今日はお休み。昨夜の飲み疲れもあって、昼間はずっとウダウダして過ごす。
夕方になり、いそいそと渋谷へ。今日は「soul of どんと 2006」がNHKホールであるのだ。
例年通り開演前に秘蔵ビデオ上映があるというので、早めに会場入りしようと思ったんだけど、
なんだかんだで結局18時15分過ぎに会場に到着。でも開場が遅れたようで、まだ会場前には長蛇の列。
物販を横目に見つつ、自分の席へ。2階C16列26番ということで、2階席の後方中央。
ステージはちょっと遠かったけど、ポジション的にはよく見える席だった。
18時半になると、ステージ上に設置されたスクリーンに秘蔵ビデオが映し出される。
「HOT HOT GUMBO」などBO GUMBOS時代のものから、沖縄のソロ時代のものまで。
在りし日のどんとを偲びながら、しばし画面に見入る。
上映は30分ほど続き、ビデオの中でどんとが「次のステージに行こうじゃありませんか~!」と叫ぶと、
ステージ上にスカパラホーンズが登場。
続いてアフロのかつらをかぶった竹中直人が司会として出てきて、お客さんを一気に盛り上げる。
そして「どんと紅白バンド」ということで、
玉城宏志(G)、椎野恭一(Dr)、永井利充(B)、岡地曙裕(Dr)、Dr.kyOn(Key)が紹介される。
竹中直人が退場し、kyOnが「紅白というからには、ちょっとだけいくつか段階を踏まなくてはいけない」としゃべり出す。
まずはキャプテンということで、赤組キャプテン赤どんと、白組キャプテン白どんとが紹介され、
ステージ上方からどんとの写真が降りてくる。
それからステージ上のスクリーンに本日の出演アーティストの写真が映し出され、赤白の組み分けが発表される。
まずは白組一番手、永井さんボーカルで「ポケットの中」。原曲のままという演奏で、やっぱり安心して聴ける。
スカパラホーンズの紹介に続いて、赤組一番手はLeyonaで「泥んこ道を二人」。スカのリズムが心地よい。
白組二番手は、ハナレグミで「HEY FLOWER BROTHER」。一気に会場がヒートアップする。
続いて赤組二番手、YO-KING。「どんとさんはいつも楽しそうな人でした。
それを当時ボクはとてもかっこいいと思いました。そしてそれを当時ボクはとても正しいと思いました。
そんな思いを込めて唄います」とコメントし、「夢の中」を熱唱。心に染みます。。。
白組三番手は、竹中直人。「じ、じ、じ・・・地獄でもない~」と「あこがれの地へ」を唄い出す。
竹中直人は歌がうまいっていうのは知ってたけど、今日もサイコーだった。大声でいっしょに唄い、思わず涙ぐむ。
ここでセットチェンジ。竹中直人が司会として場をつなぐ。さちほも登場し、しばしどんとの思い出話。
「どんとは紅白歌合戦が大好きで、NHKに就職してヤングミュージックショーのディレクターになるっていう予定だった」
「NHK主催の音楽コンテストに軽い気持ちで応募したら、ここでグランプリになりました」
「BO GUMBOSでBo Diddleyといっしょにやったとき、張り切りすぎて落っこちちゃった」と、
NHKにまつわるエピソードを披露。意外にどんとはアイドル好きだったなんて話も飛び出す。
そしてAMANAの演奏で、「坊さんごっこ」。
スクリーンにはどんとの映像が映し出され、まるでいっしょに演奏しているかのよう・・・。
続いて「いまの曲は『坊さんごっこ』という曲でしたが、もう一曲ごっこといえば・・・」と言い、kyOnが「魚ごっこ」を唄う。
途中でハナレグミも加わり、会場も大いに盛り上がる。
「赤いストラトといえばこの男、赤い服といえばこの男」というkyOnの紹介で、玉城宏志が「ニカラグアの星」。
ハードなリズムにあわせて、もぅギター弾きまくりですごくカッコいい!
