仲井戸麗市「my way」SHIBUYA-AX
今日は、夕方から渋谷へ。SHIBUYA-AXで、CHABOのバースディ・ライブがあるのだ。
16時過ぎに家を出て、渋谷で本屋やタワレコに寄り道しながら会場へ着いたのは17時40分。
既に開場していたので、そのままフロア内へ。今日の席は1階A列30番、なんと最前列!
ステージ向かってやや右寄りだけど、なんたって最前列。否でも期待で胸が膨らむ。
ステージ上は黒い幕で前後に仕切られていて、アンプはその後側にセットされている。
幕にはアロハシャツが三着ほど吊り下げられていて、なんだかちょっと不思議な雰囲気。
予定より遅れて18時15分、フロアの照明が暗くなる。
ステージ左端にセットされたマイクスタンドの前に立ち、ギターを弾き始めるCHABO。
一曲目は「大切な手紙」。10分以上に及ぶ曲が終わると、再びステージは暗転。
すると黒い幕があがり、ステージ後方のスクリーンに「1970~1980」という文字が浮かぶ。
当時の世相をあらわすようなVTRに続いて、古井戸時代のCHABOの姿が映し出される。
なるほど、今日のライブのタイトル「my way」にちなんで、これまでの道のりを振り返ろうというのか。。。
映像が終わる頃には、CHABOはステージ中央でセッティングを済ませ「らびん・すぷーんふる」を唄い出す。
そしてステージ右側に置かれたキーボードの前に、たつのすけが座って「春たけなわ」。
ここまで、そしてこれ以降もMCは一切なし。このパターンは、4月のBOXXの再現か?
「おいてきぼり」から、蝉の鳴き声と共に「ポスターカラー」「四季の詩」と続く。
スクリーンに「1980~1990」という文字が浮かび、RCサクセション時代のCHABOが映し出される。
初めて出会った頃のCHABO。。。懐かしさに胸がキュンとする。
そんな感傷を吹き飛ばすかのように、リズムボックスをバックにストラトで「GIBSON」をブチかます。
やっぱりエレキギターを弾くCHABOはカッコイイ。当時を思わせる演奏に、客席は大いに沸く。
懐かしい「ハイウエイのお月様」に続いて、「GLORY DAY」「うぐいす」とRC後期の曲を演奏。
今度はスクリーンに「1990~」の文字が映し出され、麗蘭の映像が映し出される。
ここからは懐かしいというよりも、現在進行形。
「ミッドナイト・ブギ」に始まり、「夏の色調」「マンボのボーイフレンド」とお馴染みの曲が続く。
でもキーボードとギターとのからみが、いつもとちょっと違った雰囲気をかもし出している。
ここまできて「あれっ?ソロは?」と思っていたら、スクリーンに「Solo 1950~」の文字が。。。
“1950年から”ってずいぶん遡っちゃったなぁ~と思いつつ、幼少時代のCHABOの写真を見つめる。
ソロといえばやはりこの曲ということで「打破」を唄ったあと、
John Lennonの「Oh Yoko」を口ずさんでから「ねぇ HISAKO」を演奏。
続いて「太陽に唄って」「ホームタウン」と、CHABOの子供の頃への思いを綴る。
キーボードとギターとのシブい絡みから激しいインスト「とかげのように」、
そして「My R&R」「Song for you」とCHABOのメッセージを感じさせる曲が続く。
最後の曲は「久遠」。密度の濃いステージが、ここでひとまず終了した。
これで終わりだと4月のBOXXと同じだなぁ~と思いつつ、ひたすらアンコールの拍手をする。
それに応えて、「MR. & MRS.」のTシャツに着替えたCHABOが再びステージに登場。
と思いきや、その後から花束を抱えた竹中直人が続く。
なんとも言えないやり取りをしたあと、ピックを拾って「もらったぁ!」と嬉しそうに帰っていった。
「そういうわけで一部、みんな緊張させてゴメンね」と、ここからはいつものCHABO。
「古井戸のとこでやり忘れたのあるんでそれちょっと演っていいかな」と言い、Blues調の「さなえちゃん」。
「30年ぶりに唄いました」と言いながら、当時の思い出話をあれこれ。
「堰を切ったようにしゃべってる。どっちが俺なんだろう。。。いろいろやりたい年頃なんだよ」との一言が笑える。
初めてレコードになった曲ということで、古井戸の「花言葉」からポエトリーリーディングを少々。
ここでキーボードのたつのすけを紹介し、「俺と清志郎の若き日の一枚のスナップ写真です」と
清志郎と初めて共作したという「コーヒー・サイフォン」。
「わかってるね、アンコールじゃない。第二部だからね」と言ってから、
スタッフに内緒で練習したという「夜の散歩をしないかね」を唄う。
あふれるほどの思いがこの一曲に込められているはずなのに、
清志郎の病気のことには一切ふれずに切々と唄うCHABOが印象的だった。
やっぱり清志郎あってのCHABO、CHABOあっての清志郎なんだ。。。
「ありがとう」の拍手に無言で応えるCHABOの気持ちが、痛いほど伝わってきた。
Beatles来日40周年という話からポエトリーリーディング「ザ・ビートルズ日本公演」、そして「ティーンエイジャー」。
続いて、今日のライブのタイトルにちなんで「My Way」。
Frank Sinatraバージョンかと思いきや、途中からアップテンポになるSid Viciousバージョン。
とっても嬉しかったんだけど、ところどころ演奏がかみ合わないところがあって残念。
「もう一発やっていいかな~?」と、Bruce Springsteenの「Hungry Heart」をカバー。
「また来年、無事に出来ることを願ってます。また来年、来てね」と言うCHABO。
「ガルシアの風」でステージいっぱいの星をみんなで眺めたあと、
ポエトリーリーディング「ある日の雑記帳 2006年4月のメモ~その改訂版 2006年10月のメモより」。
そしてインスト「9月の素描」が始まると、スクリーンにCHABOがアップで映し出される。
「どうもありがとう、長い間」とひとしきり感謝の言葉を述べ、
「いい事ばかりはありゃしない。でも悪いことばかりもありゃしないと思ってます」と叫ぶ。
「What a wonderful world」が流れ、お客さんはスタンディング・オベーションで応える。
名残惜しそうに手を振りながら、ステージをあとにするCHABO。
スクリーンにはGibsonのセミアコと「Happy 56th Birthday!! Chabo」の文字。
それが消えるまで見つめ続け、ライブの余韻に浸る。。。
気がつくと既に22時・・・。実に4時間近く演っていたことになる。
それでも全然長く感じなかった。とっても充実したライブだったな。
いつもなら帰りに一杯ひっかけてというところだけど、すっかり遅くなってしまったのと、
ここんところ連チャンで焼鳥も食べ飽きたというのもあって、
今日のところはおとなしく22時半の電車で帰った。
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