今日はZepp Tokyoで、泉谷しげるの還暦・再デビュー記念ライブ「泉谷展覧会・60×60」があった。
泉谷の還暦60歳を記念して、60曲を唄うというオールナイトライブである。
開場20時の開演22時、終演予定は翌日の5時という長時間のライブ、
演るほうも大変だろうけど観るほうも体力が持つかどうかちょっと心配。。。
だけど歴史に残るであろうライブだし、ゲストにCHABOの出演も決まったので、
意を決して参戦することにしたのである。
そんなわけで昼間はひたすら体力を温存しつつ、20時ごろ家を出発。
土曜の夜でいいムードのお台場を尻目に、会場のZepp Tokyoに着いたのは21時半ごろ。
既に開場していたので中に入ると、ロビーでは泉谷60年の歴史を顧みる様々な展示物。
ギターや詩集を始め、絵画とか模型とか写真とか、泉谷の幅広い世界が垣間見える。
しばらくそんな展示物を見て楽しんでから、開演10分前に自分の席1階16列6番に座る。
ステージ向かってやや左端だけど、ステージからもそれほど遠くなくてまずまずの席。
だけどフロアがフラットなので、前の人の頭がちょっと邪魔だったかな。
予定どおり、22時ちょうどに開演。「オールナイトニッポン」のテーマ曲に乗って泉谷登場。
まずはバンドを従えて、発売されたばかりのニューアルバムから新曲をたて続けに演奏。
こういう記念のライブであっても、新曲をしっかりと聴かせてくれるというのが泉谷のスゴイところだ。
それから、初期のフォークロックをたっぷり。正直なところ泉谷の曲はそれほど知らないんだけど、
知らず知らずのうちに惹きこまれていってしまう。
「春のからっ風」とか「春夏秋冬」とか、好きな曲もたくさん聴けて大満足。
20曲づつ演奏し、休憩をはさんでの三部構成ということで、第一部は23時50分ごろ終了。
35分間の休憩になったので、会場外へ出て夜のお台場をブラブラ。
大観覧車の営業は午前0時までみたいだけど、あたりは人がまだまだたくさん居る。
わたしもまだ全然元気で、第二部の展開に想いを馳せる。
フロアに戻るとステージ上のスクリーンには、新曲のプロモーションビデオが映し出されていた。
第二部は0時25分開始。アコースティックギターを手に、ジーンズの上下を着た泉谷が登場。
ステージ後方のスクリーンに秘蔵写真を映し出しながら、当時のエピソードを語る。
曲はもちろんデビュー当時、初期のフォークソングのオンパレード。
お客さんの野次に対して、荒っぽくも温かい言葉で応える泉谷。
やっぱりこのスタイルが泉谷の原点という気がした。
途中からバンドが加わり、フォークからロックへと変化を遂げていく。
そして第二部の最後も新曲、ものすごい拍手の中、2時25分ごろ終了。
ここで再び35分間の休憩となるが、泉谷はなんとサイン会を始める。
唄っているだけでも大変だと思うのに、なんというサービス精神なのだ!
そんな様子を尻目に、わたしは再び外へ出て会場のまわりを探検。
駐車場に軽食の売店が出てたりして、オールナイトライブならではの光景だ。
フロアに戻ってみると、ステージ上ではサイン会が続いていた。
でも「第三部のコスプレの準備がある」ということで、泉谷は退場。
予定より少し遅れて、第三部は3時10分に開始。
SE「波路はるかに」の流れる中、さまざまなコスプレ衣装に身を包んだバンドメンバーが登場。
泉谷は白いヘルメットに白いニッカボッカで、まるでTIMERSのような雰囲気。
「ダイナマイトポップスショウー」ということで、ハードでポップな曲が続く。
そのまま7曲ほど演奏して、ストロボライトが点滅する中、泉谷はステージ上で衣装替え。
白のワイシャツに黒いズボンといういつものスタイルになり、「さぁ紹介しよう、仲井戸麗市~!」と叫ぶ。
いよいよCHABOの登場である。時間は、3時45分ぐらいだったろうか?
