VA「ジョン・レノン音楽祭2009 Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」日本武道館
今日は日本武道館へ、
「ジョン・レノン音楽祭2009 Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」を観に行く。
毎年John Lennonの命日に行われるこのイベント、今年で9回目を迎えるのだそうだ。
そんな歴史の積み重ねの中、清志郎も2回ほど出演を果たしている。
今年はあんな出来事があったけど、清志郎は映像で出演してくれることになった。
いったいどんなコトになるのか想像つかなかったけど、なにはともあれ足を運んでみた。
17時半には仕事を切り上げ、18時10分ごろ武道館に到着。しばらく時間をツブしてから会場内へ。
今日の席は、東スタンド2階J列11番。ステージ向かって右横、2階席だけどステージはかなり近い。
ステージ両サイドには、大きなモニター。ステージ斜め後の席まで、お客さんが入っている。
予定より少し遅れて、19時05分過ぎにイベントはスタート。
まずはJohnの歴史をたどる映像が映し出され、1980年から一気に2009年にタイムスリップする。
ステージには吉井和哉と奥田民生が登場し、演奏が始まる。
それから次々とメンツが入れ替わり、1アーティスト2曲づつのペースで演奏が繰り広げられる。
松本素生は、“GOING UNDER GROUND”のヴォーカルとのこと。
正直言って知らなかったんだけど、唄がウマイなぁ~と思った。
続いて登場したのはLeyona。黒髪になっていたのでパッと見わからなかったんだけど、
あのHeart Warmingな歌声を聴いたら、やっぱり唯一無二のLeyonaなんだな。
アカペラで唄いあげた「Mother」、Johnへの想いとともに清志郎への想いが込められていた。
2007年に清志郎が出演した際に唄った「Mother」、CHABOとコーちゃんをバックに唄う清志郎を
いまでもはっきりと覚えている。あれは衝撃的な一瞬だったな。。。
次に登場したBONNIE PINKも唄がウマイと思ったけど、なんだか坂下某に似てると思ったのは私だけ?
ここでステージ中央に椅子が用意されて、タキシード姿の男性が腰かける。
照明が明るくなると、そこには俳優の松山ケンイチの姿が・・・。
お客さんからの声援に照れながらも、「Love」をじっくりと朗読する。
山崎直子のナレーションに続いて登場したのは、“ROCK'A'TRENCH”。
初めて観るバンドだけど、Rockの王道を行く感じでなかなかいいバンドだ。
続いて登場した“LOVE PSYCHEDELICO”は、アコースティックセット。
普段あんまり聴かないけど、この手のイベントではなかなか楽しめるバンドのひとつ。
浅井健一は調子がいまひとつという感じだったし、Coccoは曲よりも独特のMCが印象に残った。
そんな中に登場した奥田民生、シブい選曲だけど迫力のある演奏を聴かせてくれた。
このイベントを観るのは2007年に続いて2回目なんだけど、なんだか独特な雰囲気を感じる。
お客さんがおとなしいというのか、ライブというよりみんなでテレビを観ているような感覚。
まぁ無理に盛り上がることはないんだけど、なんだかちょっとヘンな感じがするんだよな。
だけどそんな雰囲気を、一気に吹き飛ばす瞬間がやってくる。
暗くなった武道館のステージに、聴きなれた清志郎の声が流れ始める。
「この国の憲法を知ってるかい? 戦争を放棄する、戦争をしない、武器を持たない。
世界の平和のために尽くすって書いてあるんだ。ジョン・レノンの唄みたいじゃないか。
この国の憲法を世界中に自慢したほうがいいと思うんだ。なんで自慢しないんだ。
憲法9条を自慢するべきだ」 ・・・ギターの弾き語りで、「Imagine」が始まる。
するとステージ上に、清志郎の姿が浮かび上がる。
確かに・・・確かに・・・確かに、清志郎がそこで唄っている。
(まぁ、3Dの映像なのはわかっているんだけど・・・)
なんとも言えず胸が熱くなって、思わず涙が頬をつたう。。。
ドラムが加わると同時にステージ上の清志郎はいなくなり、
ステージ両サイドのモニターに2005年に出演した際の映像が映し出される。
それが終わるとすぐに、2007年出演時の「Imagine」が流れ出す。
黒い衣装の清志郎、バックにいるのはCHABOとコーちゃんだ。
誰もいないステージに、スポットライトが集まる。そこにいるはずの清志郎は、いない。。。
ぽっかりとあいたステージがとっても悲しく、だけど清志郎はそこに居るような気が・・・。
いろんな想いがアタマを駆け巡る中、清志郎の歌声が武道館に響き渡る。
うん、清志郎はやっぱりここに居るんだ。
清志郎を想う人のところに、清志郎は駆けつけてくれるんだ。
今も、そして、これからも・・・。
そんな気がした。。。
そんな感動の嵐の中、泉谷しげるが例によって悪態をつきながらステージに登場。
「忌野清志郎のかわりに出てくれって言われたんだけど、生きてんじゃねぇか!」
という泉谷の言葉に、なんとも言えない愛情を感じずにはいられない。
