« 大阪:喰い倒れ | トップページ | 沈黙の答え »

2008年2月24日 (日)

忌野清志郎「完全復活祭 追加公演」大阪フェスティバルホール

8時に起床。窓の外を見ると、なんと雪がちらほら。でも、空は晴れている。変な天気・・・。
9時半過ぎにチェックアウトして、しばらく道頓堀や千日前をブラブラ。
道頓堀は来るたびに店が入れ替っているような気がする。
千日前から少し足をのばしてみると、けっこういろいろな店を発見できて面白かった。
昼メシ時も近づいてきたので、「矢車」でお好み焼きを食べることにする。
何のことない飾り気のない店だけど、大阪のお好み焼きはやっぱり美味しい。
ビールを飲みながら満喫すると、時間は13時をまわっていた。
20080224_1051a

ここからは、ひたすら「忌野清志郎 完全復活祭 追加公演」に向けての時間となる。
清志郎が喉頭癌になってから、既に1年半以上になる。
衝撃のニュースから現代医学を拒否しての闘病、そして癌を克服して復活の兆し、
飛び込みライブ出演を経て、2月10日の日本武道館での「完全復活祭」。
ライブ会場に行けばいつもそこに居て、生きる勇気を与えてくれた清志郎がいない不安。
ひたすらアルバムを聴きまくるが、どうしようもなく満たされない気持ち。。。
そんな思いを爆発させるはずだった日本武道館の「完全復活祭」も、
個人的なHeavyな出来事によって行くことが出来なかった。
積もりに積もったさまざまな思いが、今日のライブへの期待となってドキドキ・ワクワクする。
考えてみると、ライブを観る前にこんなドキドキ・ワクワクしたのは本当に久しぶり。
何回となくライブに行くうちに、いつの間にかライブに行くことに慣れっこになり、
しまいには「行くのが面倒臭い」とか「今日はほどほどに観よう」とか思ってた。
そんな自分を反省しつつ、今日のライブに思いを馳せる。。。

というわけで居ても立ってもいられず、地下鉄で肥後橋まで行き、
今夜のライブ会場「フェスティバルホール」へ行ってみる。
「フェスティバルホール」は、ごくありふれた感じのビルの2階にあった。
階段をのぼると物販の準備をしていたスタッフさんがいたので、
物販開始の時間をたずねると「開場の1時間前を目標にしてます」との回答。
今回ばかりはグッズも欲しかったので、これは有効な情報をゲットできたと満足。
20080224_1316

物販の開始時間まで2時間以上あるので、大阪駅に向かってブラブラ。
大阪駅に行く途中、大阪第三ビルから第一ビルへ抜けると、曽根崎界隈に出た。
お初天神を中心にいろいろな飲み屋が並んでいて、なかなかイイ感じだ。
いい加減疲れてきたので、ネットカフェにでも入ってみようと「MediaCafe POPEYE」へ。
実は個人的にネットカフェ初体験・・・。ちょっとドキドキしながら店に入る。
席のグレードがいくつかあったけど、“一応個室”といった感じの「ビジネスシート」にしてみる。
異常に丁寧な店員さんに案内されて、自分のシートへと向かう。
照明に照らされた机の上にパソコンとテレビ、リクライニングシートに申しわけ程度のパーティション。
これで1時間420円なら、まずまずってところなのかな。
椅子に座ってパソコンを立ち上げ、あれこれネットサーフィン。
と思いきや、ちっとも堪能できないのですよ、これが。。。
パスワードを入力するのが怖いので個人ページに行けなかったというのもあるけど、
何よりも今日のライブのことでアタマがいっぱいで、それどころじゃなかったのだ。
1時間ほどいたけど、特に何をしたというわけでもなく、15時半ごろ早々に退散。

そろそろ物販が始まる時間なので、再び「フェスティバルホール」へ行ってみる。
既に待ち行列が出来ていて、70人ほど並んでいたように思える。
しばらく待って、16時に販売開始。パンフレットとTシャツを希望どおりゲットして、まずはひと安心。
それからまた近所をブラブラしながら、ソワソワしつつ開場を待つ。
開場時間の17時15分を少し過ぎたころ再び会場に行くと、大勢の人でごった返していた。
特に物販は、建物の外まで続く長蛇の列。早めに買っておいて良かったと思う。
入場する時、「快気祝い」と書かれたてぬぐいを手渡される。なんだか嬉しくなる。
しばらく会場内を探検してから、自分の席の1階RIGHT J列17番へ。
ステージ向かってやや右だけど、ステージからかなり近くてゴキゲンな席。
ステージ上には既に機材がセッティングされ、ステージ両サイドには大きなディスプレイ。
飾り気の無いステージだけど、これから始まるサイコーのRock Showにはそれがぴったり。
Kiyoshipamphlet20080224