緑色(?)のTシャツに水玉(?)のベストという、いつもよりポップなスタイル。
黒のストラトから奏でられるのは、「翼なき野郎ども」のイントロ。
もう我慢出来ないとばかり、さっきまでずっと座っていたお客さんも総立ち状態。
MCもそこそこに、「デトロイトポーカー」「俺の女」「褐色のセールスマン」「火の鳥」「眠れない夜」
「国旗はためく下に」「長い友との始まりに」と、お馴染みの超強力ナンバーが続く。
ラスト60曲目は、「土曜の夜君と帰る」。とうとう60曲達成!
若干ヘロヘロになりつつも、最後まで声はしっかりと出ていたのがスゴイ。
最後にみんなで万歳三唱して、本編は終了。
さすがに今日はこれでおしまいかなと思いきや、アンコールに応えて泉谷登場。
「あそこで感動的だったんだから、帰れよ」と言いつつも、アンコールの演奏が始まる。
まずはバンドメンバーのみで「時よ止まれ君は美しい!」。
この曲は、清志郎とのユニット「スパイスマーケット」の曲じゃないか。
再びナマで聴けるとは思わなかったけど、ヴォーカルが泉谷だけというのがちょっと寂しい。
続いてシークレットゲストの下山 淳が登場して、「野性のバラッド」が始まる。
するとSTAXの赤いTシャツを着たCHABOも演奏に加わる。
下山とCHABOのギターに、泉谷のヴォーカル・・・ これはまさしくLOSER。
下山とCHABOのカラミは、なんとも言えない緊迫感があってカッコいい。
泉谷も負けじと客席に飛び降りて唄いまくり、2階席の寝ている客をアジる。
とっても泉谷らしい盛り上がりの中、オールナイトライブは5時28分に終了。
終演後、サイン会の続きがあるとのことでとっても迷ったんだけど、
明日(今日)の予定もあるのでそのまま会場をあとにする。
夜明けのお台場の風景、まぶしく輝く朝日がとっても気持ちよかった。
(サイン会は7時ごろまで続いたそうで、泉谷のパワーにはホントに脱帽である)
【セットリスト】
第一部
M01. 業火
M02. すべて時代のせいにして
M03. 黒い箱男
M04. やさしさの素描
M05. ナンバー2
M06. 逃亡者
M07. 地球はとっても青いから
M08. ヒマ人クラブ
M09. 無限大食
M10. おー脳
M11. 巨人はゆりかごで眠る
M12. 野良犬
M13. 街角
M14. 里帰り
M15. 行きずりのブルース
M16. 少年A
M17. 春のからっ風
M18. 流血のならわし
M19. 春夏秋冬
M20. 終わりを告げる
第二部
M21. 紅の翼
M22. 砂時計
M23. 告白のブルース
M24. 帰り道
M25. 街はぱれえど
M26. 白雪姫の毒リンゴ
M27. ねどこのせれなあで
M28. ひとりあるき
M29. 哀願情歌
M30. 寒い国から来た手紙
M31. 鏡の前のつぶやき
M32. 陽が沈むころに
M33. 流れゆく君へ
M34. 海をにぎりしめる少年
M35. レイコ
M36. FACES
M37. あいまいな夜
M38. クレイジーラブ
M39. 生と死の間に
M40. 回想
第三部
M41. 黄昏のオレンジ・ロード
M42. 火曜の朝、君とツイスト
M43. 決定!ホンキー・ふりかけ・トンク
M44. テスト・ドライバー
M45. 電光石火に銀の靴
M46. 黒いカバン
M47. Dのロック
M48. 翼なき野郎ども
M49. デトロイトポーカー
M50. 揺らぐ街
M51. 俺の女
M52. 責任者を探せ
M53. フロント
M54. 褐色のセールスマン
M55. 火の鳥
M56. 眠れない夜
M57. 国旗はためく下に
M58. 旅から帰る男達
M59. 長い友との始まりに
M60. 土曜の夜君と帰る
Encore
EN1. 時よ止まれ君は美しい!
EN2. 野性のバラッド
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