甲斐バンド「BEATNIK TOUR 08-09 THE ONE NIGHT STAND TOUR FINAL」日本武道館
今日は日本武道館で、甲斐バンドのコンサート。
休日出勤だから行けるかどうかわからなかったので、
チケットを買ってないけどとりあえず行ってみることにした。
15時30分過ぎに九段下の坂をのぼって行くと、
チケットを譲りたいという人がいたので2階席のチケットを8000円で購入。
開演時間の16時が近づいていたので、そのまま武道館へ入場。
席は2階南西-R列24番。ちょっと遠いけどステージはよく見える。
都会の夜景を思わせるステージセット、東京国際フォーラムのときと同じだ。
予定よりかなり遅れて、16時20分開演。
メンバーが登場し、流れてきたのは聴き覚えのあるカウベルのリズム。
なんと一曲目は「きんぽうげ」。マイクを振り回しながら、甲斐よしひろがシャウトする。
それからノンストップで、お馴染みのナンバーがたて続けに演奏される。
「感触(タッチ)」「ナイトウェイヴ」「シーズン」、そして松藤のヴォーカルで「ビューティフル・エネルギー」。
懐かしい曲ばかり、それでもなお色褪せない曲の数々・・・。なんだか涙が出てくる。
ちょっとスローなテンポの「カーテン」と「シネマクラブ」をはさみ、アコースティックセットへ。
「甲斐バンドが初めて確立したナンバーを演りましょう」と甲斐は言い、「裏切りの街角」。
むかし話をしばらくしたあと、ギターの演奏のみをバックに「かりそめのスウィング」。
「このツアーは熱狂的に迎えられた。感謝してます」という言葉に続いて「安奈」、そして「嵐の季節」。
爆発的な盛り上がりではなく、じわじわ・・・じわじわ・・・と、言いようのない満足感が充満していく。
パーカッションのソロに続いて、再びハードなナンバーが繰り広げられる。
「地下室のメロディー」からHeavyなRockナンバー「氷のくちびる」「ポップコーンをほおばって」、
そして私の大好きな「翼あるもの」、ギリギリとハードな「漂流者(アウトロー)」。
甲斐よしひろのヴォーカルにあわせて、武道館全体が大きな声で唄い叫ぶ。
「今夜はホントに、みんな最高です」と言い、ファイナルライブを迎えてということからか
「バンドはなくなっていっても曲は残る。僕らは35年目を生きています」とコメント。
そして甲斐は、切々と渾身のバラード「LADY」を唄いあげる。
ラストはもうこれしかない、大団円という感じで「HERO」。
客席にまでライトがあたって、武道館全体で唄うという感じでフィナーレ。
アンコール、ステージに巨大なスクリーンが降りてきてVTRが映し出される。
ありし日の大森信和が、楽しそうに「25時の追跡」を演奏している。
VTRが終わると、ステージにはスポットライトに照らし出された大森愛用のギター。
持ち主のいないギターはどこか寂しそうだったけど、大森は確かにそこにいた。
再びメンバーがステージに登場し、軽快なロックナンバー「胸いっぱいの愛」を演奏する。
続いて、「テレフォン・ノイローゼ」。意外なヒットナンバーが飛び出し、会場は大いに沸く。
メンバー紹介をはさんで、虹色の照明の中「観覧車'82」を唄い、再びステージは終了。
二度目のアンコール、フロントマン4人がスタンドマイクの前に並び、「破れたハートを売り物に」を唄う。
甲斐バンドといえばこの曲、「破れたハートを売り物に」ここまでやってきたのだ。
甲斐の切々としたヴォーカルに、田中一郎のギターが鋭く突き刺さる。
「ラヴ・マイナス・ゼロ」をはさんで、ラストはもうこの曲しかない「100万$ナイト」。
淡々としたピアノの旋律、静かに・・・そして激しく唄いあげる甲斐。
ミラーボールのまばゆい光が、武道館を包み込むようにキラキラと光り輝く。
それに呼応するように、甲斐のヴォーカルは激しさを増していく。
一郎のギターが闇を切り裂き、甲斐の振り絞るような叫び声が武道館を埋め尽くす。
そしてステージが暗転し、再び静かに・・・静かに演奏は終了。
「熱狂(ステージ)」が流れる中、メンバーはステージ中央に並んで深々とお辞儀。
これで本当におしまいなのだろうか・・・?
そんな思いを表すかのように、拍手はいつまでも鳴り止まなかった。
時間は19時13分、3時間弱のステージ。
甲斐バンドを目一杯、堪能したひとときであった。
【セットリスト】
M01. きんぽうげ
M02. 感触(タッチ)
M03. ガラスの動物園のテーマ~らせん階段
M04. ナイトウェイヴ
M05. シーズン
M06. ビューティフル・エネルギー
M07. カーテン
M08. シネマクラブ
M09. 裏切りの街角
M10. かりそめのスウィング
M11. 安奈
M12. 嵐の季節
M13. 地下室のメロディー
M14. 氷のくちびる
M15. ポップコーンをほおばって
M16. 翼あるもの
M17. 漂流者(アウトロー)
M18. LADY
M19. HERO(ヒーローになる時、それは今)
アンコール1
EN1. 25時の追跡(VTR)
EN2. 胸いっぱいの愛
EN3. テレフォン・ノイローゼ
EN4. 観覧車'82
アンコール2
EN5. 破れたハートを売り物に
EN6. ラヴ・マイナス・ゼロ
EN7. 100万$ナイト
帰りは下高井戸で途中下車して、「紅とん」でビールとホッピー。
テレビでは、“アントニオ猪木vsモハメド・アリ”を放送している。
この試合、ナマで観たんだよなぁ~と、しばし感慨にふける。
1時間半ほど飲んで、21時半におひらき。
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