« アリス「ALICE LIVE ALIVE 2009 -I'm home-」 松戸 森のホール21 大ホール | トップページ | LLPW「美闘家伝説 ~プラム麻里子13回忌メモリアル~」後楽園ホール »

2009年8月16日 (日)

OZアカデミー「プラムの花咲くOZの国 2009」後楽園ホール

私はプロレスが好きだ。
だけど時期によって、とっても大好きだったり、ほんのちょっとだけ好きだったりする。
大好きな時期は、テレビやビデオの映像を観まくり、会場まで試合を観に行ったりする。
ちょっとだけ好きな時期は、ネットとかで情報を眺めて、ふ~んそうか・・・と思うだけ。
ここんところ何年かは、ちょっとだけ好きな時期が続いていた。
でも先日、“ミスターデンジャー”松永光弘のmixi日記を読んでマイミクになってから、
久々にプロレス熱が燃えあがってきた。

私にとってのプロレスは、もちろん新日本・全日本・ノアというのはあるけれど、
FMW・W★ING・IWA JAPAN・大日本といったインディーズ、そして女子プロレスもアリなのだ。
それで久しぶりにナマ観戦してみようとネットでチケットを検索したら、
後楽園ホールで女子プロレスのダブルヘッダーがあるのを発見。
プラム麻里子選手の13回忌ということで、OZアカデミーとLLPWの昼夜興業。
出場選手に懐かしい顔ぶれが揃っていたので、観に行くことに決定。
そうして迎えたのが今日なのである。

まずは12時から、OZアカデミーの興業「プラムの花咲くOZの国 2009」。
後楽園ホールに来るのも久しぶりで、しばらく懐かしい雰囲気に浸る。
でも御多分に漏れず喫煙所が出来て分煙化され、あの煙たいロビーが快適になってた。
わたしの席は南側は列21番、リングサイド3列目中央。なかなかにゴキゲンな席である。
ほぼ予定どおり、12時に全選手入場式が始まる。
久しぶりに見る選手、初めて見る選手、それぞれへの思いはのちほど書きたい。

選手が退場すると、いよいよ試合開始。
第1試合は、悲恋 vs DASH・チサコ のシングルマッチ。
どちらも若くて、初めて見る選手。悲恋のセコンドには、西尾美香とポリスがついている。
悲恋がセコンド二人とやりたい放題する中、DASH・チサコががむしゃらに奮闘するという展開。
当然試合は荒れ模様で、場外乱闘もたびたび。
最後は悲恋が、ケンカキックから押さえこんで勝利。

第2試合は、中川ともか vs 栗原あゆみ のシングルマッチ。
中川のセコンドには輝 優優とAKINOがつき、栗原のセコンドには加藤園子と永島千佳世がつく。
“ジャングルジャック21”と“OZ正規軍”との軍団対立構造ということらしい。
セコンドの介入がちょっとうるさかったけど、中川と栗原のファイトはなかなか好感が持てた。
懐かしいレジェンド達がいまだ現役でいる中、こういう若い芽もすくすくと育っているんだな。
フィニッシュがセコンドAKINOのエルボーからの丸めこみ、
レフリーのフォールカウントが微妙だったのはちょっと勿体なかった。

第3試合は“松永高司会長追悼試合「全女イズム爆発」”と題された
豊田魔波&井上貴子 vs 伊藤 薫&堀田祐美子 のタッグマッチ。
今回観たいと思ったカードのひとつである。
豊田は尾崎との試合に負けて、“魔波”と改名してコスチュームも雰囲気が変わっちゃってた。
それでも試合運びは昔のままで、なんだかとっても嬉しかった。
貴子はあいかわらず悪くて美しくて、やっぱりイチバン好き。
伊藤はものすごく貫録がついてましたね。それでも動きは昔と変わらないのがスゴい。
堀田は恐ろしいほど変わってなかった。ルックスもファイトスタイルも昔のまま。
そんな四人が、先日亡くなった松永高司会長を偲んで全女イズムを爆発させる。
リングを縦横無尽に使ってのファイト、勢い余って場外に飛び出しての大乱闘。
あの頃の全女を彷彿とさせるような、熱くエネルギッシュな戦い。
場外乱闘では私の席あたりに突っ込んできて、やれやれと思って椅子を片付けていたら、
再び豊田が突っ込んできたので、あやうく衝突しそうになった。
いかん・・・久々のナマ観戦なので、場外乱闘での立ち回り方を忘れてしまったかも。
そんな大混戦の中、最後は豊田が伊藤の巨体をジャパニーズオーシャンで投げ切りフィニッシュ。