開演予定の18時を5分ほど過ぎ、場内アナウンスが流れると、客席から歓声がわき起こる。
そのまま「清志郎!」と口々に叫ぶ声と、まるでアンコールのような手拍子が鳴り響く。
18時10分、「君を呼んだのに」のSEをバックに、ステージ後方のスクリーンと
両サイドのディスプレイに清志郎の姿が映し出される。
丸坊主でげっそりとやつれた姿から、次第に髪の毛が伸びていき、
ビンビンに逆毛立てて、メイクをキメて颯爽と歩き出す。
なんとも言えない、感慨深いビデオが終わると、メンバーがステージに登場。
いつものメンバーに加えて、なんと言ってもコーちゃんがいるのが嬉しい。

MCの「ミスター完全復活! 忌野清志郎!」という紹介とともに、
伸ちゃんが弾く「JUMP」のイントロに乗ってマントを羽織った清志郎が登場。
会場内は、蜂の巣をつついたような大騒ぎ。もちろん私も大はしゃぎ。
だけど涙があふれて、ステージがよく見えない。
待ってたんだよ、この瞬間を・・・。ホントにホントに、待ちに待った幸せな瞬間だ。
続いて、「ROCK ME BABY」。みんないっしょに「Hey! Hey!」と拳を振り上げる。
「サンキューベイベーYeah! 大阪Everybody! 大阪ベイベー!」
「サンキュー完全復活しました。どうもありがとう、みんなのおかげだ。
オレはここに戻ってくることを夢に見ていた。みんなに感謝します。
応援してくれた全てのヤツらに感謝します。ありがとう! おおきに!」と挨拶。

そしてアルバム「夢助」から「NIGHT AND DAY」、続いて「ダンスミュージック☆あいつ」。
それにしてもステージが近い。客席とステージとの間に踊り場が設けられていて、
清志郎はそこに降りて「ダンスミュージック☆こいつ」と言いながら、最前列のお客さんを指さす。
おぉ~羨ましすぎるぞぉ~! だけど私の席からでも、直近5メートルぐらいだったんじゃないかな。
メンバー紹介でコーちゃんを紹介すると、会場内は割れんばかりの拍手と歓声。
[コーちゃん、昔より人気が出てました」という清志郎のコメントが笑える。
そして厚見玲衣のキーボードのイントロから、「デイ・ドリーム・ビリーバー」が始まる。
「ずっと夢見させてくれてありがとう」というフレーズがまた、心にグッとくるのでした。

「サンキューただいま!」と言いながら、清志郎はアコースティック・ギターを弾き出す。
するとステージサイドから、ギターを片手に黒づくめの衣装のCHABOが登場。
バンドのメンバーに何度もお辞儀をしながら出てくる姿が、なんともらしくてイイ。
曲は、「いい事ばかりは ありゃしない」。ひとつのマイクで「金が欲しくて働いて眠るだけ」と唄う
清志郎とCHABOの姿に、思わず昔を思い出してしまうのでした。
清志郎は「せっかくだから、懐かしいのお送りしちゃおうかなと思うんだけど」と言い、
CHABOは「君が僕を知ってる」のイントロを弾き出す。
清志郎とCHABO、まさに「君が僕を知ってる」という感じの二人だな。

大阪ならでは「儲かりまっか、ぼちぼちでんな」「ほんまかいな、そうかいな」と関西弁を交え、
「頑張りまっせ、幕張メッセ。これはオレのオリジナルなんだけど、石田にとられてます」と
ポツリと言う清志郎。こんな素朴なMCも、あいかわらずの雰囲気でいい。
「じゃぁ今日は特別に、仲井戸が一曲唄ってくれるぜ」という紹介から、
CHABOが目一杯カッコつけてギターを弾きながら「チャンスは今夜」を唄う。
中盤のブレイク、「コーちゃん!」の掛け声に続いて、コーちゃんのドラムロールが響く。
そしてCHABOはダックウォーク、清志郎はタンバリンを両腕で回転させる。
これぞまさに、あのとき観たRCサクセションそのものじゃないか。

大興奮の大騒ぎのあと、ちょっと耳慣れないアコースティックなタッチのイントロ。
とっても意外な選曲、「私立探偵」だ。アルバム「FEEL SO BAD」に収録されてたかな。
サビのメロディーは下げて唄ってたけど、可愛らしい雰囲気はバッチリ。
ちょっと違ったアレンジのイントロで始まったのは「多摩蘭坂」。
この曲もねぇ~、ホントに心に染みこんでしまっているという感じだな。
お月さまを見ると、なんとなく口ずさんでいたりすることがよくある。
今日の清志郎は、ものすごく声がよく出てるように感じる。
復活なんてもんじゃない、それ以上にパワーアップした感じだ。
むかしのR&Bみたいな大げさなイントロから、「毎日がブランニューデイ」が始まる。
この曲も、清志郎の新しいスタンダードナンバーになりそうな名曲だ。

