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2008年9月11日 (木)

仲井戸麗市「monthly CHABO vol.4 9月の素描」南青山MANDALA

今日は15時でフレックス退社。ホントは休みたかったんだけど、まぁしょうがない。
いったん家に戻って、17時過ぎに南青山MANDALAへCHABOのライブを観に行く。
「Monthly CHABO」と題されたシリーズライブの最終日、マリンバの新谷祥子さんとの共演だ。
開場時間の18時半ちょっと前に会場へ到着。先月はチケットがとれず来れなかったので2ヶ月ぶり。
予定どおり18時30分に開場。今日は整理番号17番ということで、早々と入場する。
何故かステージ正面のテーブルが空いていたので、迷わずそこに座る。
完全にCHABOの真正面という感じの位置で、なかなかラッキーだったかな。
ステージにはいつものギターとアンプに加えて、マリンバとパーカッションが置かれている。
バーボンのロックを飲みながら、隣の人と話をしつつ開演を待つ。

予定より少し遅れて、19時35分スタート。
ELOのJeff Lynneの「September Song」が流れる中、ステージにCHABO登場。
いつも通り、黒のロングTシャツにカーゴパンツ。
「せっかく夏が行くから、そんなインストあったなぁ」と、一曲目は「さらば夏の日 '64 AUG.」。
この曲は、ライブでは初めて聴くような気がする。ファーストアルバムの名曲、しかもアコースティック。
続いて、セカンドアルバムから「潮騒」。これもまた、過ぎ行く夏を惜しむ曲。いまの季節にぴったり。
「Monthly CHABO」の最終回ということで、これまでを振り返りつつ新谷祥子さんとの出会いを語る。
そして、大きな拍手に迎えられて新谷祥子さんが登場。あいかわらず自然体な雰囲気が素敵。
「RCの後期の唄だ」という紹介で「うぐいす」。CHABOのギターに、新谷さんのマリンバが加わる。

「ホームタウン」に続いて、毎月必ず演奏する課題曲(?)の「BLUE MOON」。
CHABOのギターと新谷さんのマリンバのユニゾンがバッチリと決まる。
新谷さんはマリンバだけでなく、パーカッションも担当しているんだけど、
曲の雰囲気を壊さないように繊細なタッチで叩いているのがとっても印象的。
「乱暴にデッサンした曲に、新谷さんとかが色を塗ってくれているよう」とCHABOも言ってたけど、
まさにそんな感じで、聴き慣れた曲が違った色で彩られて心地良く耳に飛び込んでくる。

Rolling Stonesの「Out Of Time」をカバーし、マリンバとの出会いを唄う。
もう一曲カバーということで、Beatlesの「Till There Was You」。
新谷さんがトライアングルでリズムを刻むんだけど、そのテクニックに思わず目が釘付け。
続いて、CHABOのお父さんの俳句が歌詞に織り込まれた「スケッチ '89・夏」。
新谷さんがホースのような楽器(何という楽器なんだろう?)を振り回し、幻想的なムードに曲を彩る。
このシリーズで生まれた曲「ねぇ神様」、新谷バージョンということでいささかポップな雰囲気で唄う。

ここで、ポエトリーリーディング。若かりし日の思い出を語りながら「デザインスクール」。
Brian Jonesへの想いを綴った「STONE」に続いて、古井戸の「Love Song」「ポスターカラー」。
新谷さんのマリンバをバックに、CHABOはハンドマイクを持ち客席に降りてきて朗読。
なんだか2006年にSHIBUYA BOXXで行われた衝撃のライブ『今日 歌いたい唄。』を思い出す。
穏やかな「夕立」「慕情」に続いて、激しく攻撃的な朗読が印象的な「LIFE」。
新谷さんのコーラスをバックに「糧」を朗読して、ポエトリーコーナーは終了。
ポエトリーリーディングに関する話から古井戸時代の話になり、「750円のブルース」を少しだけ唄う。
そして新谷さんの曲「牧歌~Rainy Day」を、CHABOの朗読と新谷さんのヴォーカルとでコラボ。
新谷さんの唄は初めて聴いたけど、ウィスパーな感じがなんとも心地良い。

CHABOは「なんかヴォルテージが上がってきた」と言って、「Voltage」が始まる。
CHABOのギターと新谷さんのマリンバ&パーカッションのヴォルテージも、まさに上がっていく。
新谷さんのド迫力の演奏に割れんばかりの拍手が湧き起こり、いつまでも終わらない。
続く「アメリカン フットボール」も、最初は静かな立ち上がりだったものの、
中盤から終盤にかけて新谷さんのマリンバ&パーカッションが縦横無尽に炸裂。
思わず「全国ツアーしたいなぁ~」と言うCHABOに、お客さんも大きくうなづく。
過ぎ行く今年の夏を惜しんで、鈴木マチャミさんのレインメーカーの音をバックに「特別な夏」。
新谷さんが囁くような声で、「ケセラ・セラ・・・」とコーラスをとる。
2005年に新谷さんとセッションしてイメージが湧いたという話をして、最後の曲は「久遠」。
ポエトリーリーディングで「風樹」を少し朗読したあと、アカペラから始まるという展開。
ちょっとしんみりした雰囲気の中、ひとまず終了。

アンコール、まずはCHABOがひとり登場して、MANDALAとのコラボTシャツと10月のライブの宣伝。
そして新谷さんを呼びこみ、「初めてマリンバの人とセッションするギター小僧のための練習曲」を演奏。
この曲は、2005年の「THE Duet」シリーズのときに作られたインストの曲。
ギターとマリンバのユニゾンが延々と続き、もの凄いテンションでとってもカッコいい。
ここで新谷さんのトーク。「CHABOさんのファンの前で自分の曲を唄うので、とても緊張している」とのこと。
CDのライナーノーツをCHABOに書いてもらったら、すごい量の原稿が送られてきたというエピソードも披露。
そして新谷さんのヴォーカルで、9月をテーマに作ったという「冴えた月の下で」。
9月ということで、今日の入場SEでも使用したスタンダードナンバー「September Song」を唄う。
このところいつも最後に唄うという「ガルシアの風」、今日は少しアップテンポでの演奏。
新谷さんとスタッフ、そしてお客さんに感謝の言葉を述べたあと、
短編のポエトリーリーディングに続いて、今日のライブのタイトルでもあるインスト「9月の素描」。
途中でナイロン弦が切れるというCHABOにしては珍しいアクシデントもあったけど、
新谷さんのウィスパーボイスをバックにした演奏はとっても感動的だった。
「9.11 世界中にいい日がたくさんありますように」とCHABOが叫ぶと同時に、
SE「What a Wonderful World」が流れてフィナーレを迎える。
お客さんはスタンディングオベーション、CHABOはSEが終わっても柱の影から延々と手を振る。
ライブの終わりを告げるかのように「Amazing Grace」が流れ、本日のライブは終了。
時間は既に23時になろうとしていた。。。

ふと気がつくと、今日のライブは「イェ~ッ!」って感じで、みんなで手拍子する曲が全くなかった。
CHABOと新谷さんとのハイレベルなやりとりを、固唾を呑んで見守るという感じ。
それでも別に疲れるというわけではなく、3時間20分もの時間があっという間に過ぎていった。
とっても充実したライブだった。

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