泉谷は“LOVE PSYCHEDELICO”をバックに、Johnの曲を日本語でカバー。
はっきり言ってウマくはないけど、イチバン自分の唄にしていたのは泉谷だな。
しつこいぐらいのお客さんとのコール&レスポンスも、泉谷らしくて良かった。
山崎 努のちょっと衝撃的なナレーションに続いて、再び松山ケンイチが登場。
今度はお客さんの声援にリアクションせず、「Imagne」を切々と朗読する。
続いて登場したのは、オノ・ヨーコ。唄を聴くのは、今日が初めて。
まぁ主役と言えば主役なので自由にやってくれるのはいいんだけど、
それにしてもブッ飛び過ぎな気がした・・・。ん~、これ以上コメント不可。
そんなヘンな空気を変えるように、登場したのが吉井和哉。
貫録たっぷりの演奏で、じっくりと聴かせてくれた。
本編はこれで終了し、BONNIE PINKがマイクをとって今日の出演者の紹介。
ひとりひとりステージに登場して、全員が勢ぞろいしたところで“ONOCHORD”。
“ONOCHORD”とは、お客さん全員に配られたライトをモールス信号みたいに光らせるというもの。
「i(アイ)、ii(ラブ)、iii(ユー)」
武道館を埋め尽くす光が、とってもきれいに輝いて見えた。
いつもいつもこんなふうに、お互いを想いあえたらイイのになぁ~って思う。
照れ隠しなのかあれこれ騒ぐ泉谷が、それはまたとってもイイ感じだった。
フィナーレは出演者、そしてお客さん全員で、Johnの名曲を合唱。
「Happy X'mas (WAR IS OVER)」に始まり、「All You Need Is Love」「Give Peace A Chance」。
正直言って苦手な空気なんだけど、何故だか今は素直にその輪に加わりたくなる。
「あなたが落とした小さな小石が、世界中の海に影響する」というオノ・ヨーコの話、
「自分が変われば世界も変わる」というのは本当なのかな。。。
最後は今日4度目になるけど、これしか無いでしょう「Imagine」。
オノ・ヨーコを中心にカーテンコールして、本日のイベントはすべて終了。
時間は22時40分、3時間半を越える長いイベントだったけど、充実したひとときだった。
武道館でこんなに遅くまで演っていたのは、私の観たライブでは初めて。
九段下駅の武道館側の入口が、既に閉まっていたのには驚いた。。。
時間が時間なので、そのままおとなしく帰宅。
【セットリスト】
M01. Revolution 9 [吉井和哉&奥田民生]
M02. #9 Dream [吉井和哉&奥田民生]
M03. One After 909 [吉井和哉&奥田民生]
M04. Don't Let Me Down [松本素生]
M05. (Just Like) Starting Over [松本素生]
M06. Mother [Leyona]
M07. You Really Got A Hold On Me [Leyona]
M08. Nobody Told Me [BONNIE PINK]
M09. I Want To Hold Your Hand [BONNIE PINK]
M10. Poetry:Love [松山ケンイチ]
M11. ナレーション [山崎直子]
M12. Lucy In The Sky With Diamonds [ROCK'A'TRENCH]
M13. Woman [ROCK'A'TRENCH]
M14. Oh! Yoko [LOVE PSYCHEDELICO]
M15. Jealous Guy [LOVE PSYCHEDELICO]
M16. Love [浅井健一]
M17. Day Tripper [浅井健一]
M18. Misery [Cocco]
M19. I'm So Tired [奥田民生]
M20. Polythene Pam [奥田民生]
M21. Imagine [忌野清志郎]
M22. Imagine [忌野清志郎]
M23. Working Class Hero [泉谷しげる with LOVE PSYCHEDELICO]
M24. You've Got To Hide Your Love Away [泉谷しげる with LOVE PSYCHEDELICO]
M25. ナレーション [山崎 努]
M26. Poetry:Imagne [松山ケンイチ]
M27. Your Hands [オノ・ヨーコ]
M28. Give Peace A Chance [オノ・ヨーコ]
M29. I'm Loosing You [吉井和哉]
M30. Yer Blues [吉井和哉]
M31. HELP! [吉井和哉]
M32. ONOCHORD [All Cast]
M33. Happy X'mas (WAR IS OVER) [All Cast]
M34. All You Need Is Love [All Cast]
M35. Give Peace A Chance [All Cast]
M36. Imagine [All Cast]
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