「どうぞ、仲井戸さん」と言い残して、ここで清志郎はいったん退場。
CHABOは「plus 仲井戸麗市です」と言い、「記念に一曲唄わせてくれ」
「忌野清志郎、若干21歳。CHABO仲井戸麗市、22歳。そのときの曲やります」と、
古井戸の名曲「コーヒー・サイフォン」。最初はキーボードのみをバックにして、
途中からレゲエ調のアレンジになるところが、なんだかRCっぽいなと思う。
続いて「GOD」のイントロが始まり、伸ちゃんのギターがそれに加わると、
ステージからまばゆい光が客席に向かって発射され、その光の中に立つ影。
顔からステージ衣装から、全てが光り輝いて真っ白に燃え上がっているように見える。
目を凝らしてよくよく見ると、白いアイマスクをつけ、
完全復活祭のポスターでお馴染みのピンクの花柄スーツを着た清志郎。
まさに「GOD」が再び降臨したような、ドラマティックな登場。シビれます。。。

そしてとうとう始まりました! あの何とも言えないピアノの旋律、「スローバラード」。
知らず知らずのうちに、涙があふれ出てくる。拭いても拭いても、涙が止まらない。
歌ってこんなに感動できるんだな、これほどまでに泣かされるものなんだな。
もう何度も何度も聴いたはずの歌なのに、これほどまでに心に響いたのは驚きだ。
途中の激しいブレイクとシャウト、そして再び唄い出す清志郎。
そしてまた、再びあふれ出してくる涙。。。
続いて、CHABOが「激しい雨」のイントロを弾き出す。
この流れにはちょっと参りました。さらに涙があふれてくるじゃないか!
「RCサクセションが聴こえる。RCサクセションが流れてる」
そう、そうして私は生きてきたんだ。何度でも夢を見せてもらってきたんだ。
こんな素晴らしいアーティストに出会って、こんな素晴らしい曲を聴いて、
いっしょに口ずさんで、いっしょに盛り上がって、いっしょに生きてきたんだ。
そんな思いが駆け巡って、ホントにもうぐしゃぐしゃです。

ライブは終盤に突入し、CHABOのギターから「ドカドカうるさいR&Rバンド」が始まる。
この曲もねぇ~、もう。。。いつのまにか「街中のガキ共」じゃなくなっちゃったけど、
「子供騙しのモンキービジネス」に乗っかって、「悲しい気分なんかぶっ飛ばしちまいなよ」と
いう言葉に勇気づけられ、「ドカドカうるさいR&Rバンド」をまた追っかけてる。
続いて、「キモちE」でタテ乗りに大騒ぎしたあと、荘厳なキーボードが鳴り響く。
「今日はね、こんなに熱いヤツらが集まってくれて、このフェスティバルホールは
久しぶりに来たけど、いつもゴキゲンなホールだ。世界中で一番平和な感じがする」
「(癌に関して)いろいろまことしやかに言われてるけど、大事なのはね、夢を信じることだと思うんだ。
医者の言うことなんか、適当に聞いておいたほうがいいぜ。それより自分を信じたほうがいいんだ」
という言葉に続いて、「みんなに訊きたいことがあるんだ。愛しあってるかい?」と清志郎。
みんなは「Yeah~!!」と大声で叫んで、その問いかけに応える。
そして最後の曲は、「Baby何もかも」。ゆったりとしたテンポで、じっくりと唄いあげていく。
太く伸びのある声が、ずっしりと心に響いてくる。スゴい、スゴすぎるヴォーカルだ。
そして途中から、だんだんとテンポアップしてく。「ガッタ、ガッタ」とシャウトする。
伸ちゃんは「KING、GOD、夢、夢」とかけ声をかけ、お客さんは拳を振り上げてそれに応える。
ラストはお馴染みのマントショー。途中で布団ショーに変わるのは、いつも通りのご愛嬌。
清志郎は執事にたしなめられて退場し、バンドはテンポアップして演奏を終了。
ステージが暗転して、アンコールの拍手へと突入。

アンコールの激しい拍手の中、CHABOを含めたメンバーが再び登場。
CHABOが「清志郎にもうちょっと唄ってもらおう。清志郎~!」とお客さんを煽ると、
きたろーのぶっといベースが、懐かしいあのフレーズを弾き出す。
ギターとホーンがそれに加わって、「よォーこそ」が始まる。
千羽鶴で作られたマントを羽織り、Tシャツ姿の清志郎が唄い出す。
「よく来てくれた、このコンサートに」・・・ このフレーズだけで、もうブッ飛んでしまう。
CHABOとコーちゃんをあの歌詞に乗せて紹介して、他のメンバーを間奏で紹介。
「オイラ清志郎、どうぞよろしく」と言って、「ガッタ、ガッタ」とシャウトしまくる。
いったんブレイクして、「ホーンセクションは、NEW BLUE DAY HORNS」。
あのときのままだ、変わらない。まさに夢のようなひとときだ。

