「SATURDAY NIGHT FEVER」というとDISCOブームを作った能天気ダンスムービーというイメージがある。確かにこの映画のハイライトはジョン・トラボルタの華麗なるダンスシーンではあるんだけれども、ダンスコンテストの裏側にある人種差別に気づき、悩み葛藤する青年が“大人”になる瞬間を記録したドキュメンタリーでもあるのだ。そんなデリケートな心情を、トラボルタは見事に表現している。それでもこの映画が重苦しいイメージにならないのは、全編を通して流れるビージーズをはじめとする華やかなダンスナンバーがあるからと言えよう。青春の1ページ、こんな映画にめぐり逢えて私は幸せです。
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