第4試合は、KAORU vs 松本浩代 のシングルマッチ。
KAORUのセコンドには西尾美香とポリスがつき、松本のセコンドには輝 優優とAKINOがつく。
“尾崎軍”と“ジャングルジャック21”の軍団抗争。
KAORUはヒールっぷりがぎこちない感じが、相変わらず憎めない感じ。
松本浩代は初めて見たけど、どうなんだろ? ガッツはあるような気がしたけど。
この試合も、凶器と場外乱闘が目立つハードコアな荒れ模様の試合。
南側階段席の後方まで行っての乱闘は、松本が西尾とポリスをノックアウト。
私の席はリングに戻るときのちょうど通り道になっていたので、
ポリスに「どけ!この野郎」と八つ当たりされてビックリ。
ラストは、KAORUの華麗な空中技。鮮やかに試合を決めてみせたのはサスガ。

第5試合は“プラム麻里子メモリアル スペシャル6人タッグマッチ”ということで、
尾崎魔弓&神取 忍&ハーレー斉藤 vs カルロス天野&コマンドボリショイ&日向あずみ というカード。
ジャパン女子プロレスから派生したJWPとLLPWという団体の選手が、
不幸な事故で亡くなったプラム麻里子選手のために一堂に会する。。。
なんとも言えない、重要な意味のあるカードだ。
尾崎とハーレーはちょっと年齢を重ねたような気がしたけど、神取は恐ろしいほど変わらない。
身体から発するオーラというかパワーというかは、さすが“ミスター女子プロレス”。
天野と日向は雰囲気は変わってないけど、少し貫録が出てきたかな。
ボリショイはマスクマンというのもあるけど、まったく変わらないムーブを見せてくれた。
試合は場外乱闘がありながらも、比較的落ち着いた展開。
最後は尾崎が天野をシブとく抑え込んでフィニッシュ。

試合開始から既に1時間半が経過し、リング調整のため15分間の休憩。
ロビーに行ってみると、試合を終えた選手がファンサービスしていた。
中川と栗原、それに元全女勢といったところか・・・。
サインをしたり、ファンといっしょに写真におさまる貴子をしばらく見守る。

13時50分ごろ、試合再開。
セミファイナルは、“OZアカデミー認定タッグ選手権試合”
[王者組]加藤園子&永島千佳世 vs [挑戦者組]輝 優優&AKINO のタッグマッチ。
“OZ正規軍”と“ジャングルジャック21”との軍団抗争だ。
加藤と永島の人気は絶大で、入場時には南側階段席の通路に幟を持ったファンが並んで壮観。
若手というイメージはすっかりなくなった二人だけど、ファイトぶりは相変わらず小気味いい。
輝とAKINO、そろそろベテランという部類なのかな。安定感のあるファイトぶり。
両チームの実力伯仲という感じで、ハラハラドキドキの超接戦。
個人的には加藤と永島を応援していたんだけど、どちらが勝ってもおかしくない展開。
最後はAKINOが、説得力のあるフランケンシュタイナーを永島にガッチリと決めた。
あそこまでカンペキに決められると、新チャンピオンを讃えるしかないですな。

