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2008年10月16日 (木)

仲井戸麗市『観る・聴く・読む』世田谷パブリックシアター

今日は三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで、CHABOの『観る・聴く・読む』というライブがあった。
なんともイマジネーションを掻き立てるタイトル、独特な雰囲気のある会場・・・と、
今日のライブは何が何でも観たいと思わせるライブだった。
そんなわけでフレックスで帰ろうと思っていたのだが、なんだかんだで定時退社になってしまった。
それでも18時20分には三軒茶屋に到着し、開演の18時45分には余裕で間にあった。
せっかくなのであたりを少しブラブラしてから、18時半過ぎに会場に到着。
わたしの席は1階F列21番、前から6列目だったけどステージ向かって右側なので、
譜面台に邪魔されてCHABOのギタープレイがよく見えなかったのが残念。
ステージ上にはシースルーの幕がかかっていて雲を思わせる光が映し出されている。
ぼんやりと見えるステージには機材がセッティングされ、ステージ背面のスクリーンには空の映像。
やっぱり今日のライブは、何かがありそうだ。。。
Chaboflier20081016

予定どおり、18時45分ちょうどに開演。
せせらぎの流れる音が聴こえてきて、「QUESTION」を朗読するCHABOの声だけが響く。
そしてシースルーの幕の向こうにぼんやりとステージが浮かび上がり、CHABOが登場。
ポツンと立った街灯がほんのりと灯る下、「Home」を朗読。
シースルーの幕があがり、CHABOはギターを手にとって「久遠」を唄う。
ステージ右手ではたつのすけがキーボードを弾いているが、その姿は見えない。
曲が終わるとここでようやく、お客さんから拍手が湧き起こる。だが、CHABOは無言のまま。
インストの「Poetry」を演奏するときには、スクリーンに映し出される野山の風景に、
CHABOがギターを弾く手元がオーバーラップして映し出される。
続く「太陽に唄って」では、曲の中に出てくるアーティストの写真やレコードジャケットが
スクリーンに映し出され、CHABOの幼い頃の写真や当時の戸山ハイツの模様が挿入される。
まさに今日のライブのタイトルどおり、『観る・聴く・読む』という内容だ。
これは、あの衝撃のSHIBUYA BOXXのライブの再現となるのであろうか?

と思っていたら、ここでCHABOがいつものようにMC。
「息止めてたヤツ、息してくれ~」との言葉に、ちょっとだけホッとする。
「世田谷パブリックホールは前にお芝居を観に来て、いい小屋だと思ってたけど、
今回自分がやらしてもらうことになりました」と言ってから、「BLUE MOON」。
スクリーンには大きな三日月が映し出されて、そのイメージが大きく膨らむ。
お客さんから「誕生日おめでとう」の声がかかり、誕生日にまつわる話をしてから、
声をかけてくれた人に捧げると言って「Song for you」。
そして先ほど朗読した「QUESTION」を、今度はギターを弾きながら唄う。
「こういう機会だから、久しぶりに唄おうと思うんだけど・・・」という前置きで、
曲にまつわるエピソード(主にニジェールの現状とか、それに対する思いとか)を話し、
リズムボックスをバックに「遥かな手紙(ニジェールから)」を演奏。

ここでCHABOは、ステージ後方に置かれた椅子へ移動。
思わず「あぁ~落ち着くなぁ~」と、CHABOはポツリ。
そして、おおくぼさんとCHABOが共作した絵本「猫の時間」の朗読。
スクリーンに絵本の映像が映し出され、それにあわせてCHABOが文章を読む。
もともとほのぼのとした絵本だけど、CHABOの朗読がなんともほのぼのとしてて良かった。
再びステージ中央に戻って「ねぇ神様」、そして「夏が来る~」と爽快な新曲「ハミング」。
いったん演奏が終わったあと再びCHABOは唄い出し、お客さんも手拍子とハミングで応える。
アコースティックギターでしばらくBluesyなフレーズを弾いたあと、「ガルシアの風」。
1コーラス目はリーディング、2コーラス目からはゆったりとした三拍子のリズムで演奏。
「俺はマイホームタウン・・・新宿かな」と言ってから、「Feel Like Going Home」。
たつのすけのキーボードをバックに、スライドギターを弾きまくるという私の大好きなバージョン。
このあたりの曲が続くと、ひょっとしてもうライブはおしまい?ってな気持ちになってくる。

ところが、ライブはまだまだ続く。再びポエトリーリーディングとなり「不動産屋」。
そしてギターをつま弾きながら、「ハレルヨ」をリーディング。
「凄まじいまでにぶっ壊れてしまった精神の塊・・・」という詩の朗読のあと、「9月の素描」。
最後は「風樹」の朗読。満天の星空を思わせるようなイルミネーションが、ステージ上に広がる。
街灯がほんのりと灯り、再びシースルーの幕がおりてきてライブは終了。
お客さんの大きな拍手の中、再びCHABOが登場して、スタッフやお客さんに感謝の言葉を述べる。
「お芝居って終わったあと出てきて挨拶すんじゃん、それやってみたかったんだ」と言い、
「世田谷パブリックシアター、サンキュー!」とCHABOが叫ぶと、
「DREAMS TO REMEMBER」のイメージ映像がスクリーンに映し出される。
そんな中、CHABOは退場。しばらく若き日のCHABOの映像に思わず見入る。
緞帳がおりて、再びせせらぎの音と雲のようなライトアップ。
終了時間は、21時30分。終演予定は21時と書いてあったけど、30分オーバーしている。

今日のライブは、BOXXのライブと通常のライブとがセットになったような感じだった。
息をもつかせぬ緊張感もあり、いつものなごやかな雰囲気もありで、とっても良かった。
2時間45分、たっぷりと堪能させていただきました。

まだ時間も早いので、三軒茶屋の夜の街をブラブラ。
すずらん通りの前に行ったことのある立ち飲みに行こうとしたら、別の店に変っていて残念。
隣にある「魚や次男坊」という店が良さげだったので、ぶらりと入ってみる。
刺身や魚料理が美味しくて、とっても大満足。こんなときは日本酒もすすむ。
23時前におひらきにして、世田谷線と京王線を乗り継いで帰宅。

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