「もうイッパツいくかい?」の清志郎の声に応えて、CHABOがギターを構える。
ちょっとじらす素振を見せてから、「雨あがりの夜空に」のイントロを弾き出す。
この瞬間を待っていた。再びこの瞬間が来ることを、ずっと待っていた。
みんなで拳を突き上げて、「こんな夜にお前に乗れないなんて。こんな夜に発射できないなんて」
って唄う。この瞬間を、ずっとずっと待っていたんだぜ清志郎!
あっという間に演奏は終了し、メンバー全員がステージ中央に並んで深々とお辞儀。
清志郎ひとりを残して、バンドのメンバーは退場。

清志郎はブルースハープをつけ、アコースティックギターを手に、ステージ中央にひとり立つ。
「今日はどうもありがとう。もう一曲やらしてもらっちゃおうかな」と、「LIKE A DREAM」を弾き語る。
「君の小さなその夢をそっと信じて。君の小さなその夢をずっとあきらめないで。
夢のようなことと笑われても、きっと信じて。夢のようなことをずっと、そっと信じて」
切々と唄いあげる清志郎。「その夢」は誰の夢なのだろうか?
ひとりひとりの夢なのかもしれない。清志郎の夢なのかもしれない。
ここに集まったみんなの夢なのかもしれない。
みんなの夢・・・ 清志郎復活。それはこうして今、かなったのだ。

来ていたTシャツを客席に投げ入れ、清志郎は走ってステージを去って行った。
暗転したステージには、映画のエンドロールのように、キャストやスタッフの名前が映し出される。
「完全復活、忌野清志郎」 待ちに待ったこの超大作は、こうして幕を閉じた。
その続きは・・・ また来週ってところか。。。
時間は20時40分過ぎ。大満足で会場をあとにする。

【セットリスト】
M01. JUMP
M02. ROCK ME BABY
M03. NIGHT AND DAY
M04. ダンスミュージック☆あいつ
M05. デイ・ドリーム・ビリーバー
M06. いい事ばかりは ありゃしない
M07. 君が僕を知ってる
M08. チャンスは今夜
M09. 私立探偵
M10. 多摩蘭坂
M11. 毎日がブランニューデイ
M12. コーヒー・サイフォン
M13. GOD
M14. スローバラード
M15. 激しい雨
M16. ドカドカうるさいR&Rバンド
M17. キモちE
M18. Baby何もかも

Encore
EN1. よォーこそ
EN2. 雨あがりの夜空に
EN3. LIKE A DREAM

Kiyoshigoods20080224

明日は月曜日で仕事なので、寝台特急で帰ることになっている。
出発時間の0時34分にはまだまだ余裕があるので、曽根崎で飲むことにする。
ここでも「たよし」を見つけたので、入ってみることに。
日曜日のこの時間なので、さすがに店内はガラガラ。
おまけに23時閉店ということで、あと1時間半しかない。
とりあえず串カツや白子、ふぐの唐揚をつまみながら、焼酎と日本酒を飲む。
23時前に切り上げて、近くの「秋吉」という焼鳥屋で二次会。
けっこうお腹いっぱいだったので、つまみは控え目にと思っていたのに、
どういうわけか1種類5本づつ注文しなければならないというシステム。
確かにみんな同じ種類の焼鳥を、5本づつバリバリ食べまくっている。。。
仕方なく2本組のロースカツや、せんまい刺などを注文して焼酎を楽しむ。

そろそろ0時になろうとしていたので、お酒でも買おうとコンビニを探すが見つからず。
しかたなくお茶だけを買って、0時34分発のサンライズ瀬戸に乗り込む。
10号車18番1人用個室ソロということで、二段ベッドを無理矢理個室にしたようなイメージ。
それでも上の段だったので、窓からの眺めも良く、そこそこ満喫できた。
夜の闇に光る雪景色を見ながらしばらくボォ~っとしたあと、眠りについたのであった。
途中、電車が駅に停まったりすると、どうしても何度か目が覚めてしまった。
うつらうつらしていて「地震がなかなかおさまらない!」と思っていたら、
なんのことはない電車の揺れだった・・・なんてこともあったりして。
20080225_0056

|

« 大阪:喰い倒れ | トップページ | 沈黙の答え »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 忌野清志郎「完全復活祭 追加公演」大阪フェスティバルホール:

« 大阪:喰い倒れ | トップページ | 沈黙の答え »