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2011年1月 3日 (月)

全日本プロレス「2011新春シャイニング・シリーズ」後楽園ホール

今日は後楽園ホールへ、全日本プロレス「2011新春シャイニング・シリーズ」を観に行く。
正月というとプロレス、それも後楽園ホールで全日本プロレスというイメージが何故かある。
今年一年の激闘の幕開け、だけど何処となくほのぼのとした正月ムードが漂う大会・・・。
これもまた、プロレスがプロレスたる醍醐味といったところか。
とは言ったものの、例によって行くかどうかかなり迷ったため、
後楽園ホールに着いたのは試合開始時間ギリギリの11時45分。
取り急ぎ当日券売場で、特別席:東側D列15番のチケットを購入。
ビールとファイターズチキンを片手に、ホール内へと入る。
後楽園ホールはどの席からも観やすいけれど、東側雛壇のこの席もバツグンのポジション。
若干空席が見られるけれど、のんびりと観るにはちょうどイイ感じ。

開始予定の12時ちょっと前に、大和ヒロシがリングに登場してお客さんを盛り上げる。
そして予定どおり12時、試合開始。入場セレモニーはなく、第1試合の西村 修 vs 大和ヒロシが始まる。
大和ヒロシという選手は初めて観るけど、ハツラツとした今風のファイトに好感が持てる。
だけど西村のすっかり円熟味を増したテクニックには歯が立たず、逆さ押さえ込みでフィニッシュ。

第2試合は、全日本正規軍 vs ブードゥ・マーダーズの8人タッグマッチ。
どの選手もそれぞれキャラが立っていて、華やかな闘い模様。
だけどやはり中心となるのは、カズ・ハヤシ、稔、近藤修司の世界ジュニア王座にまつわる闘い。
昨日の大会で18度目の防衛戦を行ったが、稔にギブアップ負けを喫したカズ・ハヤシ。
新王者:稔と激しい闘いを繰り広げるが、その闘いに近藤修司割って入ろうとする。
そんな闘いの中、稔がNOSAWA論外にミノルスペシャルを決めて激闘に終止符を打つ。

第3試合は、全日本プロレス vs 大日本プロレスの対抗戦。
大日本プロレス:関本大介の素晴らしさは言うまでもないけれど、
タッグを組んだ岡林裕二もなかなかのモノ。とても2008年デビューとは思えないポテンシャル。
体重205キロの巨漢:浜 亮太を、ツープラトンのブレーンバスターで投げ飛ばしたのには感動。
全日本プロレスならではの激しい肉弾戦が展開されたが、
最後は関本大介が中之上靖文を、説得力のあるジャーマンを決めてピンフォール勝ち。

ここで早くも15分間の休憩。まだ12時45分なのになー。
せっかくなのでロビーをうろうろしてみたら、太陽ケアとBUSHIがファンサービスしてた。

13時過ぎに試合再開、第4試合は、諏訪魔 vs KAIのシングルマッチ。
諏訪魔は現三冠王者。ジュニアのKAIも奮闘したものの、残念ながら力及ばず。
最後はラストライド(高角度から落とすパワーボム)で、完璧なピンフォールを奪ってみせた。

第5試合は、武藤敬司&鈴木みのる vs 船木誠勝&AKIRAのタッグマッチ。
新日本プロレス、UWF、パンクラス、全日本プロレス・・・ さまざまな歴史を感じさせるカード。
プロレス復帰後の船木誠勝の試合を初めて観たけど、ところどころに“U”の魂を感じさせるファイト。
それに激しい火花を散らせる鈴木みのる、その二人を中心にとってもスウィングした展開。
ただ、武藤敬司は膝の具合が相当悪いのか、足を重点的に攻められて大苦戦。
最後は船木誠勝が武藤敬司にバックドロップを決めて、あっさりとピンフォール勝ち。

第6試合は、アジアタッグ選手権試合。
アジアタッグには縁の深い菊地 毅&本田多聞が、若き王者:真田聖也&征矢 学に挑む。
菊地 毅はいつの間にか“アブない”キャラが定着しているけれど、ファイト内容はあいかわらず無鉄砲。
ずっしりと安定感のある本田多聞のファイトとは好対照で、なかなかいいコンビではある。
けれども真田聖也&征矢 学のファイトのほうがポテンシャルが高くて、
試合を散々かき回したものの、征矢 学のデスバレーボムに菊地 毅が撃沈。

セミファイナルは、世界タッグ選手権試合。
王者組:太陽ケア&曙に、“ブードゥ・マーダーズ”KENSO&KONOが挑む。
KENSOって、あの鈴木健三か・・・
新日本プロレスで鳴り物入りでデビューして、それから紆余曲折あったはず。
それがいま全日本プロレスのマットに上がっているなんて、なんだかとっても感慨深い。
しかしこの試合では、そのKENSOが大暴走。入場時から異様な雰囲気でリングサイドを徘徊し、
“ブードゥ・マーダーズ”のボス:TARUと激しい対立をしたまま試合へと突入。
あまりにも身勝手なKENSOの試合運びにパートナーのKONOが激怒し、
場外での激しいイス攻撃の末、一時は戦線離脱へと追い込んでしまう。
KENSOはしばらくして戦線復帰したものの、最後は曙のダイビングボディープレスでピンフォール負け。
試合後も“ブードゥ・マーダーズ”の内輪もめが繰り広げられ、なんとも後味の悪い選手権試合となった。

