仲井戸麗市「THE Afternoon Tea & Music Time Vol.14」横浜Thumbs Up
CHABOの機材車が盗難にあったというニュースを聞いてから、なんだか心が落ち着かない。
CHABOはいったいどうしているだろう?と考えていたら、
今日は横浜Thumbs Upで「THE Afternoon Tea & Music Time」があるのを思い出した。
もちろんチケットは持ってないけど、いてもたってもいられずに横浜へと出かける。
京王線から南武線、東横線を乗り継いで、横浜に着いたのは開演20分前。
急いで駅ビルを抜けて、小雨降る中をなんとか会場へとたどり着く。
無事に当日券をゲット、入場整理番号は086。けっこう集まってるんだな。
会場内へ入ると、席はほぼ埋まっていたけど、上のフロアに空席を見つける。
ステージ真正面で、なかなかゴキゲンな席。ハーパーのダブルのロックを頼んで、開演を待つ。
予定より少し遅れて、14時35分スタート。
上のフロアにある控室から客席の間を通って、CHABOがステージにあがる。
黒いハットにサングラスをかけ、黒を基調にしたファッションはいつも通り。
「お茶会」は今年初めてということで、「Thumbs Up、あけましておめでとうございま~す」
「今日うまくいったら今年も続けようと思ってます」と挨拶。
お花見の話題のあと、今日は誕生日だからと一曲目はEric Clapton「My Father's Eyes」。
ちなみに今日はCHABOのお父さんの誕生日でもあり、
前回「お茶会」をやった11月30日はお母さんの誕生日なのだそうだ。
前半はそんなふうになごやかな雰囲気で、身近な話題を交えながらCDをかけていく。
清志郎の「完全復活祭」の最終日の打ち上げで飲みすぎ、
ホテルに帰って気がついたら洋服のままぶっ倒れてて、風邪をひいてしまったとのこと。
Eaglesの「How Long」に続いて、橋本 治の還暦パーティに行ったという話。
出版界のおじさんおばさんの雰囲気にCHABOはひとり異様な感じだったんだけど、
もうひとり異様な感じのヤツがいて、それがPANTAで、延々と話をしたのだそうだ。
Ringo Starrの「Harry's Song」では、曲をバックにポエトリーリーディング。
レコード屋の匂いをかがないと中毒症状になるという話から、CDショップにまつわる話。
訳詩の朗読をしてから、元KINKSのRay Daviesの「Working Man's Cafe」。
おおくぼさんの知人が自宅にシアターを作ったので千葉まで観に行ったという話から、
ディナーとランチの時にはこれをかけてると「非西欧世界のポピュラー音楽」というアルバムを紹介。
そのアルバムの中から、キューバとアフリカとマダガスカルの音楽をセレクト。
夜中にテレビでたまたま観た映画「THE HOT SPOT」が良かったという話から、
そのサントラでJohn Lee HookerがMiles Davisと共演している「Bank Robbery」。
続いて、ここのビルの映画館でも上映中の映画「MY BLUEBERRY NIGHTS」のサントラから、
Mavis Staplesの「Eyes on the Prize」をかける。
ここからプチ特集“Guitar”ということで、まずはPrinceの「Guitar」。
そして話題はいよいよ、機材車が盗難にあったという話に・・・。
淡々と状況を説明しながらも、「なかなかメゲてます」とツラそうな表情を浮かべるCHABO。
お客さんもシーンと静まり返って、ちょっとシビアな雰囲気が会場を包む。
「自分の身体の一部をもぎとられちゃったような気持ち」というCHABOの言葉が、胸に突き刺さる。
Fenderテレキャスターカスタムはずっと弾いてなかったんだけど、清志郎の完全復活祭で弾いたら良くて、
もう一回いじろうかなと思っていた矢先でショックだったというCHABO。
このギターを弾いて、そのときに出た音の塊と自分のエモーションがもの凄く気に入ってて、
もしかしたら生涯のベストテイクかなと思ってるという
「THE NAKAIDO REICHI BOOK」の「ONE NITE BLUES」。
「お茶会」では基本的に日本のアーティストはかけないというポリシーだそうなのだが、
「もしかしたら会えないかもしれない。オレはまだどっかで見つかるんじゃないかと希望を持ってる。
このテレキャスで出したその音をかけさせてくれよ。大音量で聴かせてよ」と、この日限りの特別な選曲。
CDを入れ替えるとき、CHABOは「ちきしょう、みっけたいぜ!」とポツリとつぶやく。
日刊スポーツやTBSテレビにとりあげてもらった事に感謝しつつ、
「死ぬまで再会できるまであきらめないつもり」と言う。
Gibsonチェットアトキンスは、RC停まってひとりでやっていかなくちゃという時にエレアコを探して、
ひとりで手探りでやっていって、身体の一部でずっと使ってるという話から、「works」より「ギブソン」。
「旅をたくさんしたギターがどっか行っちゃって悔しいです」と言い、Freddie Kingの「Me And My Guitar」。
無くなった2台のアンプとリズムボックス“仲井戸まじめ”くんの話をして、
「まるでオレが書いているよう」と訳詩の朗読をしてからPeter Gallwayの「My Electric Guitar」。
前にも車を盗まれた話というをしたあと、「チェットアトキンスモデルとテレキャスが泣いてるかもしれない」と
「エレキ・ギターⅠ」を朗読してから、Beatlesの「While My Guitar Gently Weeps」をかける。
そして訳詩を朗読して、Jorma Kaukonenの「You And My Old Guitar」でプチ特集は終了。
「そんなBluesyな気分にも負けないって、自分にハッパかけてやろうと思っています」と言い、
最後にBobby "Blue" Blandのバラード「Two Steps From The Blues」をかけて終了。
今日の模様を収録した音源と「SFロックステーション」の放送音源が当たる抽選会をはさんで、
退場SE「I'm a BAND MAN」を自らかけるCHABO。
いつものようにお客さんを指差し、手を振って控室へと消えていった。
時間は16時50分過ぎ、楽しかったけどちょっとHeavyな「お茶会」だった。
帰りは武蔵小杉でちょっと寄り道と思ったけど、いまいちいい店が見つからず。
雨もひどくなってきたので稲田堤まで戻り、さんま焼き定食を食べて19時過ぎに帰宅。
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