夕方から日本武道館へ、アリスの「ALICE LIVE ALIVE 2009 -I'm home-」を観に行く。
4回目の再結成コンサートツアーも、今日でいよいよ最終日ファイナル。
嬉しいような寂しいような、ちょっとフクザツな気持ちになりながらも、気分は大盛り上がり。
15時というとんでもなく早い時間に開演なので、13時過ぎには家を出る。
14時過ぎには武道館に到着し、駐車場に停めてあったツアーバスや会場入口の看板をパチリ。
開演時間が近づいて来たので会場内へ。今日の席は、2階南東スタンドH列49番。
ステージをやや右上から見おろすような感じだけど、なかなかの好ポジション。
今日はバックステージまでお客さんが入っていて、ちょっとばかり異様な雰囲気。
ステージには既に機材がセッティングされ、ステージ左右には巨大なモニターが設置されている。
予定より少し遅れて、15時10分過ぎに開演。
アリス初の武道館公演となった「栄光への脱出」のテーマが流れる中、三人がステージに登場。
「ただいま~!」と言いながら、キンちゃん、ベーヤン、チンペイはそれぞれの定位置につく。
これまでどおり第1部は、初期の頃のアリスを再現したステージ構成。
キンちゃんが中央でパーカッションを叩き、ベーヤンが左側に立ってギターを弾き、
チンペイが右側で座ってギターを弾く。絶妙なトライアングルがステージに作りあげられる。
「腰が悪くなったわけではありません・・・」とは、チンペイがすかさずフォロー。
第1部の選曲は、これまでどおりに初期の頃の曲が中心。
ちょっとマイナーでアングラな雰囲気が、なんとも言えずにイイんだよな。
「秋止符」のあとキンちゃんがヴォーカルをとり、「あなたがいるだけで」をピアノで弾き語り。
武道館スペシャルというキンちゃんのコーナー、「盛り上がりを知らない単調なメロディー、
そのメロディーに執拗にからみつく幼稚な歌声、その両者にしがみついて離れようともとしない
不安という名のピアノの調べ、この三者の織りなす一大地獄絵図・・・」と本人は言いながらも、
なんとも言えない温かい雰囲気を醸し出して、なかなかいいアジ出してた。
そのあと、全国のツアー会場で歌い継がれてきた「Going Home(家路)」。
いつもならここで本番の収録となるのだが、今日はちょっとあとで本番ということで練習だけ。
第1部の最後は「走っておいで恋人よ」をみんなで合唱して、16時35分過ぎに終了。
休憩時間、ロビーや通路はトイレ待ちの大行列。
何度も武道館に来ているけど、こんな大行列は初めて見た。
チンペイは「最後のひとりがトイレから出てくるまで待ってます」と言ってはいたけど、
実際にはそうもいかずに予定の15分をだいぶオーバーして17時00分ごろ再開のアナウンス。
17時05分過ぎ、いよいよ第2部が始まる。
まだ暗いままのステージで、グルグル腕を振りまわして気合を入れるチンペイ。
ここからは、ひたすら往年の大ヒット曲のオンパレード。
まずは「BURAI」から始まったんだけど、この曲は正直言って思い入れがあまりない。
だけどその後の「散りゆく花」からは、懐かしくていろいろな想いがアタマを駆け巡る。
それから「冬の稲妻」「涙の誓い」と続き、次は「ジョニーの子守唄」。
「風の噂で聞いたけど、君はまだ燃えていると・・・」という歌詞に、思わず涙が出た。
「違うアリスが出てきた楽しい時期の曲」ということで「あの日のままで」「夢去りし街角」を唄い、
曲にまつわるMCをはさんで「今はもうだれも」。
曲を作った方は亡くなってしまったそうだけど、こうして歌は唄い継がれて行くんだな。
それから「狂った果実」「帰らざる日々」に続いて、「遠くで汽笛を聞きながら」。
泣きのギターとベーヤンのじっくりと語りかけるようなヴォーカル。
「自分の言葉に嘘はつくまい、ひとを裏切るまい・・・」
私にとってのひとつの原点とも言える歌詞に、またしても熱いものがこみ上げてくる。
そしてラストは「チャンピオン」。これまで座って聴いていた二階席だけど、一斉に総立ちに。
会場全体が、熱く、熱く、盛り上がって本編はひとまず終了。
アンコールの手拍子に応えて、再びアリスの三人がステージに登場。
ここで、先ほど練習した「Going Home(家路)」の本番となる。
サビの部分を練習した通りに唄い始めるが、わけもわからずとっても感動して声が震える。
お客さんをリードしているチンペイも、涙ぐんで思わず上を見上げる。
曲が終わるとチンペイが、全国のファンから届いたメッセージをいくつか読みあげる。
そしてここで衝撃の発表。「来年2月28日、東京ドームでやります!」と力強く宣言。
最後の曲は「さらば青春の時」。キンちゃんはドラムを叩き、ベーヤンとチンペイはハンドマイクで唄う。
「振り向かないで歩いて行ける、そんな力を与えて欲しい・・・」
肩を組んで唄う二人を、キンちゃんの力強く激しいドラムが盛り上げる。
ひとしきり感謝の言葉を述べて、アリスの三人がステージを去ったのは18時30分過ぎ。
インストの「さらば青春の時」が流れる中、アンコールの拍手が鳴り続ける。
残念ながら二回目のアンコールはなかったけど、客席からは「ありがとう」の声があがる。
しばらく余韻を楽しんだあと、名残惜しさを感じつつも会場を去る。
【セットリスト】
第1部
OSE. 栄光への脱出
M01. 知らない街で
M02. 愛の光
M03. アリスの飛行船
M04. もう二度と
M05. 黒い瞳の少女
M06. 五年目の手紙
M07. 誰もいない
M08. 秋止符
M09. あなたがいるだけで
M10. Going Home(家路)
M11. 走っておいで恋人よ
第2部
M12. BURAI
M13. 散りゆく花
M14. 冬の稲妻
M15. 涙の誓い
M16. ジョニーの子守唄
M17. あの日のままで
M18. 夢去りし街角
M19. 今はもうだれも
M20. 狂った果実
M21. 帰らざる日々
M22. 遠くで汽笛を聞きながら
M23. チャンピオン
アンコール
EN1. Going Home(家路)
EN2. さらば青春の時
ESE. さらば青春の時(INST)
帰りは例によって下高井戸で途中下車して、「紅とん」に行ってみる。
土曜日だからけっこう混んでいたけど、なんとかカウンターに落ち着く。
うまいビールとホッピーを呑みながら、焼きとんを満喫。
呑み始めた時間が早かったので、存分に呑んだけど21時過ぎには帰宅。
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