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2009年3月14日 (土)

仲井戸麗市 「Monthly CHABO vol.9 CHABO SOLO NIGHT 「小さな願い」」 南青山 MANDALA

昨日の夜から、外は台風のように激しい風と雨。
ガタガタガタガタと吹きつける風は、はっきり言って恐ろしいばかり。
それでも旅の疲れからか、7時に一度は起きたものの再び爆睡。
けっきょく9時に起きると、風と雨はおさまっていた。良かった・・・。

昼間は溜まっていた用事をいろいろと済ませ、夕方から出かける。
今日は南青山MANDALAで、仲井戸麗市の「monthly CHABO vol.9」があるのだ。
月に一度のこのシリーズライブ、毎回いろいろなゲストを迎えて行われるのだが、
今年から隔月でSOLOもやっていくということで、今回がその二回目になる。
開場時間17時の少し前に会場に到着。並んでいる人数が若干少ないように感じる。
予定どおり17時に開場。整理番号27番ということで、ステージ正面のテーブルに座る。
SOLOということで、いつもよりもステージが広く感じる。

予定より少し遅れて、18時10分過ぎに開演。
Aretha Franklinの「I Say A Little Prayer」が流れる中、水玉模様のベストを羽織ったCHABOが登場。
今日の一曲目は、「庭」。久しぶりに観るSOLOのCHABO、やっぱりイイよな。。。
「ずいぶん暑いなぁ~と思ったら、カーディガン脱いでくるの忘れたんだ」と言いながら、CHABOは挨拶。
続いて、ちょっとアップテンポで古井戸の「春たけなわ」を演奏。
「ずっと中指を負傷してて指笛が鳴らなくてイライラしてた」とCHABOは言い、指笛を何度も鳴らす。
そして、これまたちょっとアップテンポになった古井戸の「おいてきぼり」。
エンディングではCCRメドレーのおまけ。「アップテンポにしてCCRっぽく演ってみた」かららしい。
ここで今日のタイトルになっているAretha Franklinの「I Say A Little Prayer」をカバー。
選曲的にはなるほどCHABOらしいけど、Arethaの唄をどうカバーするのかとても興味深かった。
後半のめまぐるしいコードチェンジにハラハラしながらも、すっかりCHABOの唄になってた。

続いて、麗蘭のナンバーで「おいしい水」。正確には“麗と蘭”の曲なので、ここで聴けるとは思わなかった。
例によって神々しい気分になったのか何度も合掌しながら、「幼稚園はクリスチャンで、小学校は仏教でした。
何を信じていいのかわからないので、Beatlesを信じるようになりました」と言うCHABO。
久しぶりだと言いながら、Sam Cookeのカバーで「You Send Me」。
途中で「ティーンエイジャー」の歌詞が挿入されて、いつもとは逆のパターン。
「月に一回っていうのはなかなかキツかったけど、なんとかやり遂げた」というコメントに続いて、
1月に初めて演ったという新曲「サンドイッチ」を演奏。繊細な雰囲気のおだやかな曲だ。
次の曲は「ムーンライト・ドライヴ」。演奏の前後にDoorsの「Moonlight Drive」が流れるという演出。

ここからポエトリーリーディングで、
まずは「だんだんわかった」の28ページに載っているという「ドリームランド」。
歌詞シリーズということで、「Heaven」「男もつらいよ(but don't give up!)」「Well Alright」を朗読。
最後に「一枚のレコードから」から「アクシス:ボールド・アズ・ラヴ」を読んで、ポエトリーリーディングは終了。
バックに流れていたSEがまだ終わらないうちに、ギターをつま弾き「ランタン」を唄う。
ペダルワウを駆使したギターソロを弾き終え、「何年か前に清志郎と作った唄だ」と言うCHABO。
それから「仲井戸くんのワールドミュージックシリーズ」と題し、リズムボックスをバックに「キューバの唄」。
この曲を聴くのは、昨年6月のアルバム発売記念ライブ以来じゃないかな?
続いて、このあいだ福岡で鮎川 誠と演ってきたという
Martha & The Vandellasの「Dancing In The Street」。
「生きていれば誰もがBluesを抱え込む」という歌詞が、とっても泣かせる。
リズムボックスをバックにお客さんとのコール&レスポンスが続き、ものすごい盛り上がりを見せる。

