« 連休の一日 | トップページ | VA 「忌野清志郎ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love & Peace」 日本武道館 »

2011年5月 1日 (日)

VA 「Guitar magazine Festival 2011」 水道橋 TOKYO DOME CITY HALL

今日は水道橋のTOKYO DOME CITY HALLへ、「Guitar magazine Festival 2011」を観に行く。
TOKYO DOME CITY HALLって何処かと思えば、「JCB HALL」のネーミングライツが終了して
この名前に変わったんだと・・・。うーん、こっちのほうがシックリくるのは言うまでもない。
今日のライブは、雑誌「Guitar magazine」の創刊30周年記念のイベント。
創刊30周年って・・・意外と短いんだなぁ~という印象。もっと昔からあると思ってた。
そんな由緒ある(?)雑誌を軸にした老若男女のギター愛好家が集まってのイベント、
出演者も名うてのギタリストが勢ぞろいということで否が応でも期待は募る。
14時40分ごろ会場に着くと、入場待ちの長い行列。1時間前に開場したはずなんだけどな。
ロビーにはギターのブースが出ていたりして、ギターフェア的な雰囲気もちらほら。
わたしの席は、第1バルコニーC3扉4列76番。ステージほぼ真正面の好ポジション。
ステージは、「Guitar magazine Festival」のロゴがディプレイされているだけのシンプルなセット。

【タイムテーブル】
15:00 高中正義
16:10 渡辺香津美&小沼ようすけ ジャズギター・デュオ
16:40 休憩 30分
17:10 ダージリン [Dr.kyOn&佐橋佳幸]
17:50 松原正樹×野呂一生
18:50 休憩 30分
19:20 渡辺香津美JAZZ回帰トリオ
20:10 Char

予定より少し遅れて、15時05分ごろスタート。
いきなり“BON JOVI”や“QUEEN”の激しいナンバーが大音量で流れ出し、
曲にあわせてアリーナの客席をフルに使ってのチアリーディングが繰り広げられる。
なんとも場違いな演出に戸惑いながらも、高中正義バンドがステージに登場。
ドラム、パーカッション、ベース、キーボード×2、サイドギター、そして高中という大編成。
高中はあいかわらずのたたずまいで、トロピカルでメロディアスな旋律を弾きまくる。
それほど熱心に聴いてきたわけではないけど、どことなく聴き覚えのあるメロディーが心地良い。
特に後半は代表曲のオンパレードで、「TROPIC BIRDS」「READY TO FLY」「BLUE LAGOON」の軽快な流れから
「YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE」「珊瑚礁の妖精」「黒船」というダイナミックで壮大なフィナーレ。
約1時間のステージだったけど、充分に満喫することが出来た。

セットチェンジをはさんで、16時20分頃から“渡辺香津美&小沼ようすけ ジャズギター・デュオ”の演奏。
渡辺香津美の演奏を観るのは、実に30年ぶりぐらいになるのかな?
いわゆるジャズ畑の人なので、あまり聴く機会がないのだけれど演奏はやっぱりスゴイ。
フルアコとエレアコを使い分けていたけれど、音の繊細さというか粒の立ち方が桁違いに違う。
お相手の小沼ようすけはまだ若手(とは言っても1974年生まれ)だけど、香津美との息はぴったり。
途中で眠くなっちゃうかな?という心配をよそに、激しいソロ合戦は観ていて飽きることがなかった。
30分ちょっとの演奏時間は短すぎたけど、二人のプレイを存分に楽しめた。

ここで30分間の休憩をはさんで、17時20分過ぎから“ダージリン”のステージ。
“ダージリン”は、Dr.kyOnと佐橋佳幸とのユニット。今日の出演者の中でもちょっと異色な雰囲気。
kyOnはいつもどおりキーボードとギターを交互に使い分け、それに佐橋さんのギターがからむ。
kyOnの持ち味でもあるNew Orleansテイストや、Bo Diddleyビートをふんだんに盛り込んだ演奏。
本人たちも言っていたように「ちょっとキッチュな演奏」は、今日のマニアックな客層にはいまいちだったかも。
もうちょっと小さめなライブハウスで、自由気ままに踊りながら楽しみたい内容だった。
ラキタとかといっしょにライブをしているみたいなので、今度観に行ってみたい。
40分ほどの演奏で、18時ちょっと過ぎに終了。

