今日は新宿LOFTへ、「DRIVE TO 2010」というイベントを観に行った。
「DRIVE TO 2010」というのは、「DRIVE TO 1980」から10年ごとに行われているイベント。
その時代のシーンを担うアーティストが総出演する非常に濃いイベントなのだ。
今回は新宿LOFTを舞台に、10月5日から11月11日まで行われる。
今日は30周年を迎えた非常階段を中心に、とってもパンキッシュなメンツが登場するということで、
“覚悟を決めて”参戦することにしたのだ。(“覚悟を決めて”の意味はのちほど・・・)
今日は整理番号3番だったけど、イベントなので気ままに観ようと開演時間18時ギリギリに会場へ。
フロアに入ろうとすると、スタッフから一枚の紙を手渡される。
「本日の公演のライブスペース側では、演出上衣類などが汚れたり、
ステージより機材その他が投げ出される場合がございます。予めご了承の上、参加ください。
なお、身の危険を感じた場合は、すみやかにBARスペースなどに避難くださいますようお願いいたします。
万が一事故などが発生した場合でも、主催、会場では一切の責任を負えませんのでご了承ください。」
おいおい、マジっすか? まぁ“覚悟を決めて”来ているので、いいんだけどね。
![20091010 20091010](http://hidakann.air-nifty.com/urakan/images/2009/10/12/20091010.jpg)
閑話休題、フロアに入ると既にBARスペースで演奏が始まっていた。
何ていうバンドなのかはさっぱりわからない。。。
今回のイベントはライブスペースとBARスペースの2ステージで行われるのだが、
セットチェンジの間に交互に演奏するのかと思いきや、同時進行で演奏するとのこと。
どっちつかずになるのもイヤなので、ライブスペースに集中して観ることにした。
ちなみにBARスペースの出演は、MMZ(ミミズ)、SLIP HEAD BUTT、おにんこ!、マサコ倶楽部、悲鳴。
“SLIP HEAD BUTT”と“おにんこ!”は、観てみたかったな。
ライブスペースの演奏は、予定どおり18時ちょうどにスタート。
まずは、“とうめいロボ+添田雄介”の演奏。
男女のアコースティックデュオで、ちょっと危ない感じがなんとも言えないアングラ臭を漂わせる。
ひとむかし前のインディーズって感じで、けっこう好きなタイプだ。
だけどアコースティックなので、BARステージの演奏が聴こえてきて、なんだか集中できなかった。
もっと静かなシチュエーションで、観てみたいと思った。
25分ほどの演奏で、18時25分過ぎに終了。
セットチェンジをはさんで、18時50分ごろから“非常階段”の演奏が始まる。
30周年を迎えるという“非常階段”、まずはJOJO広重が挨拶。
「また出入り禁止になるかもしれない」と言いつつ、顔はひたすら笑顔。
それからはひたすらノイズ!ノイズ!ノイズ!
女性の叫び声、爆音のドラムとギター、そして金属的なノイズの嵐。
“非常階段”って、見た目は普通のおっさん達が狂気の世界を繰り広げるところが怖い。
35分ほどの音の洪水は、19時25分過ぎに終了。
続いて、19時40分ごろから“遠藤ミチロウ&久土'N'茶谷”が登場。
私はそれまでステージ向かって右側の一段高いフロアから観ていたんだけど、
ここぞとばかりステージ前へ移動。気がついたら、ミチロウ前の最前列にいた。
アコースティック編成ではあるけれど、“M.J.Q”同様にドラムが入っているのでノリは完全にPunk。
セットリストも「虫」から始まり、「猟奇ハンター」「負け犬」「STOP JAP」「解剖室」「溺愛」
「水銀」「下水道のペテン師」「先天性労働者階級」という“THE STALIN”のナンバーばかり。
途中でギターを置いてハンドマイクで唄うミチロウは、やっぱりPunkでカッコいい。
フロアもそれに応えて、モッシュ&ダイブで大盛り上がり。
かなりの圧力に耐えながら、わたしもしっかり満喫しました。
40分ほどの演奏で、20時20分過ぎに終了。
20時45分からは、“The原爆オナニーズ”の演奏。
私はちょっと端っこに避難したものの、あいかわらず最前列で演奏を楽しむ。
“The原爆オナニーズ”は初めて観るけど、なかなかカッコいい。
Vocalのタイローを始め、メンバーはみんな普通の格好なんだけどとってもPunkしてる。
そういえばお客さんも普通のTシャツ姿の人が多くて、バリバリのPunksは少なかった。
だけどノリはものすごくて、ステージ前はものスゴいことになってた。
演奏時間はちょっと短くて25分、21時10分過ぎに終了。
準備の時間をしばらくはさんで、21時20分から“原爆階段”の演奏が始まる。
言うまでもなく、“非常階段”と“The原爆オナニーズ”との合体。
強烈なビートと轟音とノイズが入り混じり、なんとも言えない世界が広がっていく。
だけど選曲は「Shilver Machine」「Communication Breakdown」「Paranoid」など、
定番のRockナンバーばかりなのでなかなか嬉しい。
あっという間に時間は過ぎて、21時40分ごろ終了。
そしていよいよ本日のメイン、“原爆スター階段”の登場を待つばかり。
こちらはもちろん、“非常階段”と“The原爆オナニーズ”と“THE STALIN”との合体。
ステージにはブルーシートが敷かれ、カメラにはビニール袋がかぶされ、
スタッフは雨ガッパで完全防備。スピーカーにもビニールが被せられる。
いったい何が起きるのだろうか? 期待と不安で胸がドキドキする。
そして22時05分、いよいよ演奏がスタートする。
ミチロウは上半身ハダカで、トラメガを手にけたたましいサイレンの音を鳴らす。
始まったのは、「ワルシャワの幻想」。音の洪水の中、ミチロウの声が響き渡る。
そしてミチロウは、お客さんに向かってスモークを噴射。ステージ前は白煙に包まれる。
ミチロウはうれしそうに爆竹に火をつけるが、人のいないところに投げていたのは時代の流れか。。。
「ロマンチスト」「撲殺」と演奏が進んでいくと、ステージからはさまざまなモノがフロアに投げ込まれる。
イカ、サンマ、腸や心臓(?)などの臓物、バスクリンの入った水、そして豚のアタマ。
ステージでは“非常階段”のメンバーが汚物まみれになり、汚れた手でお客さんとハイタッチ。
アンプや床に思い切り叩きつけられたギターは、無残にも砕け散っていく。
そんな中、ミチロウとJOJO広重は、なんだかとっても嬉しそうな表情をしている。
あの頃を懐かしく思い出す・・・否!まだまだ進行形の現役バリバリ。
年齢なんてカンケーない。ここでも1980年代が息づいていた。
最後は「仰げば尊し」でフィナーレ。小麦粉がぶちまけられて、グチャグチャになったステージ。
アンプのハウリング音が鳴り響く中、22時35分にすべて終了。
いやぁ~スゴいもの観た。大満足です。
久々の新宿ということで、想い出横町の「鳥園」で呑んでいくことにした。
土曜日なのに意外と空いていてラッキー。
すぐにラストオーダーになってしまったけど、それなりに呑み喰いした。
23時30分過ぎにおひらきにして、電車に乗って帰宅。
最近のコメント