« 長谷川きよし/宇崎竜堂 ゲスト:加藤登紀子「宇崎竜堂プロデュース シブイおとなのコンサート ~おとなの街日本橋でおとなの音楽を~」日本橋三井ホール | トップページ | 5th element will「金子マリ presents 5th element will」下北沢440(four forty) »

2011年1月10日 (月)

プロレス「LEGEND THE PRO-WRESTLING」後楽園ホール

今日は後楽園ホールへ、「LEGEND THE PRO-WRESTLING」を観に行く。
「LEGEND THE PRO-WRESTLING」は、藤波辰爾・長州 力・初代タイガーマスクの
“生ける伝説”3選手が立ちあげたイベント。昭和プロレス世代としては、たまらないイベント。
試合開始時間12時の30分前に、水道橋駅に到着。
コンビニでビールと軽いつまみを買ってから、いざ後楽園ホールへ。
席は南E列31番。リング真正面の階段席、かなり観やすくて最高のポジション。
観衆2,054人の超満員札止めということで、座席はギッシリと埋まっている。

予定より少し遅れて、12時過ぎに試合開始。入場セレモニーは無く、いきなり第1試合が始まる。
リングアナは、“ケロちゃん”こと田中秀和。こんなさりげない演出が心憎い。
第1試合は、菊タロー vs えべっさんのシングルマッチ。
こてこてベタベタの小ネタとギャグ満載の、明るく楽しいプロレスが炸裂。
いろいろご意見はあるのでしょうが、こういうおもしろいファイトもまたプロレスの醍醐味。
“元”えべっさんの菊タローと“現”えべっさんとの闘い、どちらが勝つのかと思いきや、
最後は武藤敬司が降臨した菊タローがシャイニング・菊ザードで完璧な勝利。
試合後のマイクアピールも、なかなか胸を打つものがあった。

第2試合は、スキンヘッドコンビとマスクマンコンビとの対決。
スーパータイガーとタイガーシャークはキックや空中殺法で相手を撹乱するが、
長井満也とアレクサンダー大塚との実力差は素人目にも歴然。。。
技の重さや破壊力が全然違うような感じがした。
最後はアレクの説得力のあるASDが、タイガーシャークを見事にとらえてフィニッシュ。

第3試合は、ヒロ斉藤を中心とした3人と元“NOAH”勢3人との6人タッグマッチ。
地味なメンツが揃った印象があるけれど、その中で最近プチブレイク中の菊地がひときわ目立つ。
ちょっとアブない顔つきや動きで、試合を大いに引っ掻きまわしてみせる。
ヒロ斉藤は全盛期ほどの動きではなかったものの、セントーンが観られただけで満足。
パートナーのベアー福田と田島久丸は、まだまだ荒削りな感じがした。
最後は、菊地が田島を火の玉ボムで見事にとらえてみせた。

ちょうど13時になろうとするころ、ここで15分間の休憩。
全6試合ということで、なかなかいいタイミングでの休憩時間だな。
ロビーに誰かレスラーはいないかと思ったけど、誰もいなかったのが残念。

13時15分試合再開。第4試合は、大森隆男&石井智宏 vs 本田多聞&関本大介のタッグマッチ。
人気・実力ともウナギ登りのインディーレスラー関本大介に対して、
長州の愛弟子:石井智宏が激しい対抗意識を燃やし、激しいバトルを繰り広げる。
激しいチョップの打ち合いや、場外での強烈なイス攻撃。まさにド迫力の闘い。
久々にリング復帰したと思われる大森隆男は、あいかわらず飄々としたたたずまい。
だけど最後は美味しいとこ取りで、本田多聞をアックスボンバーで仕留めてみせた。
試合後もやり合う石井智宏と関本大介、今後の展開がおもしろくなりそう。

