仲井戸麗市「monthly CHABO vol.1 ミニアルバム「Poetry」発売記念LIVE」南青山MANDALA
17時過ぎに再び家を出て、南青山MANDALAへCHABOのライブを観に行く。
「monthly CHABO」と題して、9月まで月イチで行われるライブの第一回。
CHABO BANDのキーボードたつのすけとの共演で、
この日発売されるミニアルバム「Poetry」の発売記念LIVEでもある。
そんないろいろな要素がてんこ盛りとなった今回のライブ、
期待に胸を膨らませて開場時間の18時30分の少し前に会場に到着。
整理番号74番ということで順番的にはやや後のほうだったけど、
ステージ向かって左サイドの一段高くなった席をキープ。
ここは前回の麗蘭のときに座った席とほぼ同じ、ステージが良く観えてイイ。
それから1時間ほど、バーボンのロックを飲みながら開演を待つ。
予定より少し遅れて、19時34分開演。
フロアが暗転すると同時に、大きな雷の音とともにSE「悲しき雨音」が流れる。
そんな中、いつもどおりのスタイルでCHABOが登場。一曲目は「BLUES IS ALRIGHT」。
DOBROをかき鳴らしながら、お客さんといきなりのコール&レスポンス。
思わず「今日は長い間ありがとう!」と、アンコールのような雰囲気になる。
「MANDALAで今月から毎月やらしてもらう」「今日はCD発売日」などという話をしながら、
共演のたつのすけを呼び込む。まずはホンキートンク調のピアノにあわせて新曲。
続いて「BLUE MOON」「サイクリング」「慕情」と、懐かしい曲を続けて演奏。
「みんな座ってるから座ろう」とCHABOは椅子に腰掛け、「スケッチN.Y.'98」。
途中でピタリと演奏をやめ、歌詞のみを朗読するという演出。
麗蘭の「あこがれの Southern Man」のような曲をたつのすけと演りたかったと、
ギターとピアノのユニゾンがゴキゲンな「気分はJ.J.Cale」。
確かにあの曲にそっくりだけど、やりたい曲はやるんだというCHABOがイイ。
続いてCHABOはエレキを手にとり「ギブソン」、そして「遠い叫び」。
「遠い叫び」はミスチルの桜井がカバーしてくれたという話で、
「桜沢さん」「桜さん」と何度も言い間違えるのが可笑しかった。
6月は40年前にBeatlesが来た月という話に続いて、「Oh My Love」から「夏に続く午後」。
スタートから既に1時間半が経過しようかという頃、ようやく本日発売されたアルバムの話に。
「全曲やります」ということで、まずはアルバム一曲目の「久遠」。
いきなり無伴奏でCHABOが唄い出し、これまでライブで聴いていたのとはちょっと違う感じ。
ポエトリーリーディング「Home」に続いて、インストで「9月の素描」を演奏。
ここで、機材が盗まれたという話題に。。。
盗まれたのは悔しかったけど、いろんな人が声かけしてくれたのが嬉しかったそうだ。
今日は知り合いのスタッフが貸してくれたチェットアトキンスを使っているけれど、
CDには失くなったチェットアトキンスのテイクが収められていると「太陽に歌って(戸山ハイツ)」。
「言おうか言うまいか迷ってたんだけど、ここだけの話にして」と前置きしつつ、とある話を。
“ここだけの話”なので、これ以上は書けませんが。。。
そして、キューバと“急場しのぎ”を掛け合わせた歌詞が面白い新曲「キューバの唄」を演奏。
蝉の鳴き声のSEと鈴木マチャミの奏でるレインメーカーの音が印象的なインスト「Poetry」に続いて、
ポエトリーリーディングで「風樹」。これはもともとBrian Enoの曲をバックに朗読していたんだけれども、
CD化にあたって著作権問題で収録できないので、たつのすけがバックの曲を書いたのだそうだ。
これがとてもいい出来で、もともとの雰囲気を壊していない感じがとっても良かった。
その曲がフェードアウトしていく中、「ガルシアの風」のイントロが始まりCHABOが唄い出す。
途中で演奏を止めて、歌詞を朗読するシーンになんともグッときてしまった。
「お前らどうせガルシアで終わると思ってんだろ。もう一曲やってやる」と言い、
「いい夏来るぜ」ととっても夏らしい爽快な雰囲気の新曲を披露。
ここでいったんCHABOは、バックステージに退場。
このとき既に2時間半以上経過していたが、アンコールの声に応えて再びCHABOが登場。
「お言葉に甘えてもうちょっとやりま~す」と、まずは宣伝コーナーから。
ミニアルバム「Poetry」と絵本「猫の時間」をセットでどうぞと紹介をして盛り上がる。
「大丈夫、明日会社なんじゃないの? まぁいいか、一年でそういう日があってもいいよ」と
CHABOは言い、ステージにたつのすけを呼び込む。
「世の中にはいろいろあるけど、こんな良いライブをやらしてもらうのは平和だからだ。
いい流れを作るなぁ~ 惚れ惚れする入りだ」と言いながら「平和ブルース」。
エレアコでスライドギターをぶちかましながら、ステージ前方で弾きまくるCHABO。
これはいつもどおり客席乱入か?と思ったが、お客さんぎっしりだったからかそれはナシ。
そして、ここんところ定番になりつつある「ティーンエイジャー」の弾き語り。
いつものように帰るふりをするCHABOを、お客さんは必死に引き留める。
そして、続いての曲は「いつか笑える日」。
この曲は、昔おおくぼさんが女優の山口いずみさんの実家に下宿していたとき、
CHABOがそこに転がり込んで夜中ずっとかけて作ったのだそうだ。
山口いずみさんとは先日20年ぶりに電話で話をして、今度会いに行こうと思ってるとのこと。
そんな想い出話を聞いたあとで聴くこの曲は、いつもとちょっと違った感じに聴こえた。
スタッフの紹介をはさんで、「もう一曲新しいの演って終わります」と「ねぇ神様」という曲を演奏。
「僕の失くしたものたち、今どこにあるのか」という歌詞は、
CHABOの今の心境をストレートに表現したものなんだろうな。
「いい事ありますように。サンキュー!」とCHABOが叫び、「What a Wonderful World」が流れると、
お客さんは一斉にスタンディングオベーション。その中を手を振りながら、CHABOは去って行った。
こうしてライブが終わったときには、既に23時になっていた。
実に3時間半にも及ぶライブ。こんなに長いのは久しぶりだったな。
今日のライブはミニアルバム発売記念ということもあってか、いつもとはちょっと違う構成。
加えて、ミニアルバム以外からも新曲が多く披露されたのがとっても印象的。
愛用のチェットアトキンスが失くなってどうなることかと思っていたけど、
それを昇華して一歩先に進もうとする強い意思が感じられたのが良かった。
来月のライブにも期待したい。
時間も時間なので、さすがにどこかに寄り道する余裕はないため、
物販でミニアルバムとピックセットを購入しておとなしく帰宅。
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