VA「soul of どんと 2010 ~復活! 10周年 SPECIAL!~」日比谷野外大音楽堂
今日は日比谷野外大音楽堂へ、「soul of どんと 2010 ~復活! 10周年 SPECIAL!~」を観に行く。
2000年に、どんとが天へと旅立って今年で10年。早いと言えば早いものだ。。。
そして2003年から「soul of どんと」が始まり、毎年どんとを想いながらどんとの残した歌を唄ってきた。
去年はハワイでの法要のためお休みだったけど、今年はどんとが大好きな野音で復活!
最高気温36度という猛暑の中だけど、今日ばかりは思いっきり楽しむしかナイ。
そんなわけで、開演時間17時の20分ほど前に会場に到着。
屋台でさっそくビールを買って、自分の席へと向かう。今日の席は、Bブロック4列57番。
ステージほぼ正面のかなり前方、ちょうどスロープになるあたりなので観やすい。
ステージ左右には、「どんと紅白」のときにもかかっていた紅白の衣装を着たどんとの肖像画。
そしてステージ中央のスクリーンには、どんとの映像が映し出される。
そう、「soul of どんと」のオープニングは、どんとにしか務まらないよね。
懐かしい映像に心を躍らせながら、どんとの世界にどっぷりとのめり込んでいく。
17時を10分ほどまわり、どんとが「あこがれの地へ」を唄い終わると、小嶋さちほがステージへ。
10周年にあたっての挨拶に続いて、バンドがステージに登場してスタンバイ。
Dr.kyOn(Keyboards&Guitar)、永井利充(Bass)、岡地曙裕(Drums)、玉城宏志(Guitar)、
小関純匡(Drums)、佐橋佳幸(Guitar)、うつみようこ(Chorus)というお馴染みのメンツ。
メンバー紹介をしてから、まずは永井さんヴォーカルで「FLOWERS」。
永井さんが唄うどんとナンバーも、“BO GUMBO3”ですっかり定着した感があるな。
それからはゲストが次々に登場して、どんとの曲を入れ替わり立ち替わり披露していく。
最初に登場したのは佐藤タイジ。どんと関係のイベントでは、もうすっかりお馴染み。
のっけからハードでディープな雰囲気で、「夜のドライブ」をぶちかましてくれた。
続いて登場したのはLeyona。あいかわらずナチュラルな雰囲気がイイ。
「助けて!フラワーマン」をノリノリで唄い踊って、いきなり場内は大盛り上がり。
次の湯川潮音は初めて観るアーティストだけど、名前はけっこうよく聞くような気がする。
「Sleepin'」を唄うも、KEYがいまいち合っていないのか、なんだか不完全燃焼。
そしてここで、ラキタがステージに。言うまでもなく、どんとの息子である。
20歳になったラキタが、「soul of どんと」でどんとの曲「橋の下」を唄う。
ルックスはもちろんだけど、声の感じとか唄い方とか親父ゆずりって感じだな。
続いて浜崎貴司。あいかわらず怪しげでソウルフルなルックスで、会場の空気を一気にもっていく。
スカパラホーンズが加わってより強力になったバンドをバックに、「絶対絶命」をシャウトする。
次に登場したのは、松たか子。どういうつながりで出演することになったのかはわからないけど、
「来ちゃった~!」との挨拶が彼女らしくてなんとも言えず良かった。
懐かしの“ぐるぐるレイン棒”を手に、「魚ごっこ」を唄う姿はけっこうハマってた。
“EGO-WRAPPIN'”の中納良恵は、ド派手な衣装を着てステージに登場。
Funkyなナンバーをぶちかましてくれるのかと思いきや、「ゆ~らゆら祭りの国へ」を唄う。
この人も初めて観たけど、伸びのあるソウルフルなヴォーカルがよかった。
次に曽我部恵一が登場して、どんとのソロアルバムから「心の中の友だち」を唄う。
この人の良さがどうしてもわからない私は、この時間を利用して会場内をちょっと散策。
ここでバンドはひとまず退場して、スクリーンには波の映像が映し出される。
お互いに手を取り合って、SANDIIと小嶋さちほがステージに登場。
さちほの弾くライアーの音色にあわせて、SANDIIが「波」のフラを踊る。
スクリーンに映し出される波、日比谷公園のうっそうとした緑の樹木、
絶え間なく鳴いている蝉の声、美しく幻想的なフラ、なんだかとっても不思議なひととき。
このときばかりは、何故だか涼しい風がそよいでいたような気がする。
さちほがしばらく話をしたあと、“クラムボン”の原田郁子がステージに呼び込まれる。
Pすけのドラムをバックに、どんとのソロアルバムから「昔むかし」をエレピで弾き語る。
どんとの曲を大幅にアレンジして、完全に自分のモノにしてしまっているのがスゴい。
宮沢和史はkyOnのアコーディオンをバックに、「ひなたぼっこ」をギターで弾き語り。
いつも思うけどミヤは唄がうますぎて、ある意味どんとを超えてしまっている印象。
続いて登場した岸田 繁は、ラキタとふたりで「トンネルぬけて」を演奏。
この曲をオリジナルアレンジで聴くのは久しぶりな気がするけど、やっぱりこれがイイ。
このあたりでだんだんと暗くなってきて、ステージが照明で輝き出してくる。
バンドが再びステージに登場して、うつみようこが「在中国的少年」を唄う。
「なんでこの曲やねん!」と言いつつも、いつもながらにパワフルな唄声。
うつみようこは今日が45歳の誕生日ということで、みんなでお祝い。
