんといっしょなんてよぉ。
俺も呼びゃぁよかったぜ。俺の奥さんカメラマンだからしょーがないか・・・」と言い、
「日本のRockの宝だ」とCHARを紹介して「Feel Like Going Home」。
CHARのギターソロがねっとりと絡みつき、いつも以上に素晴らしい演奏だった。

「とっぷりと暗くなったぜ。じゃぁ、そろそろ行きますか」との一言から、
土屋公平・西 慎嗣といっしょにCHARのステージが始まる。
「いろんな人に呼ばれてなんか出てくる、中年のホステスみたいな感じです今日は。
こっからしつこいよ。おっさんしつこいよ~」と言いつつ、山岸も加わって「Come Together」。
トリッキーな振りも交えて唄うCHARは、サイコーにカッコよかった。

アンコールに突入し、全員がステージに登場して「The Weight」「Hallelujah I Love Her So」。
個性的なギタリストがここまで揃うと、かなり圧巻。それぞれの持ち味が良く出てて、たまらなくいい感じ。
そして最後は、「Going Down」。ほとんど収拾がつかないほど、みんなギンギンにギターを弾きまくる。
「4年ぐらいギターの音、もう聴きたくないと思うけども。ひとつこれに懲りて。。。
また10年後ぐらいにこんなイベントやったら、まぁ5人ぐらい減ってると思うけど」と、CHARが締めくくって終了。
時間は、20時10分過ぎ。気がつくと、虫の鳴き声が夏の終わりを告げていた。

帰りには先週と同様、屋台で大盛焼きそばとビールを買って、日比谷公園のベンチで夕食。
なんとも言えない、気持ちいいひと時だった。

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2005年8月14日 (日)

忌野清志郎「2005 GOD Presents YAON 35」日比谷野外大音楽堂

Kiyoshiflier20050814今日は、年に一度の清志郎の野音。
夏はやっぱり、蝉の声をバックにゴキゲンなROCK・・・ってんで、日比谷野外大音楽堂へと急ぐ。
17時過ぎに着くと、既に開場していたので、そのまま入場。
手渡された「Walkin'」を手に、自分の席C-5列50番へ。
ステージ向かってやや左、ちょっと遠いけどまずまずって感じかな。
暑いことは暑いけど、吹く風はひんやりと涼しくて、なかなかいいコンディション。

17時30分、SEがちょっとシブめに変わったのを合図に、フラリとメンバーが登場。
大仰なイントロダクションとMCのコールに続いて、「ROCK ME BABY」が始まる。
ステージから鳩が放たれ、次々と空高く羽ばたいて行く。おぉ、STONESのハイドパークみたい。
そして、マントを羽織った清志郎が登場。夕暮れの野音に赤のスーツがよく映える。
続いて、「ブン・ブン・ブン」「トランジスタ・ラジオ」。
「暑いぜベイベー。野音ベイベー、一年ぶりの来日です。よろしく。
今日も俺んちだと思って最後まで楽しんでってくれ、頼むぜ」と、
いつも通りの挨拶をはさんで「REMEMBER YOU」。

ちょっとテンポを落として、「ありふれた出来事PART2」「ラプソディー」。
懐かしい曲をこんなシチュエーションで聴くと、思わず昔に思いを馳せてしまう。
「キヨシです・・・ 35年もやってきてしまったとです。一緒にデビューした連中は、とっくに海の藻屑と消えました。
キヨシです・・・ 子供のころ、鳩を飼っていたとです。レースに出したら、一羽も帰ってこなかったとです。
キヨシです・・・ 娘に訊かれました。レコーディングって、仕事なの?
キヨシです・・・ 息子が口をきいてくれません。
キヨシです・・・ 『妖怪大戦争』に出ています。角川の社運がかかっているそうです。
なんで僕に主題歌書かせたんでしょう?」というMCから、「愛を謳おう」。
そして、「サマータイム・ブルース」。放水機で客席へ水をまこうとするが、いまいち不発に終わる。

曲の途中で、客席中央のいつもPAがある場所に被せられていたシートが取り除かれる。
おぉっ!これはひょっとして・・・私の席からほんの数メートルの距離。ドキドキ。。。
「Walkin'」の曲をバックに客席を通って、NICE MIDDLEのメンバー、
そして長い黄色のマフラーをたなびかせて清志郎がやってきた。
「世界で初の試みです」というサブステージでの演奏。
清志郎はウクレレを手に、アコースティックセットで「去年の今頃」。
「前のヤツら生意気ですよね」と言いながら、「ぼくの好きな先生」「忙しすぎたから」。
「視線を感じる。リバーシブルになっております」と、これまでステージに背を向けていたのを、
ステージに向かって立つ形で「あふれる熱い涙」。背中越しに見る清志郎の横顔もまたカッコいい。
「体操しようよ」のあと、「ラー・ラー・ラ・ラ・ラ」を唄いながら、メンバーはステージへ戻る。

HORNSも加わり、再びステージでの演奏。まずは「ロックン・ロール・ショー」。
ダッチワイフが何体もセッティングされ、清志郎はそれを客席へ投げ込む。
ダッチワイフがお客さんの手をリレーされていく光景は、なかなかシュール。
曲にのせてメンバー紹介をしたあと、「三宅が唄うぜ~」と言いつつ清志郎は退場。
伸ちゃんのコーナーとなり、ちょっとシブい感じで「It's alright」「ブルーズン・ロール」。
いつの間にか暗くなった夜空に、月がぽっかりと顔を出している。

そして「GOD」のイントロが流れると、ステージ中央のお立ち台にマントを羽織った清志郎。
パァ~とマントをとると、ブルーの衣装。しびれる~まさにGOD!
フルートのソロから、「わからず屋総本家」。いつものように、時代劇風の寸劇入り。
「仕草」に続いて、「君を信じてる」。上空からは雪が舞い落ちて、なんとも不思議な感じ。
でも清志郎の歌声は、その中をまっすぐに突き抜けて、ビシビシ心に響いてくる。
そして「ドカドカうるさいR&Rバンド」、続いて「雨あがりの夜空に」。
いつものように曲の途中でコール&レスポンス。
「ナオン ヤオン ナオン ヤオン」までは良かったものの、
「今日は鳩を飛ばしたので、その記念のフレーズを思いついちゃったので」という
「ハト ハト ハート ハト」はちょっと空振り。「やんなきゃよかった的な感じ」と本人も即反省。
いつもの「愛し合ってるかい」のコール&レスポンスに続いて、「Baby何もかも」。
続く「気持ちE」では、バケツの水を客席にぶちまけ、最後に自分でかぶって終了。

アンコール、「WANTED」のイントロとともに、客席から清志郎登場。
またもや私のすぐ目の前を、清志郎が通り過ぎて行く。
Cブロックということでちょっとクサってたんだけど、とんでもなく美味しかったなぁ~今回は。
“日本のユーメーなロックンロール”「上を向いて歩こう」に続いて、「JUMP」。
巨大な風船が客席に投げ入れられ、みんなでジャンプして、大盛り上がりの中終了。
カーテンコールのあと、清志郎はTシャツを客席に投げ入れて退場。
既に時間は20時25分、約3時間のライブ。大満足でした。

帰りは日比谷公園でビールをグビグビ・・・屋台で買った大盛焼きそばも、忘れられない想い出。

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