麗と蘭「2007年冬季限定アコースティカルライブ「1+1」」大阪 Shangri-La
今週末は、“麗と蘭”のライブを中心とした大阪ツアー。
ちょっと遅めの出発、12時50分発のN700系のぞみに乗るため東京駅へ。
ネットで予約した指定席を発券しようとしたら、肝心のEXPRESSカードを忘れたのに気づく。
仕方なく携帯電話からキャンセルして、窓口でチケットを買いなおす。
う~ん、なんという不覚・・・ 普段持ち歩かないカードだから、次回から気をつけないとな。
そんなドタバタもありつつ新幹線のホームへのぼると、なんとアブドーラ・ザ・ブッチャーに遭遇!
全身黒づくめで、ものすごい存在感。握手してもらおうかと思ったけど、恐れ多くて出来ず。
出発までにいろいろあったけどなんとか出発し、味噌カツひつまぶし弁当を食べながら大阪へ。
15時27分に新大阪に到着、そのまま地下鉄で梅田へと向かう。
今日のライブは17時開場なので、その前にホテルにチェックインしてしまおうと思ったんだけど、
なかなかホテルにたどり着けない・・・。大阪駅前や梅田の地下街はいまいちよくわからん。
それでもなんとか16時過ぎに今夜のホテル「セカンド・イン梅田」にチェックイン。
部屋に荷物を置いて、すぐに会場のShangri-Laへと向かう。
会場へは10分ほどで到着、会場前は既に大勢の人で賑わっている。
会場準備の都合ということで、予定より大幅に遅れて17時25分くらいに開場。
今回は整理番号9番ということで期待していたのに、ファンクラブチケットの人が先と言われ、
けっきょく150番目くらいになってしまった。期待していただけに、かなりショック。。。
でもなんとかステージ向かって左、前から6列目の通路際をキープ。
今回のツアーはすべて椅子席。ちょっと距離があったけど、ステージが高いのでよく見える。
ぜんぶで200人くらい入ってるのか、フロアは人でぎっしり。
シャンデリアの釣り下がった天井、ステージ後方の壁にはニューアルバム「1+1」のジャケット。
予定より遅れて、18時20分ごろ開演。SE「浪路はるかに」をバックに、CHABOと蘭丸が登場。
CHABOは黒のTシャツ、蘭丸はサイケなカラーシャツを着て、対称的な雰囲気の二人。
まずは「ミッドナイト・ブギ」でスタート。アコースティックギターのみの演奏が新鮮な感じ。
「初めて二人でツアーでました~」「正式には“麗と蘭”」とCHABOと蘭丸が交互に挨拶。
“麗と蘭”のことを、“ヒデとロザンナ”“リンリン・ランラン”と二人でボケまくるのが可笑しい。
CHABOは、1930年代に作られたという自分より年上のDOBROを手にして、
ニューアルバムから「運」。Bluesyな曲にCHABOのスライドギターが冴える。
蘭丸とCHABOが交互にVocalをとるのが、とってもカッコいい。
ギター二本だけの演奏のはずなのに、かすかにリズムを刻む音がする・・・
と思ったら、蘭丸が足でリズムをとっているシューズの音だった。
「ここまではまぁまぁうまく行ったかな・・・」というCHABOの笑えるコメントに続いて「たそがれSong」。
蘭丸が「CHABOさん僕のこのギター、新しいギターです」と、心斎橋の「三木楽器」で買ったギターを披露。
「公平の友達ですと言えばまけてくれる。俺の友達ですと言うとふっかけられる可能性がある」とCHABO。
そんなギターを使って、「マンボのボーイフレンド」。
CHABOのギター一本だけのイントロはちょっと寂しい感じがしたけど、
それに蘭丸のギターが絡むとしっかりと“あの”シュールなイントロになっていた。
「今日うまくいったら、ツアーに出ることを決定する」とCHABOが言うと、
「今日失敗したらあとは全部キャンセル? 今日のライブが貴重になる」と蘭丸が返す。
ここからは、ニューアルバムからの曲が続く。
CHABOのマニフェストだという「I'm a BAND MAN」。Beatlesを彷彿とさせるイントロがイカす。
「警官に職務質問されたら、“自由業”と言わずにこの曲をかけちゃう」とCHABO。
お客さんにフィンガースナップをお願いして、潮騒の音が流れる中を「Well Alright」。
夏の海辺を連想させる穏やかでソウルフルなナンバー。
続いて、蘭丸のVocalで「光るゼブラのブギー」。ミラーボールが輝く中、リズムマシーンがBeatを刻む。
今回のツアーは、CHABOと蘭丸ふたりだけのアコースティックツアー。
ふたりはギターをとっかえひっかえ、次から次へと演奏していくのだが、
とてもアコースティックで演奏しているとは思えないサウンドを奏でる。
この曲もまさにそのひとつで、いつもの蘭丸らしくメチャメチャFunkyな演奏だ。
「今日はみんな座っててイイね」という話から、「毎年“磔磔”でね、みんな狭い思いをさせてるんで、
今年はゆっくり観てください」と、蘭丸が大人っぽいコメント。
そして、麗蘭のボサノバということで「おいしい水」。この曲もリズムマシーンが加わる。
麗蘭とボサノバっていうのはかなり意外な感じだけど、ほのぼのとした雰囲気が気持ちいい。