メインイベントは、ジュニア・ヘビー級バトルロイヤル。
正月の全日本プロレスといえば、言うまでもなくバトルロイヤルだな。
真剣勝負じゃないゲーム性の高い試合形式だけど、正月ばかりはこれがおもしろい。
本日試合のなかった渕 正信や、体重を落としジュニアクラスだという武藤敬司も加わり、
総勢13名による熱き闘いが展開されていく。
ここでもカズ・ハヤシ、稔、近藤修司の世界ジュニア王座にまつわる闘いが繰り広げられるが、
そこはバトルロイヤルの妙。その三人が真っ先に失格になるのだからおもしろい。
試合巧者の渕 正信やNOSAWA論外が中心となってバトルを進めていくが、
最後は武藤敬司が大和ヒロシをシャイニングウィザードで撃破して優勝。
昨日のヘビー級バトルロイヤルに続いて、50万円の賞金を手に入れた。
お客さんからはブーイングの嵐・・・ それを聞いた武藤敬司は、
「お客さんに還元しようと思ったけれど、ブーイングしたから一人占めする」とコメント。
明るく楽しい正月の全日本プロレスは、こうして14時42分に終了した。

【対戦カード/試合結果】

<第1試合:シングルマッチ 30分1本勝負>
○西村 修
(06分11秒 逆さ押さえ込み)
●大和ヒロシ

<第2試合:8人タッグマッチ 30分1本勝負>
カズ・ハヤシ、近藤修司、●NOSAWA論外、BUSHI
(07分46秒 ミノルスペシャル)
TARU、○稔、MAZADA、スーパー・ヘイト

<第3試合:タッグマッチ 30分1本勝負>
浜 亮太、●中之上靖文
(09分41秒 原爆固め)
○関本大介、岡林裕二

<第4試合:シングルマッチ 30分1本勝負>
○諏訪魔
(08分46秒 ラストライド→体固め)
●KAI

<第5試合:タッグマッチ 30分1本勝負>
●武藤敬司、鈴木みのる
(16分32秒 バックドロップ→片エビ固め)
○船木誠勝、AKIRA

<第6試合:アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負>
真田聖也、○征矢 学
(12分32秒 デスバレーボム→片エビ固め)
●菊地 毅、本田多聞
※第84代王者組:真田聖也&征矢 学組は2度目の防衛に成功

<セミファイナル:世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
太陽ケア、○曙
(13分20秒 ダイビングボディープレス→体固め)
●KENSO、KONO
※第57王者組:太陽ケア&曙組は3度目の防衛に成功

<メインイベント:ジュニア・ヘビー級バトルロイヤル 時間無制限>
退場順:①カズ・ハヤシ、②近藤修司、③稔、④MAZADA、⑤スーパー・ヘイト、⑥菊地 毅、
⑦BUSHI、⑧渕 正信、⑨AKIRA、⑩KAI、⑪NOSAWA論外、⑫大和ヒロシ、○武藤敬司
(10分22秒 シャイニングウィザード→体固め)

昼ごはんを食べ損なっていたので、水道橋駅あたりで食べていくことに。
正月だけど駅前の店はけっこう営業していたので、「台北」という中華料理屋へ。
おかみさん一人で切り盛りする店、焼餃子と牛肉麺が旨かった~。
帰りは神保町まで歩き、「タクト」で五十嵐夕紀のベストを2011年初CD購入。
なんだかんだでけっこう遅くなり、17時半ごろ帰宅。

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コメント

おぉ、後楽園ホール! 懐かしい。
僕はもっぱらボクシングの方でしたが。
それももう10年以上前の話。。。

しかし、武藤と鈴木みのるがタッグとは、
なんか浦島太郎になった気分です。

その帰り道に、五十嵐夕紀のCDを買っちゃう
KANNさんを2011年も尊敬します!
最重要曲「ワル!」入ってますか?

投稿: するめー | 2011年1月 5日 (水) 20時39分

>するめーさん

おぉ、後楽園ホールもチェック済ですか!
かなーり幅広いですね。
ボクシングは見てみたいと思いつつ、いまだに見たことありません。

武藤と鈴木・・・というより鈴木がプロレスに戻ってきたこと自体が、
なんだかウソみたいな話なのですがね。
あぁ、それを言うなら船木のほうがもっとビックリですが。

五十嵐夕紀、最重要曲が「ワル!」ですかー。
もちろん入ってますよ。
私はデビュー曲「6年たったら」とか、
彼女の曲はなんかさっぱりと振り切った感じが好きです。

投稿: KANN | 2011年1月 6日 (木) 00時03分

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