今日は日比谷野外大音楽堂へ、
「THE MODS 30th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE "YA-YA-ROCK ON!!"」を観に行く。
それなのに今日は朝から雲行きが怪しい・・・ 東京の一部では雷雨という話もちらほら聞こえてくる。
“THE MODS”なだけに雨の野音というのも悪くはないけど、やっぱり青空の下で観たいものだ。
その祈りが通じたのか、晴天とはいかないまでもどうにか雨はやんでいる。
開演時間ギリギリの18時20分ごろ会場に到着、ビールを買ってすぐに会場入り。
今日の席は、Cブロック16列84番、なんのことはない最後列。
だけど日比谷野音はこの位置からでも充分に楽しめるからイイや。
ステージ後方には「Pray to your God whoever he is.」と書かれたフラッグが掲げられている。
開演前にもかかわらず、客席のあちこちから大きな“THE MODS”コールが沸き起こっている。
18時35分過ぎ、“THE COLTS”のYama-Changが
“THE MODS”メンバーからのメッセージを読み上げる。
「みんな自分の場所で楽しんで欲しい。ここに居る全員が平等にRockをする権利がある」という言葉。
Punkのライブにしてはガードがゆるい感じなのは、この信頼関係のうえに成り立っているのだろう。
再び熱い“THE MODS”コールが沸き起こり、SEが流れる中をメンバーがステージに登場。
Vocal&Guitar:森山達也、Guitar:苣木寛之、Bass:北里晃一、Drums:佐々木周、
5年前にドラムがチェンジしたものの、その他は30年間不動のメンバーだ。
オープニングは「Let's Go Garage」。初期のナンバーだけど、まったく色あせることのない名曲。
「MAKE SOME TROUBLE」「TRUST ME」「壊れたエンジン」と続いて、森ヤンのMC。
ツアー中に体調を壊していくつかの公演が延期になってしまったことを詫びるとともに、
「借りは返しますから待っててください」と力強く宣言。
そして「STORY」のあとにギターの苣木が「BACK TO ALLEY」を、
「HAIL HAIL ROCK&SOUL」のあとにドラムの周が「RIGHT TIME RIGHT WAY」を唄う。
メンバーのヴォーカルはお馴染みだけど、ドラムが唄うのは前メンバーでは無かった光景だな。
ここでちょっとペースを落として、始まったのは「T-O-K-Y-O アイランド」。
それは闇に沈んでいく日比谷の巨大なビル達に捧げられたナンバー。
どんなことが起きてもどんな世の中になっても、そこに在り続けるのは東京の街・・・。
森ヤンはギターを置いて、黒のロングジャケットを着込んで「TRUMP」を唄う。
大きな野外ステージならではの演出、客席に向かってトランプをばらまく。
続いて「JUST SAY FUCK NO」、ギターの激しいリフがカッコいいナンバー。
森ヤンは、「野音でアニバーサリー的な意味ではこれが最後かもしれません」と意味深な発言。
えぇっ!ホントかよ? 確かに30周年ということは、それなりに年齢を重ねているという意味でもあるわけだ。
そんな想いを込めてか、次の曲は「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」。ずっしりと胸に響くナンバー。
ベースの北里が「EVERYBODY LOVES SOMEBODY」を唄ったあと、
「シャレたクツの下に」「COME ON DOWN」で本編は終了。
アンコールは、「a Song」からスタート。
そして「LET'S GAMBLIN' TIME」で「レッツゴーおおーおーおー♪」とみんなで大合唱して、
「HIBIYA NITE~!!」と叫んでからの「LONDON NITE」。
あっという間に終了して、二回目のアンコール。
「もしMODSじゃなかったら今日のライブはやってなかったと思います」という森ヤンの言葉に、
熱い“THE MODS”コールで応えるお客さん。30年という時の流れが今ここにある。
「ROCKAWAY」のあと、「29年前の野音と何も変わっちゃいない」と言って始まったのは「TWO PUNKS」。
うん、やっぱり全てはここから始まったんだよな・・・。マイクが客席に向けられ、お客さんがヴォーカルをとる。
間奏で「この国も色んな問題抱えてますけど、一日一日ちょっとづつ良くなるように前に進んでいこう!」と、
森ヤンからメッセージ。これまでの30年と同じように、これからも一歩一歩進んでいくしかないのだ。
「TWO PUNKS」が終わるとすぐに「不良少年の詩」が始まる。
ギラギラ光ったナイフのように尖ったナンバー、やっぱりこれこそが“THE MODS”だ。
アンコールは3回目に突入。「他に何が」に続いて、「東北へ!関東へ!NAPALM ROCK!!」と叫ぶ森ヤン。
「NAPALM ROCK」の激しいBeatに乗せて、森ヤンの熱い思いが日比谷の街に響き渡る。
エンディングでは「青森!宮城!秋田!山形!福島!茨城!」等と、被災地名を並べ叫ぶ。
震災に関する具体的な発言はなかったものの、森ヤンの気持ちは痛いほど伝わってきた。
終演のアナウンスが流れてお客さんが帰り出す中、再びメンバーがステージに登場。
「やる予定じゃなかったけど、最後の野音なんで」と言って、「LOOSE GAME」が始まる。
「俺は仕方なくやって来たんじゃないぜ。俺は望んで此処へ此処へ来たのさ。
このRockという名のLOOSE GAMEに・・・」
すべてを出し切ったかのように、ステージを去っていくメンバー。
20時30分、“THE MODS”最後の(?)日比谷野音ライブは、こうして幕を閉じた。
【セットリスト】
M01. Let's Go Garage
M02. MAKE SOME TROUBLE
M03. TRUST ME
M04. 壊れたエンジン
M05. STORY
M06. BACK TO ALLEY [vo.苣木寛之]
M07. HAIL HAIL ROCK&SOUL
M08. RIGHT TIME RIGHT WAY [vo.佐々木周]
M09. T-O-K-Y-O アイランド
M10. TRUMP
M11. JUST SAY FUCK NO
M12. LIVE WITH ROCK'N'ROLL
M13. EVERYBODY LOVES SOMEBODY [vo.北里晃一]
M14. シャレたクツの下に
M15. COME ON DOWN
アンコール1
EN1. a Song
EN2. LET'S GAMBLIN' TIME
EN3. LONDON NITE
アンコール2
EN4. ROCKAWAY
EN5. TWO PUNKS
EN6. 不良少年の詩
アンコール3
EN7. 他に何が
EN8. NAPALM ROCK
アンコール4
EN9. LOOSE GAME
毎日飲んでばかりなので、今日のところは軽くいこうとガード下の「木屋」へ。
かき揚げと酢のものを食べながらビールと日本酒を飲み、シメにざるうどん。
1時間ほど満喫して帰宅。
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