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2009年2月15日 (日)

仲井戸麗市「Monthly CHABO vol.8」南青山MANDALA

今日は南青山MANDALAへ、仲井戸"CHABO"麗市「Monthly CHABO vol.8」を観に行った。
1月の「Monthly CHABO」は休日出勤のため観れなかったので、今回が今年初のCHABOとなる。
今回はチェロの翠川敬基との共演、どんなライブになるのか楽しみ。
日曜日の昼下がり、渋谷から銀座線に乗って外苑前で下車、会場のMANDALAへと向かう。
予定どおり、15時に開場。整理番号は37番だったので、ステージ向かって左の一段上の席へ。
ピアノの旋律が流れる中、バーボンのロックを飲みながらライブが始まるのを待つ。

予定より少し遅れて、16時05分過ぎ開演。
時期的にタイムリーな選曲で「My Funny Valentine」が流れたあと、
Stevie Wonderの「A PLACE IN THE SUN」が流れ、その中をCHABOが登場。
Dobroでスライドギターをキメながら、「飲んだくれジョニイ」を唄う。
最後は本日の共演者に敬意を表して、「飲んだくれ翠川」と歌詞を変える。
「Monthly CHABO」をひとしきり振り返ったあと、“今回初めて年上”という紹介で翠川さん登場。
ワイングラス片手の翠川さんが加わり、まずは「夏の色調」を演奏。
続いて、このシリーズの課題曲だという「BLUE MOON」。
翠川さんの弾くチェロは、とてもチェロとは思えないようなアバンギャルドな音を出す。
そのフリーキーなチェロが縦横無尽に活躍したのが、次に演奏した「カビ」。
CHABOの曲の中でも独特の光を放つこの曲が、異様なテンションで繰り広げられる。

指にテーピングしているから指笛が鳴らないと言いつつ、麗蘭の曲「さみし気なパイロット」を演奏。
“この曲は映画「タクシードライバー」にインスパイアされて書いた”というエピソードも披露。
続いて「翠川さんに捧げる曲やろうかな」ということで、Slim Gaillardのカバー「ポイポイ」。
昨日はバレンタインDAYということでバレンタインDAYにまつわる曲の話になり、
RCサクセションには「♪バレンタインデーにはチョコレートをくれ」という曲があったと話す。
ここからちょっとシブい選曲となり、「My Funny Valentine」のカバー。
CHABOにしては珍しく、一曲すべて英語の歌詞で唄いきる。
続いて、古井戸の「セントルイス・ブルース」。どっぷりと黒いBluesの世界が広がる。
そして、つい先日同じ光景を繰り返してしまった・・・と言いながら「アメリカン フットボール」。
CHABOの激しいギターストロークにあわせて、翠川さんのチェロが躍動する。
すさまじいまでの演奏に、場内は大きな拍手に包まれる。

ここでポエトリーリーディングとなり、翠川さんのチェロをバックにCHABOが詩を朗読。
まずは静かに、「だんだんわかった~本棚の歌」を読みだす。
そして歌詞シリーズということで、「アイ・アイ・アイ~カルピス~自由の風~HORIZON~庭」。
CHABOはステージ左手に置かれたスタンドマイクに向かって、
歌詞をファイリングしたファイルを手で叩いたり、グラスをカラカラと鳴らしたり、
歌詞の世界にどっぷりとひたっている。暗くなった照明が、その世界をより深くする。
そして、2005年に翠川さんと初めてセッションしたときに書いたという「サンタドレスのテラス」。
初めてこれを聴いた時は、かなりHeavyな内容に衝撃の涙を流した記憶がある。
今回もやはり・・・ どっとHeavyな気分に落ち込んでしまう。
最後に少しだけインストの曲を演奏して、ポエトリーリーディングは終了。

しっとりと「LULLABY」を唄ったあと、「真夜中を突っ走れ!(Drive on)」を演奏。
沈んだ雰囲気を吹き飛ばすかのように「Yeah~!!」と叫んだあと、久しぶりの「打破」。
思わず「造反有理」なんて言葉が飛び出し、安保闘争の話をしばし。
今日のライブでCHABOが登場するときにかかっていたStevie Wonderの
「A PLACE IN THE SUN」をここで演奏。日本語に訳すと「太陽の当たる場所」。
清志郎の曲にも、同じタイトルの曲があったっけ。。。
「さぁ太陽のあたる場所へ、君を連れてこう。オレの肩につかまればいい・・・」
CHABOは何も語らないけれど、清志郎への想いが込められているのかな?
「最後の曲、ちょっと珍しい曲」と言い、古井戸の「四季の詩」でひとまず終了。