そして「虹のまりちゃん」のイントロが始まり、ユースケ・サンタマリアが登場。
いつもながらに適当な思いつきのトークを繰り広げているうちに、
「入り方がわからなくなってしまった」と言って「虹のまりちゃん」は見送り。
そして始まったのは「さいあいあい」。意外なほどの熱演で、場内は大盛り上がり。
ユースケの唄はナマでは初めて聴くけど、けっこうイイ感じだったりするのね。
続いてハナレグミが登場し、「夢の中」を熱唱。このあたりはすっかり定番という感じ。
そしてNOKKOがステージへ。先日復活したのは知っていたけど、ナマで観る日が来るとは・・・。
少しふくよかになっていたけど、パワフルなヴォーカルはあいかわらず。
NOKKOが唄うのはもちろん「最後にひとつ」。そしていっしょに唄うのはラキタ。
遥か遠い時空を超えて、過去と現在とをひとつの唄がつないでいる。
ここでペットボトルの水を振りまきながら、いつもの感じで泉谷しげるが登場。
独特のダミ声で「あこがれの地へ」を唄う。途中でステージをおりて客席で唄いまくるも、
「わりとちゃんとしてました」とコメントされていたのが可笑しかった。
そうコメントしたのは、次に登場した奥田民生。この人もあいかわらずの自然体。
レスポールを弾きまくりながら、「もしもし! OK!!」を熱唱する。
続いて登場したのはYO-KING。曲は「ダイナマイトに火をつけろ」。
すでに暑くて汗だくなんだけれども、こればかりは盛り上がらずにはいられない。
そしてkyOnが、「続きまして、この人をお呼びしました~ 忌野清志郎!」と叫ぶと、
スクリーンには「どんと紅白」に出演したときの清志郎の映像が。。。
「孤独な詩人」を熱唱する清志郎の姿に、思わず胸がグッと熱くなる。
マントショーや布団ショーに沸く様子を観ていると、まるでそこで唄っているようだ。
「星になったのさー 星になったのさー♪」
このときはどんとに向けられていた歌詞が、今では清志郎のことをも唄っている。
涙でにじむ清志郎の姿を追いながら、なんだか不思議な感覚を覚えていた。
いつのまにかステージ中央にはマイクスタンドが3本並べられている。
YO-KINGとハナレグミと中納良恵とが再び登場して、「カーニバル」を唄う。
“BO GUMBOS”が現役のときにはそれほど好きでなかったこの曲も、
今となってはとっても大きな意味を持つ曲のように思える。
どんと自らがどんとの死の瞬間を唄ったような歌詞、
そんな出来事を乗り越えて、いままた再び終わらないカーニバル・・・。
あれこれ想いを巡らせているうちに、ステージには今日の出演者が総登場。
どんとの次男ナラがドラムを叩き、延原達治がヴォーカルで「どんとマンボ」。
ステージ上も客席も、全員が踊りまくり唄いまくる。
どんとが造ってくれた素晴らしいひととき、素晴らしい空間、素晴らしい魂。
「おめでとう」としか言いようがない・・・ということで、「おめでとう」が流れてイベントは終了。
時間は20時30分過ぎ、「虹を見たかい?」が流れる中、会場をあとにした。
【出演者】
小嶋さちほ、佐藤タイジ(THEATRE BROOK)、Leyona、湯川潮音、浜崎貴司、松たか子、
中納良恵(EGO-WRAPPIN')、曽我部恵一、SANDII、原田郁子(クラムボン)、宮沢和史、
岸田 繁(くるり)、ユースケ・サンタマリア、ハナレグミ、NOKKO、泉谷しげる、奥田民生、
YO-KING、忌野清志郎、延原達治(THE PRIVATES)、
<NARGO(Trumpet)、北原雅彦(Trombone)、
GAMO(Tenor Sax)、谷中敦(Baritone Sax)>(スカパラホーンズ)
BAND are
Dr.kyOn(Keyboards&Guitar)、永井利充(Bass)、岡地曙裕(Drums)、玉城宏志(Guitar)、
小関純匡(Drums)、佐橋佳幸(Guitar)、ラキタ(Guitar)、うつみようこ(Chorus)
【セットリスト】
M01. FLOWERS [永井利充]
M02. 夜のドライブ [佐藤タイジ]
M03. 助けて!フラワーマン [Leyona]
M04. Sleepin' [湯川潮音]
M05. 橋の下 [ラキタ]
M06. 絶対絶命 [浜崎貴司]
M07. 魚ごっこ [松たか子]
M08. ゆ~らゆら祭りの国へ [中納良恵]
M09. 心の中の友だち [曽我部恵一]
M10. 波 [SANDII+小嶋さちほ]
M11. 昔むかし [原田郁子+Pすけ]
M12. ひなたぼっこ [宮沢和史+Dr.kyOn]
M13. トンネルぬけて [岸田 繁+ラキタ]
M14. 在中国的少年 [うつみようこ]
M15. 虹のまりちゃん~さいあいあい [ユースケ・サンタマリア]
M16. 夢の中 [ハナレグミ]
M17. 最後にひとつ [NOKKO]
M18. あこがれの地へ [泉谷しげる]
M19. もしもし! OK!! [奥田民生]
M20. ダイナマイトに火をつけろ [YO-KING]
M21. 孤独な詩人 [忌野清志郎]
M22. カーニバル [YO-KING+ハナレグミ+中納良恵]
M23. どんとマンボ [延原達治+ナラ+出演者全員]
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