今日はいよいよ、不発弾撤去の日。警戒区域の住人に、退去命令が出る日だ。
朝8時過ぎからサイレンが鳴り、巡回車によるアナウンスが始まる。
なんとなく面倒だしやりたいこともたまっているので、ばっくれちゃおうかとも思ったけど、
家の前の道にはおまわりさんや巡回員らしき人がたくさん待機していて、
どうにも逃げられそうにないので避難することにした。
(のちのニュースで、避難したかどうか一軒ずつ確認していったのだそうだ。
やっぱり避難して正解だったかな? ん~まぁ、そういう問題でもないか・・・)
既にタイムリミットの9時半が迫っていて布田駅は使えないはずなので、
甲州街道をつつじヶ丘に向かって歩くことにした。
コンビニやお店はすべて閉まり、避難する人と巡回する人とが行き交う、
なんとも言えない異様な雰囲気だ。街が街として機能していない。。。
国領駅を過ぎる頃には甲州街道が封鎖され、車が1台もいなくなる。
途中、柴崎駅に寄ってみる。調布~つつじヶ丘は運休のため、駅もロックアウトされている。
昼間に閉まっている駅を見るのは、もしかして初めてかもしれない。
しばらく歩いて、つつじヶ丘に到着。新宿まで各駅停車のみが動いている。
電車に乗ると、そこはいつもの光景。20分ほどで新宿に到着。
このとき既に10時半過ぎ。これからどうしようかと、しばらく新宿駅でたたづむ。
しばらく時間をツブそうと、とりあえず池袋で飲むことにした。
いつも行く「帆立屋」に行ってみると、この時間にもかかわらず満員!
ちょっと足をのばして「帆立屋」ときわ店を覗くと、こっちはガラガラだったのでそこに落ち着く。
冷奴と赤ウインナーをつまみに、ビールと焼酎とウーロンハイ。まだ11時過ぎだというのに・・・。
テレビを観てると、11時半ごろ“信管抜き取り完了”とのニュース速報が。
なんだ、意外と早かったな。まぁとりあえず無事でなにより。
12時半前にはおひらき、1時間以上居て1,670円はやっぱり安いな。
ほろ酔い加減で外へ出て、しばらく池袋の街をブラブラ。
それから都営有楽町線に乗り込み、有楽町へと向かう。
日比谷野外大音楽堂で行われる「JAPAN ROCK BAND FES. 2008」を観るためだ。
このイベントは、めんたんぴん、紫、頭脳警察、BLUES CREATIONが出演するという、
いったい今は何年なんだろう? ってなイベント。
チケットは買いそびれてしまったけど、天気も良いしとりあえず行ってみることにした。
15時開演のところ、会場に着いたのは15時15分過ぎ。
当日券を購入してから、屋台でビールを買って入場。
私の席はC5列126番だったけど、Cブロックはガラガラだったので適当に観やすい席に座る。
ステージでは、既にめんたんぴんの演奏が始まっている。
今日の青空にぴったりのサザンROCK。円熟味の感じられる演奏。
ゲストギターは、元ツイストの松浦善博。そんなところも、心をくすぐられる。
めんたんぴんの演奏は、15時55分に終了。
セットチェンジの間は、司会のダディ竹千代がいろいろなエピソードを交えて場をつなぐ。
ステージには「紫」と書かれた横断幕がかかげられ、マーシャル三段積みとハモンドオルガン。
16時07分から、紫の演奏が始まる。話には聞いていたけど、個人的には初めて聴くバンド。
ノスタルジックな雰囲気も匂わせつつ、ハードでHeavyな演奏が繰り広げられる。
ちょっとお腹が空いたので屋台に焼きそばを買いに行き、持参した焼酎を飲みつつ満喫。
何人かのお客さんがステージ前で立ち上がっていたぐらいだったけど、
全体的な期待感は充分に感じられていい感じのあたたまり具合だった。
16時54分、紫のステージは終了。
次はいよいよ頭脳警察。ちょっと長めのセットチェンジのあと、17時15分開始。
まったり観ているのはさすがにもったいないので、ステージ前方へと移動。
Aブロック後方にお客さんが集まっていたので、そこに参戦することにした。
SEの流れる中、バックバンド「陽炎」のメンバーと、トシ、そしてPANTAが登場。
PANTAは黒いフードをかぶって、オーラをバリバリに発している。
新曲もやっていたけど、やっぱり初期のころの曲が嬉しい。
「ふざけるんじゃねぇよ」「さようなら世界夫人よ」「銃を取れ!」を、ナマで聴けるとは!
焼酎のボトルが空になるころ、トランス状態のまま18時07分終了。
【頭脳警察:セットリスト】
M01. 真夜中のマリア
M02. 戦慄のプレリュード
M03. ふざけるんじゃねぇよ
M04. さようなら世界夫人よ
M05. 時代はサーカスの象にのって
M06. 間際に放て
M07. オリオン頌歌
M08. 七月のムスターファ
M09. 銃を取れ!
M10. ブラッドブラッドブラッド
そして最後は、BLUES CREATION。18時16分に演奏が始まる。
最初は立って観ていたんだけれど、これはじっくり観ていたい・・・とBブロックに座って観る。
やはり竹田和夫のギターがものすごくて、そのテクニックに目が釘付けになってしまった。
曲もBluesyで骨太な感じで、すっかり暗くなった日比谷の夜空に冴え渡っていた。
1時間を超える演奏で、19時20分にステージは終了。
そのままアンコールに突入し、ステージではセッションが始まる。
めんたんぴんのヴォーカルを中心に、まずはまったりと「ジンを一杯」。
そしてPANTAが中心となって、最後は「コミック雑誌なんかいらない」。
ちょっとグダグタ感のあるフィナーレが、それはそれで良かったような気がする。
こうして19時40分、本日のイベントはすべて終了。
はっきり言って6割程度の客入りで、全体的にまったりとした感じ。。。
だけどお客さんはお酒を飲み、焼きそばを食べながら音楽を聴き、
立ち上がって踊りたいときは踊り、ステージ前に行きたいときは行くという、
そんな自由な雰囲気がとってもゴキゲンなイベントだった。
帰り道、不発弾騒動はさすがに収まっていたけれど、人身事故で京王線は大幅に遅れ。
それでもなんとか最寄駅に近づいてきたと思ったら、今度は東府中で人身事故。。。
つつじヶ丘で様子見というので、そこから徒歩で帰宅。まったく踏んだり蹴ったり。
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