アンコールとなり、いつものようにCHABOがひとり登場して宣伝コーナー。
それから翠川さんを呼び込み、「先生、どうぞ」とマイクを向ける。
翠川さんは、「リハーサルが長いので身体がバリバリになり整体に行ったら、
医者に「どんなひどい人とやったんだ?」と言われた」という話を披露。
そして今日のために作ったという短いインストルメンタル
「初めてRock小僧めがチェロの方とセッションするための簡単なバイエル的演習曲」。
ここでCHABOは「友達が来てるんで・・・」と言って、客席にいた早川岳晴を呼び込む。
早川さんがベースで加わり、古井戸の「DATE SONG」を演奏。
お客さんも手拍子で参加して、ものすごい盛り上がりとなる。
「もう一曲、早川適当にあわせろ」とCHABOが叫び、続いて「BLUES IS ALRIGHT」。
翠川さんと早川さんの強烈なソロまわしと、CHABOのノリノリのヴォーカルとギターが冴える。
エンディングでは、CHABOの「どうやって終わろうか・・・?」との言葉にヒヤヒヤしたけど、
「E、D! ワンモアタイムE、D! Aでブレイク!」という掛け声でぴたりとキメてしまうところは流石。。。

早川さんはここで退場し、ちょっと静かなタッチで古井戸の「びしょぬれワルツ」。
CHABOは「俺が唄い続けられるならば、この歌はずっと唄っていこうと思います」と言い、「ガルシアの風」。
CHABOのギターに翠川さんのチェロがうまく重なり、いつもとは違う趣きがある。
曲の後半では照明がグッと落とされ、星空をイメージさせるようなライトが光る。
「カバーもう一曲やるぞ~」とCHABOは言い、再びステージに早川さんを呼び込む。
そしてリズムボックスをバックに、Bruce Springsteenのカバーで「ハングリーハート」。
なんだか意外な選曲、イントロのメロディーがチェロで弾かれ、ちょっと面白い感じだった。
早川さんが退場し、スタッフ紹介のあと、再びふたりで最後の曲「散歩」。
この曲は言わずと知れた古井戸の曲。この曲がナマで聴けるとは思わなかった。
最近のライブでは、古井戸の曲がよく飛び出す。今日のライブでも、この曲で6曲になる。
一時期はまったくと言っていいほど唄わなかったというのに。。。
こんなにいい歌を眠らせておくのは勿体ないから、これからももっと唄っていって欲しい。
ちょっとしんみりとした感じだけど、どことなくホットな気分でライブは終了。
「What a wonderful world」の流れる中、お客さんはスタンディングオベーション。
いつもなら曲が終わるとともにCHABOは退場するんだけど、
Stevie Wonderの「A PLACE IN THE SUN」が再び流れ出してもまだステージに。
名残惜しそうにお辞儀をして、CHABOはステージから去って行った。
時間は19時20分、3時間15分ほどのライブ。大満足でした。

【セットリスト】
M01. 飲んだくれジョニイ
M02. 夏の色調
M03. BLUE MOON
M04. カビ
M05. さみし気なパイロット
M06. ポイポイ
M07. My Funny Valentine
M08. セントルイス・ブルース
M09. アメリカン フットボール
M10. ポエトリーリーディング:だんだんわかった~本棚の歌
M11. ポエトリーリーディング:アイ・アイ・アイ~カルピス~自由の風~HORIZON~庭
M12. ポエトリーリーディング:サンタドレスのテラス
M13. LULLABY
M14. 真夜中を突っ走れ!(Drive on)
M15. 打破
M16. 太陽の当たる場所(A PLACE IN THE SUN)
M17. 四季の詩
アンコール
EN1. 初めてRock小僧めがチェロの方とセッションするための簡単なバイエル的演習曲
EN2. DATE SONG
EN3. BLUES IS ALRIGHT
EN4. びしょぬれワルツ
EN5. ガルシアの風
EN6. ハングリーハート
EN7. 散歩

ライブの余韻に浸りながら、帰りは渋谷駅まで歩いて、駅ビルの「天天米線」で飲む。
ちょっと高いのがいまいちだけど、あいかわらず美味しいつまみでビールとホッピー。
1時間ほど満喫して、21時前にはおひらき。

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