「もう一曲、ローザの曲を唄ってくれる人を紹介します」との声に、岸田 繁が登場して「橋の下」。
これまた染みますねぇ~。ステージバックが、雲の流れから夕焼けに変化してとっても感動的だった。
続いてちょっと幻想的なムードになり、UAが「トンネルぬけて」を唄う。
「みんな盛り上がってるか?」と言いながら、再び司会の竹中直人とさちほが登場し、しばらくMC。
どんとがルーツミュージック探求の果てに出合ったという沖縄民謡・・・ という話に続いて、古謝美佐子が登場。
AMANAといっしょに「ニービチスガヤー(結婚しよう)」、そして「童神(わらびがみ)」を演奏。
これはちょっと感動的・・・。これが本当の「うた」なのではないか?と思った。
司会の竹中直人も、「心が洗われる時間ですねぇ」「どんとすげぇなぁ~」と感動していた模様。
何故か急に「セッティングの間、私は何の意味もありませんが、三半規管が丈夫なので
みなさんがストップと言うまでグルグルグルグル廻ります。そしてまっすぐ歩きます」という技を披露。おかしすぎる。。。
そして宮沢和史が登場し、既に定番となりつつある「ひなたぼっこ」を唄う。
「そろそろどんと紅白、最後の対戦を迎えることになりました」とのkyOnのMCに続いて、
赤組のトリでYUKIが「最後にひとつ」。kyOnとのデュエットが心地よくて、なかなか良かった。
「記念すべき第一回、白組トリはこの方においで頂きました。北島三郎!」という紹介で、いよいよ清志郎の出番。
マントを羽織り、赤いチェックのスーツで清志郎が登場すると、会場内の雰囲気がガラっと変わる。
ロッカバラードの曲調に「Make Up My Mind」かと思いきや、どんとのソロ曲「最後の詩人」。
満点の星空を思わせるステージバックを前に、「星になったのさ~」と唄う清志郎はカッコ良かった。
最後はkyOnの煽りでマントショーと布団ショーも飛び出し、すっかり“持って行った”って感じ。
竹中直人とハナレグミがお揃いのSTONES柄のスーツで登場し、しばらくMC。
大きなキャンドルがステージ上に並べられ、どこからか波の音が聞こえてくる。
SANDII率いるダンサーが登場し、「タヒコ」という hula を踊る。
そして町田 康の朗読、さちほとUAの唄をバックに、ステージと1階通路に並んだダンサーが「波」を踊る。
なんとも幻想的な雰囲気・・・ どんとへの鎮魂歌なのかな。
しばらくさちほ中心に、UAや町田 康と共にどんとの想い出話。
しっとりムードの中、突然トロピカルなリズムが始まり、永井さん、さちほ、らきた、Leyona、UAで「カリプソちゃん」。
そして全員がステージに集合し、「どんとマンボ」。ヴォーカルはYO-KING、ハナレグミあたりだったか。
清志郎はピンク色のTシャツで登場し、ぐるぐるレイン棒とタンバリンを手にコーラスで参加。
間奏のソロまわしでは、ギターソロに混じって法螺貝も披露。
とっても華やかな雰囲気の中、大団円を迎える。
「どんと紅白、いよいよこれで結果発表になります!」という竹中直人の言葉で、金のくす玉が登場。
指名を受けたYUKIが紐を引くと、中からは「おめでとう」の文字が・・・。
竹中直人が何人かにコメントを求めると、町田 康が「あんまし勝敗っていうのにそんな意味がない・・・」と一言。
「答え言っちゃったのか!」と動揺する竹中直人がおかしかった。
気を取り直して「どんとに訊いてみよう!」と言うと、「勝ち負けあるわけないでしょう!」とどんとの声。
「ここに居る全員が優勝」っていうことでした。。。
どんとの唄う「おめでとう」が流れる中、出演者がステージを去り、次第に客電が明るくなって終了。
既に22時5分過ぎ。ビデオ上映も含めると、3時間半にも及ぶイベント。
「フラワーマン」も「見返り不美人」も「ダイナマイト」もなかったけど、とっても充実したイベントだった。
もう時間も遅かったので、帰りは国領まで戻ってひさびさの「さくらい」。
今日のライブを思い出しながら、心地よい酔いに身を任せる。。。
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