フィギュアスケート「グランプリシリーズ2009」ファイナル:東京・国立代々木競技場第一体育館
フィギュアスケートグランプリシリーズ、ファイナルは東京・国立代々木競技場第一体育館。
今日はグランプリを決める大一番、男子・女子のフリースケーティングということでナマ観戦。
競技は13時30分開始だったけど、ジュニアアイスダンスとジュニア女子ショートプログラムはスルーして、
16時25分からのペアフリースケーティングから観戦することにした。
あいにくの雨の中、渋谷駅から延々と歩いて競技場へと向かう。
SHIBUYA-AXの横を抜けて行くんだけど、けっこう遠くてわかりにくいんだよな。
16時過ぎに競技場に到着すると、ちょうど整氷時間のようでロビーは大勢の人で賑わっていた。
滑走表と公式プログラムをゲットして、自分の席:北スタンド1階G10列13番へ。
いわゆる向こう正面だけど、ジャッジやキスアンドクライがよく見える。
そして何よりリンクがとっても近いので、選手の動きがよく見えてゴキゲン。
予定どおり16時25分から、ペアフリースケーティングの演技が始まる。
前半3組/後半3組に分けての演技、前半で良かったのがQing PANG/Jian TONGのペア。
ほとんどノーミスでコンビネーションもピタリと決まって、断トツのトップに。
後半になってトリで登場したのは、Xue SHEN/Hongbo ZHAOのペア。
いつもどおりのダイナミックな演技で、すっかり持って行ったという感じ。
結局、Xue SHEN/Hongbo ZHAOのペアが、断トツの214.25点で優勝を飾った。
【ペア】
1 Xue SHEN / Hongbo ZHAO (CHN)
SP:(1) / FS:(1) / TOTAL:214.25
2 Qing PANG / Jian TONG (CHN)
SP:(4) / FS:(2) / TOTAL:201.86
3 Aliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWY (GER)
SP:(2) / FS:(4) / TOTAL:200.38
4 Maria MUKHORTOVA / Maxim TRANKOV (RUS)
SP:(3) / FS:(3) / TOTAL:198.35
5 Yuko KAVAGUTI / Alexander SMIRNOV (RUS)
SP:(6) / FS:(5) / TOTAL:183.01
6 Dan ZHANG / Hao ZHANG (CHN)
SP:(5) / FS:(6) / TOTAL:180.25
30分ほどの整氷時間をはさんで、18時から男子フリースケーティングが始まる。
予選第3位のブライアン・ジュベールが怪我で欠場するという波乱もあったけれど、
今回のファイナル出場者はベストメンバーとも言える強豪揃い。
そんな中、ショートプログラムで歴代2位の得点を記録してトップに立った高橋大輔、
フリースケーティングにも期待がかかったが、ミスを連発して5位に終わった。
その一方で絶好調だったのが、アメリカのエバン・ライサチェック。
ゴツゴツとした独特の滑りで圧倒し、249.45点で逆転優勝を飾った。
織田信成もチャップリンをモチーフにした独創的な演技を見せ、2位に輝いた。
【男子シングル】
1 エバン・ライサチェック Evan LYSACEK (USA)
SP:89.85(2) / FS:159.60(1) / TOTAL:249.45
2 織田信成 Nobunari ODA (JPN)
SP:87.65(3) / FS:155.71(3) / TOTAL:243.36
3 ジョニー・ウィアー Johnny WEIR (USA)
SP:84.60(4) / FS:152.75(4) / TOTAL:237.35
4 ジェレミー・アボット Jeremy ABBOTT (USA)
SP:76.65(5) / FS:158.73(2) / TOTAL:235.38
5 高橋大輔 Daisuke TAKAHASHI (JPN)
SP:89.95(1) / FS:134.65(5) / TOTAL:224.60
6 トマシュ・ベルネル Tomas VERNER (CZE)
SP:70.17(6) / FS:122.15(6) / TOTAL:192.32
30分ほどの整氷時間のあと、19時30分からいよいよ女子フリースケーティング。
注目はショートプログラム1位の安藤美姫が逃げ切るのか? 2位のキム・ヨナが巻き返すのか?
というところだったが、どちらもいくつかミスが見られてちょっと微妙な闘い。
結局、キム・ヨナが僅差で優勝。安藤美姫は残念ながら2位に終わった。
一方、大健闘したのが鈴木明子。ほとんどノーミスの完璧な演技。
スケートが出来る喜びを身体全体で表現しているようで、ちょっと感動的な滑りだった。
演技が終わると競技場は大歓声に包まれ、お客さんはスタンディングオベーション。
今日のプログラムの中で、一番輝いて盛り上がった瞬間だった。
ショートプログラム4位のジョアニー・ロシェット、3位のアリーナ・レオノワが不振に終わったこともあり、
見事3位に入賞。彼女のこれまでの経緯を考えると、心から祝福したいところだ。
【女子シングル】
1 金 妍兒(キム・ヨナ) Yu-Na KIM (KOR)
SP:65.64(2) / FS:123.22(1) / TOTAL:188.86
2 安藤美姫 Miki ANDO (JPN)
SP:66.20(1) / FS:119.74(2) / TOTAL:185.94
3 鈴木明子 Akiko SUZUKI (JPN)
SP:57.54(5) / FS:116.46(3) / TOTAL:174.00
4 アシュリー・ワグナー Ashley WAGNER (USA)
SP:54.26(6) / FS:107.81(4) / TOTAL:162.07
5 ジョアニー・ロシェット Joannie ROCHETTE (CAN)
SP:60.94(4) / FS:95.77(5) / TOTAL:156.71
6 アリーナ・レオノワ Alena LEONOVA (RUS)
SP:61.60(3) / FS:94.95(6) / TOTAL:156.55
20時35分から表彰式が始まり、女子シングル・男子シングル・ペアの順にメダルが授与される。
室内灯が落とされてライトアップされたせいもあるんだろうけど、
表彰台に立つ選手たちはみんなとっても輝いて見えた。
織田信成と安藤美姫は、バンクーバーオリンピック行きがこれで内定らしい。
残る選考会は、年末の全日本選手権。誰がチケットを手にするのか楽しみ。
21時10分過ぎに表彰式はすべて終了し、競技場をあとにする。
雨がやんでいたので、帰りも渋谷駅まで歩く。
駅ビルの「鳥市」に入ってみると、微妙に店の雰囲気が変わってた。
店員さんもすっかり変わってしまったみたいで、なんかヘンな感じがした。
どういう事情かわからないけど、ここでも時代の流れを感じずにはいられなかった。
23時前におひらきにして、そのまま帰宅。
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