セミファイナル、いよいよ初代タイガーマスクの登場。否が応でも期待は膨らむ。
ウルティモ・AKIRA・ライガー・タイガーの順で、ひとりづつ入場する演出が泣かせる。
ウルティモはタイガーマスク風デザインのマスク、ライガーは黄色のたてがみ付のマスク、
それぞれにタイガーマスクへのリスペクトを表現している。
一方のタイガーは、かなりのウェイトオーバーといった感じでパンパンの身体つき。
それでもマントをひるがえして、トップロープに飛び乗る姿はやっぱりカッコいい。
試合は予想に反して、キックや関節技主体の地味な展開。
ライガーがタイガーに向けて放ったローキックが見事に炸裂して、タイガーはグロッキー。
ウルティモのアサイDDTに、あっけなくピンフォール負けを喫してしまった。
激しい空中戦が期待されるメンツだっただけに、ちょっと残念な幕切れだった。

そしてメインイベントは、藤波辰爾 vs 長州 力の“14年ぶりの名勝負数え歌”。
「パワーホール」のメロディーに乗り黒のショートタイツ一枚で入場した長州と、
「ドラゴンスープレックス」をバックに白いロングガウンで入場した藤波、
昔のままの好対照なスタイルがなんとも懐かしくて嬉しい。
試合は伝統的なストロングスタイルの展開。激しいチョップの応酬に、技と技とのぶつかり合い。
長州がサソリ固めを決めようとすれば、藤波は間一髪でロープに逃げる。
藤波はドラゴンスクリューから弓矢固めに入ろうとするが、位置が悪くて断念。
長州のひねりの効いたバックドロップは不発だったが、藤波はコブラツイストを決めてみせる。
ところがフィニッシュは唐突に訪れる。藤波が長州をエビ固めに押さえこむとそのままピンフォール。
長州は肩を上げたつもりだったようだが、無情にもカウントはスリー入ってしまった。
長州は若干憮然とした表情を見せたものの、あっさりとリングを降りて控室へ。
藤波がひとりリングに残り、マイクを握り締めてお客さんにアピール。
だけど例によって噛み噛みで何を言っているかわからない・・・。
でも、それでイイ。いや、それがイイ。藤波は藤波のまま、そのままがイイのだ。
なんとも言えない温かい雰囲気の中、本日の大会はフィナーレを迎える。
最後はお客さんと握手をしながら、藤波はリングサイドをぐるりと一周。
熱い思いをたぎらせたまま、「LEGEND THE PRO-WRESTLING」は14時30分に終了した。

【対戦カード/試合結果】

<第1試合:新春お年玉特別シングルマッチ 20分1本勝負>
○菊タロー
(10分34秒 シャイニング・菊ザード→体固め)
●えべっさん

<第2試合:タッグマッチ 20分1本勝負>
長井満也、○アレクサンダー大塚
(10分39秒 ASD→体固め)
スーパータイガー、●タイガーシャーク

<第3試合:6人タッグマッチ 30分1本勝負>
ヒロ斉藤、ベアー福田、●田島久丸
(13分52秒 火の玉ボム→体固め)
○菊地 毅、泉田純至、橋 誠

<第4試合:タッグマッチ 30分1本勝負>
○大森隆男、石井智宏
(15分30秒 アックスボンバー→片エビ固め)
●本田多聞、関本大介

<セミファイナル:タッグマッチ 45分1本勝負>
●初代タイガーマスク、AKIRA
(12分50秒 アサイDDT→片エビ固め)
獣神サンダー・ライガー、○ウルティモ・ドラゴン

<メインイベント:シングルマッチ~14年ぶりの名勝負数え歌~ 60分1本勝負>
○藤波辰爾
(09分29秒 エビ固め)
●長州 力

|

« 長谷川きよし/宇崎竜堂 ゲスト:加藤登紀子「宇崎竜堂プロデュース シブイおとなのコンサート ~おとなの街日本橋でおとなの音楽を~」日本橋三井ホール | トップページ | 5th element will「金子マリ presents 5th element will」下北沢440(four forty) »

コメント

入場が「マッチョドラゴン」じゃなくて良かったです。
あれを聴くと、腰骨を折られた感じになるので。。。

投稿: するめー | 2011年1月14日 (金) 22時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プロレス「LEGEND THE PRO-WRESTLING」後楽園ホール:

« 長谷川きよし/宇崎竜堂 ゲスト:加藤登紀子「宇崎竜堂プロデュース シブイおとなのコンサート ~おとなの街日本橋でおとなの音楽を~」日本橋三井ホール | トップページ | 5th element will「金子マリ presents 5th element will」下北沢440(four forty) »