仲井戸麗市『観る・聴く・読む』世田谷パブリックシアター
今日は三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで、CHABOの『観る・聴く・読む』というライブがあった。
なんともイマジネーションを掻き立てるタイトル、独特な雰囲気のある会場・・・と、
今日のライブは何が何でも観たいと思わせるライブだった。
そんなわけでフレックスで帰ろうと思っていたのだが、なんだかんだで定時退社になってしまった。
それでも18時20分には三軒茶屋に到着し、開演の18時45分には余裕で間にあった。
せっかくなのであたりを少しブラブラしてから、18時半過ぎに会場に到着。
わたしの席は1階F列21番、前から6列目だったけどステージ向かって右側なので、
譜面台に邪魔されてCHABOのギタープレイがよく見えなかったのが残念。
ステージ上にはシースルーの幕がかかっていて雲を思わせる光が映し出されている。
ぼんやりと見えるステージには機材がセッティングされ、ステージ背面のスクリーンには空の映像。
やっぱり今日のライブは、何かがありそうだ。。。
予定どおり、18時45分ちょうどに開演。
せせらぎの流れる音が聴こえてきて、「QUESTION」を朗読するCHABOの声だけが響く。
そしてシースルーの幕の向こうにぼんやりとステージが浮かび上がり、CHABOが登場。
ポツンと立った街灯がほんのりと灯る下、「Home」を朗読。
シースルーの幕があがり、CHABOはギターを手にとって「久遠」を唄う。
ステージ右手ではたつのすけがキーボードを弾いているが、その姿は見えない。
曲が終わるとここでようやく、お客さんから拍手が湧き起こる。だが、CHABOは無言のまま。
インストの「Poetry」を演奏するときには、スクリーンに映し出される野山の風景に、
CHABOがギターを弾く手元がオーバーラップして映し出される。
続く「太陽に唄って」では、曲の中に出てくるアーティストの写真やレコードジャケットが
スクリーンに映し出され、CHABOの幼い頃の写真や当時の戸山ハイツの模様が挿入される。
まさに今日のライブのタイトルどおり、『観る・聴く・読む』という内容だ。
これは、あの衝撃のSHIBUYA BOXXのライブの再現となるのであろうか?
と思っていたら、ここでCHABOがいつものようにMC。
「息止めてたヤツ、息してくれ~」との言葉に、ちょっとだけホッとする。
「世田谷パブリックホールは前にお芝居を観に来て、いい小屋だと思ってたけど、
今回自分がやらしてもらうことになりました」と言ってから、「BLUE MOON」。
スクリーンには大きな三日月が映し出されて、そのイメージが大きく膨らむ。
お客さんから「誕生日おめでとう」の声がかかり、誕生日にまつわる話をしてから、
声をかけてくれた人に捧げると言って「Song for you」。
そして先ほど朗読した「QUESTION」を、今度はギターを弾きながら唄う。
「こういう機会だから、久しぶりに唄おうと思うんだけど・・・」という前置きで、
曲にまつわるエピソード(主にニジェールの現状とか、それに対する思いとか)を話し、
リズムボックスをバックに「遥かな手紙(ニジェールから)」を演奏。
ここでCHABOは、ステージ後方に置かれた椅子へ移動。
思わず「あぁ~落ち着くなぁ~」と、CHABOはポツリ。
そして、おおくぼさんとCHABOが共作した絵本「猫の時間」の朗読。
スクリーンに絵本の映像が映し出され、それにあわせてCHABOが文章を読む。
もともとほのぼのとした絵本だけど、CHABOの朗読がなんともほのぼのとしてて良かった。
再びステージ中央に戻って「ねぇ神様」、そして「夏が来る~」と爽快な新曲「ハミング」。
いったん演奏が終わったあと再びCHABOは唄い出し、お客さんも手拍子とハミングで応える。
アコースティックギターでしばらくBluesyなフレーズを弾いたあと、「ガルシアの風」。
1コーラス目はリーディング、2コーラス目からはゆったりとした三拍子のリズムで演奏。
「俺はマイホームタウン・・・新宿かな」と言ってから、「Feel Like Going Home」。
たつのすけのキーボードをバックに、スライドギターを弾きまくるという私の大好きなバージョン。
このあたりの曲が続くと、ひょっとしてもうライブはおしまい?ってな気持ちになってくる。
ところが、ライブはまだまだ続く。再びポエトリーリーディングとなり「不動産屋」。
そしてギターをつま弾きながら、「ハレルヨ」をリーディング。
「凄まじいまでにぶっ壊れてしまった精神の塊・・・」という詩の朗読のあと、「9月の素描」。
最後は「風樹」の朗読。満天の星空を思わせるようなイルミネーションが、ステージ上に広がる。
街灯がほんのりと灯り、再びシースルーの幕がおりてきてライブは終了。
お客さんの大きな拍手の中、再びCHABOが登場して、スタッフやお客さんに感謝の言葉を述べる。
「お芝居って終わったあと出てきて挨拶すんじゃん、それやってみたかったんだ」と言い、
「世田谷パブリックシアター、サンキュー!」とCHABOが叫ぶと、
「DREAMS TO REMEMBER」のイメージ映像がスクリーンに映し出される。
そんな中、CHABOは退場。しばらく若き日のCHABOの映像に思わず見入る。
緞帳がおりて、再びせせらぎの音と雲のようなライトアップ。
終了時間は、21時30分。終演予定は21時と書いてあったけど、30分オーバーしている。
今日のライブは、BOXXのライブと通常のライブとがセットになったような感じだった。
息をもつかせぬ緊張感もあり、いつものなごやかな雰囲気もありで、とっても良かった。
2時間45分、たっぷりと堪能させていただきました。
まだ時間も早いので、三軒茶屋の夜の街をブラブラ。
すずらん通りの前に行ったことのある立ち飲みに行こうとしたら、別の店に変っていて残念。
隣にある「魚や次男坊」という店が良さげだったので、ぶらりと入ってみる。
刺身や魚料理が美味しくて、とっても大満足。こんなときは日本酒もすすむ。
23時前におひらきにして、世田谷線と京王線を乗り継いで帰宅。
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