「Rockは興奮じゃない」とCHABOは言って、再び落ち着いた雰囲気となり「糧」。
「金曜日の午後ぐらいからワクワクして、日曜日の午後ぐらいからだんだん憂鬱になってきて・・・
だからまだあんたら楽しいでしょう?」とポツリと言うCHABOが可笑しい。
麗蘭の「SOSが鳴ってる」を朗読したあと、これまた麗蘭の「今 I Love youを君に」を唄う。
スローテンポで切々と唄われ、麗蘭バージョンとは違った趣きがあった。
ひとまずこの曲で、本編は終了。惜しみない拍手が、アンコールの拍手に変わる。

アンコール、まずはすっかり恒例となった感のある宣伝コーナー。
このシリーズ「monthly CHABO」はあと2回で終了ということで、4月は村上“ポンタ”秀一といっしょに、
5月はSOLOでカバー特集をやるとのこと。どちらもとっても楽しみだな。。。
5月にもう一本“あの人”と演るというのは、まだ言っちゃいけないみたいなので伏せておこう。
宣伝コーナーが終わって、「Sweet Home Shinjuku」から演奏が再開される。
「今日は土曜日だな。これを期待してるんだろ」と言って、「Take You To The Movies Tonight」。
歌詞に織り込まれた映画館は“新宿ミラノ座”。そこにまつわる思い出話をちらほら。
続いて、2月に浜崎貴司と一緒に演奏したというBeatlesのカバー「All My Loving」を披露。
「ロックジェット」という雑誌でSid Visiousの「My Way」の特集があり、インタビューされたという話から、
CHABOバージョンの「My Way」を演奏。前半は深いリバーブのかかったアルペジオ、
後半はリズムボックスをバックにGibsonセミアコをガンガン弾きまくるというゴキゲンなアレンジ。
最後はアンプにギターを近づけ、フィードバック音を響かせて終了。

次の曲もカバーで、Kate and Anna McGarrigleの「Heart Like A Wheel」。
「誰かが言ったんだ。心はまるで車輪のよう。折り曲げてしまったら、なおすことは出来ないと」という歌詞が、
妙に心のどこかに引っかかって、なんとも言えない気持ちになったのでした。
続いて、「ガルシアの風」。朗読から始まって途中からギターを弾き始めたのだが、
ひとつのコードを淡々と弾き続けるというアバンギャルドな展開。
何度となく聴いた「ガルシアの風」だけど、こんな不思議なバージョンは初めて。
最後は、古井戸の「夜奏曲」。歌詞に出てくる“天の川”を模した照明が印象的だった。
CHABOはスタッフとお客さんに感謝の言葉を述べ、「世界中にいい日がたくさんありますように」と叫ぶ。
SE「What A Wonderful World」が流れ、お客さんはスタンディングオベーション。
そして流れてきたのは、再びAretha Franklinの「I Say A Little Prayer」。
CHABOが退場してからも、お客さんはスタンディングのまま手拍子。
曲が終わるとひときわ大きな拍手が巻き起こって、本日のライブは終了。
時間は21時20分。いつもながらに意外な見どころの多いライブであった。

【セットリスト】
M01. 庭
M02. 春たけなわ
M03. おいてきぼり
M04. I Say A Little Prayer
M05. おいしい水
M06. You Send Me
M07. サンドイッチ
M08. ムーンライト・ドライヴ
M09. Poetry:ドリームランド
M10. Poetry:Heaven
M11. Poetry:男もつらいよ(but don't give up!)
M12. Poetry:Well Alright
M13. Poetry:アクシス:ボールド・アズ・ラヴ
M14. ランタン
M15. キューバの唄
M16. Dancing In The Street
M17. 糧
M18. Poetry:SOSが鳴ってる
M19. 今 I Love youを君に
アンコール
EN1. Sweet Home Shinjuku
EN2. Take You To The Movies Tonight
EN3. All My Loving
EN4. My Way
EN5. Heart Like A Wheel
EN6. ガルシアの風
EN7. 夜奏曲

既に21時を大きくまわってはいたけれど、今日は土曜日ということもあって駅ビルの「鳥市」へ。
なんてことのない店だけど、意外と落ち着いて飲めるのでイイ。
1時間ほど満喫して、23時前の電車に乗って帰宅。

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