セットチェンジのあと、18時15分過ぎから松原正樹×野呂一生の演奏が始まる。
松原正樹と野呂一生、フュージョン界の巨匠ふたりの初共演ということらしい。
ドラム、ベース、キーボード×2はそれぞれのバンドから選ばれたメンバーで、
その重厚な演奏をバックにして松原正樹と野呂一生ふたりのギターが炸裂する。
ひたすらクリアな松原正樹のギターと、野呂一生のやや歪んだ音色のギター。
どちらもオリジナリティあふれるソロで、聴いていて飽きない。とにかくゴージャスだ。
演奏曲は、松原正樹と野呂一生お互いのナンバーから半々ぐらいの選曲だったのかな。
野呂一生の「Asayake」チックな激しいナンバーに続いて演奏された松原正樹の「SNIPER」は、
プロレスラー小橋建太の旧テーマ曲。どうりで聴いたことがあると思った。
途中で野呂一生がお客さんを立たせようと試みるけど、お客さんはずっと座ったまま。
“燃えるフュージョン”のノリをみんな知らないのかな・・・ ちょっと難しい客層だ。
50分ほどの演奏で、19時05分過ぎから再び30分間の休憩に突入。

19時33分、“渡辺香津美JAZZ回帰トリオ”がステージに登場。
その名のとおりJAZZのスタンダードとオリジナルナンバーを、トリオでひたすら演奏していく。
香津美のギターはもちろんスゴいが、ベースもドラムもものすごい馬鹿テク。
ベースの井上陽介は淡々とウッドベースを弾きながらも、歪ませたり弓で弾いたり変化をつける。
ドラムの則竹裕之は普段フュージョンの人だけど、JAZZを叩かせても変幻自在のテクニック。
普段あまり観たり聴いたりしない世界だけど、こういう本物を見せつけられると思わず納得してしまう。
緊張感のあるステージは、40分という演奏時間をあっという間に感じさせた。

20時30分、いよいよ本日の大トリCharの演奏が始まる。
トリオ編成で「TRADROCK」のナンバー中心のセットリスト・・・ 先日の日比谷野音を彷彿させる。
一曲目こそ「Third Stone From The Sun」という控えめなインストナンバーだったけど、
いまいちノリの悪いお客さんに対して「エコノミー症候群になっちゃうんじゃないか?」と言い放ち、
アリーナを総立ちにさせての「Purple Haze」から始まるRockな演奏はさすがとしか言いようがない。
気がつくと今日のイベントはこれまで全てヴォーカルレスだったのだけれど、
そんなことはおかまいなしにRockのスタンダードを唄いまくるChar。
うーん、こういう感じ・・・ この人こそが永遠のギターヒーローなんだろうな。
ワイルドでトリッキーで、ハードでメロディアスで、Rockの魅力ってこういうものだ。
Charというと野音というイメージがあるので、こういう屋根付きのステージはちょっとヘンな感じ。
そういえば今日も外は小雨がパラついている・・・。つくづく雨オトコなんだな。
MCは控えめに「TRADROCK」のナンバーを次々と演奏したあと、ラストは「からまわり」。
「Guitar magazine」創刊30周年イベントのトリを飾るにふさわしいライブだった。
アンコールを期待したけれども、時間が押していたためかアンコールは無し。
21時35分、本日のイベントはすべて終了。

帰りは調布まで戻って、「ホルモン 炙り焼き きんたろー」で飲む。
メニューがちょっと変わっていたけれども、いつもの感じで注文して楽しむ。
1時間ほどでおひらきにして、24時前に帰宅。

|

« 連休の一日 | トップページ | VA 「忌野清志郎ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love & Peace」 日本武道館 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: VA 「Guitar magazine Festival 2011」 水道橋 TOKYO DOME CITY HALL:

« 連休の一日 | トップページ | VA 「忌野清志郎ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love & Peace」 日本武道館 »