CHABOがコブシを効かせたギターでイントロを弾き、再び蘭丸がVocalで「Rivers Of Babylon」。
この曲はThe Melodiansのカバーということだけど、個人的にはBoney M.ヴァージョンをよく聴いてた。
ライブで聴けるなんて思っていなかったので、なんだか嬉しかった。
「明日もう一日大阪やって、え~と次は・・・まぁどっか行きます」とCHABOが言ったあと、
「バンドでいつもはギンギンやってるの、二人でやってみるぜ~」と「あこがれの Southern Man」。
とても二人だけで演ってるとは思えないほど、ド迫力の演奏。
ひとりがギターソロを弾いているときは、ひとりはリズムを刻む。
それが交互にめまぐるしく入れ替り、最後はユニゾンでビシッとキメてみせる。
麗蘭にはアコースティックで演ったらいいだろうなぁ~という曲はたくさんあるのに、
あえてこういうハードな曲に挑戦していくのが今回の“SPILIT”なのかな。
蘭丸は椅子に腰掛け、ちょっとシリアスな雰囲気で「悲惨な争い」「SOSが鳴ってる」を続けて演奏。
再びニューアルバムから、もともとはライブ用に作ったという「Blue Blue」。
「Yeah~! Yeah~!! Yeah~!!!」というお客さんとの掛け合いが、まさにライブにぴったり。
ちょっと昔のド派手なRock'n'Rollナンバーといった雰囲気、サイコーに盛り上がる。
「大阪のお客さんさすがですね」「大阪はノリがいい!ずっと大阪でやってようか?」とそれぞれ言い、
「二人でやってホントによかったですね。やりましょう!ツアー」と蘭丸が宣言。
最後は「Get Back」。若干スローテンポだけど、ずっしり重厚な雰囲気。
今日はいないはずのリズム隊のBeatが、聴こえてくるような気がした。
演奏を終え「おおきに!」と言いながら、CHABOと蘭丸はステージ横の楽屋へ退場。
アンコール、まずはニューアルバム「1+1」の宣伝から。
レコーディングは4日間、初めて二人だけで作ったアルバムとのこと。
続いて、麗蘭のデビューDVD「Welcome Home!!」やTシャツ、マフラータオルの宣伝。
そしてお客さんの手拍子にあわせて、ニューアルバムからインストの「One Plus One」。
「じゃぁまた会いましょう」と言って帰ろうとするCHABOのいつもの“芸風”に対して、
「CHABOさんスライド弾いてください」とCoolに言い放つ蘭丸。
ここからだよなぁ~麗蘭は。まだまだ盛り上がるぞぉ~と思ってるところに「平和ブルース」。
CHABOのスライドと、蘭丸のエッジの効いたギターがカッコよく絡み合う。
「Shangri-La、明日も演らしてもらいます」と挨拶し、リズムマシーンをバックに「I Feel Beat」。
「アンコール長過ぎますかねぇ?」と言いながらも、まだまだ演奏は終わらない。
続いての曲は「ミュージック」。バンドで演るときと同様、みんなで手を振り上げて唄う。
「まだタクシーが来てないんで、もう一曲だけ」と言ったあと、
「亀田兄弟も負けたし、投げ飛ばしちゃいけないよ~」とタイムリーな一言。
そして最後は、麗蘭のファーストアルバムから「夏の色調」。
今年の“夏”はもう過ぎ去ってしまったけど、こんな時期に聴くこの曲もまたいいもの。
なんとなくしみじみとした雰囲気の中、演奏は終了。
エンディングSEの流れる中、深々とお辞儀をしてCHABOと蘭丸は去って行った。
時間は20時35分過ぎ。“麗と蘭”ふたりだけのツアー初日、いいもの観せてもらいました。
【セットリスト】
SE. 浪路はるかに
M01. ミッドナイト・ブギ
M02. 運
M03. たそがれSong
M04. マンボのボーイフレンド
M05. I'm a BAND MAN
M06. Well Alright
M07. 光るゼブラのブギー
M08. おいしい水
M09. Rivers Of Babylon
M10. あこがれの Southern Man
M11. 悲惨な争い
M12. SOSが鳴ってる
M13. Blue Blue
M14. Get Back
Encore
EN1. One Plus One
EN2. 平和ブルース
EN3. I Feel Beat
EN4. ミュージック
EN5. 夏の色調
ドリンクのビールを一気に飲み干して、会場をあとにする。
お腹も空いたので、阪急梅田駅前あたりで呑み屋を探す。
どうもいい感じの店が見当たらず、「がんこ寿司」を見つけて結局そこに落ち着く。
ふぐの唐揚、てっさ、握りでくえ、はも、さば・・・ いろいろ食べて大満足。
1時間ほどで切り上げて、夜の街をブラブラ。JR大阪駅の反対側に行ったら、北新地に出た。
ここがユーメーな北新地か・・・。梅田ってなんか、東京で言うと銀座みたいな感じだ。
1時間以上歩いてさすがに疲れたので、ホテルで飲みなおしていつのまにか爆睡。
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