いよいよメインイベントは、“OZアカデミー認定無差別級選手権試合”
[王者]ダイナマイト関西 vs [挑戦者]アジャコング の超ド級シングルマッチ。
この試合は、期待度MAXのたまらないカード。どっちを応援するかホントに迷うところ。
関西もアジャも、昔とまったく変わらないパワーと迫力で見る者を圧倒する。
試合はアジャの右腕に攻撃の焦点をあわせた関西が、ややリードする展開。
コーナーポスト最上段から関西が放ったフットスタンプがアジャの右腕に命中した場面は、
この試合の最大のハイライト。痛みに耐えながらも、反撃していくアジャ。
関西もスプラッシュマウンテンで応戦するが、最後はグローブをはずしたアジャが
裏拳を何発も関西に決めて、カンペキはフォール勝ち。
試合後、チャンピオンベルトを手にしたアジャに松本浩代が挑戦を表明するが、
アジャは「100年早い」と却下。そして「私には戦いたいヤツがいる」と、豊田魔波を指名。
リング下に登場した豊田に向かって、「地方活性化として」サッポロテイセンホールでの対戦を要求。
ナマで観ることはできないだろうけど、とっても楽しみなカードである。

最後はリングにひとり残ったアジャがマイクを手にとり、
「あと何年、続けられるのかわからない。昭和のレスラーの私たちから目を離すな」とアピール。
う~ん、ちょっと心にグッとくる言葉だな。。。
自然の摂理として、だんだん年老いていき最後には亡くなっていくのはどうしようもないこと。
実際、今年は大切な人たちがたくさん亡くなり、昭和がどんどん遠くなっていく寂しさを感じる。
だけど自分が出来るところまで、ひたすら全力でやり続けていく・・・
そんなアジャの決意が感じられて、思わず心が熱くなったのでした。

そんな感じで、OZアカデミーの興業は15時10分にすべて終了。
展示ホールで物販とサイン会があるというので、ちょっと覘いてみる。
イチバン人気は、加藤と永島といったところ。OZ主催だから当然か・・・。
しばらくいたけど、いい加減人混みに疲れて来たので退場。
夜のLLPWは、18時10分開始。さて、それまで何をしていようかな?

【対戦カード/試合結果】

<第1試合:シングルマッチ 15分1本勝負>
○悲恋
(7分40秒 ケンカキック→片エビ固め)
●DASH・チサコ

<第2試合:シングルマッチ 20分1本勝負>
○中川ともか
(6分46秒 セコンド(AKINO)のエルボーバット→首固め)
●栗原あゆみ

<第3試合:松永高司会長追悼試合「全女イズム爆発」 30分1本勝負>
○豊田魔波、井上貴子
(13分42秒 ジャパニーズオーシャンクインビーボム→体固め)
●伊藤 薫、堀田祐美子

<第4試合:シングルマッチ 30分1本勝負>
○KAORU
(17分26秒 バルキリースプラッシュ→体固め)
●松本浩代

<第5試合:プラム麻里子メモリアル スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○尾崎魔弓、神取 忍、ハーレー斉藤
(11分54秒 首固め)
●カルロス天野、コマンドボリショイ、日向あずみ

<セミファイナル:OZアカデミー認定タッグ選手権試合 30分1本勝負>
[王者組]加藤園子、●永島千佳世
(23分01秒 フランケンシュタイナー→エビ固め)
[挑戦者組]輝 優優、○AKINO

<メインイベント:~THE WIZARD OF OZ~ OZアカデミー認定無差別級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]●ダイナマイト関西
(19分44秒 裏拳→片エビ固め)
[挑戦者]○アジャコング

|

« アリス「ALICE LIVE ALIVE 2009 -I'm home-」 松戸 森のホール21 大ホール | トップページ | LLPW「美闘家伝説 ~プラム麻里子13回忌メモリアル~」後楽園ホール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: OZアカデミー「プラムの花咲くOZの国 2009」後楽園ホール:

« アリス「ALICE LIVE ALIVE 2009 -I'm home-」 松戸 森のホール21 大ホール | トップページ | LLPW「美闘家伝説 ~プラム麻里子13回忌メモリアル~」後楽園ホール »