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2011年7月 6日 (水)

いぬいあきら「マイロックンロール50」恵比寿 LIQUIDROOM

それから都営有楽町線と日比谷線を乗り継いで、恵比寿駅へと向かう。
今日は恵比寿 LIQUIDROOMへ、「マイロックンロール50」を観に行く。
このイベントは“いぬいあきら生誕50周年記念”ということだけど、いぬいあきらって誰?
と思っていたら、音楽プロデューサー蔦岡 晃さんが音楽活動するときの名前なのだそうだ。
清志郎やCHABOのライブでよく耳にする名前・・・というか、
清志郎のライブの冒頭で「GODがやって来たー!」とか声を枯らして叫んでいる人なのね。
その誕生日をたくさんのミュージシャンが集まって祝うというのが、今日のイベントの趣旨らしい。

18時50分ごろ会場入りしてフロアへ進んでいくと、客電が落とされてステージではセッティング中。
開演の19時にはまだ時間があるのにな・・・と思っていたら、フライング気味に18時55分ごろ演奏が始まる。
オープニングは“THE PRIVATES”。ステージの照明は全体的に暗めで、キャンドルの灯をバックに演奏。
「気まぐれロメオ」から始まり、BluesyでDeepな感じのナンバーを次々と繰り広げていく。
「ホントはこれで終わりなんだど、もう一曲やらしてもらっちゃおうかなー」と言いながら、
始まったのは“Rolling Stones”の「Satisfaction」。「50歳になっても満足できない!」というメッセージ。
20分ほどで“THE PRIVATES”の演奏は終了して、セットチェンジに入る。
ここまでフロア後方の壁際に寄り掛かって観ていたのだけれど、せっかくなのでステージ前へ移動。
ステージ向かって左側の前から3列目あたりを陣取る。フロアはほど良い混み方という感じ。

19時25分ごろ、セットチェンジが終了し再開。
“Rolling Stones”の「She's A Rainbow」に乗って、高橋ROCK ME BABYが前口上。
Dr.kyOn(Key・Acd・Gt)、佐藤タイジ(Gt/Vo)、tatsu(Bass)、宮川 剛(Drums)、
エマーソン北村(Keyb)、うつみようこ(Cho)、Leyona(Cho)
という豪華メンバーのバンドをバックに演奏が始まる。
そして本日の主役いぬいあきらがステージに登場し、“RCサクセション”の「自由」を唄い出す。
「だって俺は自由 自由 ジユー」の歌詞が
「だって俺は五十 五十 ゴジュー」と変えられているのがサイコー。
あっという間に演奏は終了し、まずはkyOnがバンドメンバー紹介。

それからアーティストが入れ替わり立ち替わりして、二曲づつ唄っていくという流れ。
それぞれの持ち唄やカバーを思い思いに演奏するので、いまいち統一感に欠けるけれども、
この手のお祭りイベントは“祝う気持ち”さえあれば、そんなゴチャ混ぜな感じがイイのかもしれない。
最初に登場したのは、曽我部恵一。フロアから大きな歓声があがる。
どこかで聴いたことのあるような耳ざわりのいいメロディー・・・そんな印象。
続いて山本タカシ(Gt)と白根賢一(Per)が加わり、Leyonaがヴォーカルをとる。
「travellin'man」と「オレンジ」って、なかなか嬉しい選曲。
次に浜崎貴司と高野 寛が、アコースティックギターを手にステージに登場。
蔦岡さんの希望ということで、「君が僕を知ってる」「デイドリーム・ビリーバー」を弾き語り。
独自のアレンジが施されている部分もあったけど、ふたりのリスペクトが感じられて良かった。
続いて登場したのがLoveというアーティスト。個人的には初めて耳にする名前。
「ふるさと」を弾き語り・・・って、最近この曲にインスパイアされるアーティストが多いのかな?
次は“LOVE PSYCHEDELICO”。ひたむきにRockしている感じがけっこう好きだな。
堀江博久(Key)と佐橋佳幸(Gt)を加えて一曲演奏したあと、シークレットゲストの玉城千春(Vo)が登場。
“Kiroro”のヒット曲「未来へ」を唄う。何気にいい曲なので、ちょっと感動してしまった。
それからBob Dylanの「Like A Rolling Stone」でひと盛り上がりして、
“LOVE PSYCHEDELICO”は終了。

ここで少しだけインターバルが入り、フロアサイドのスクリーンにメッセージ映像が映し出される。
メッセージを寄せたのは、松たかこと佐野元春。どちらもここに来てくれていたら良かったのに・・・。
それから“Curly Giraffe Special Session”として、
高桑 圭(Vo/Gt)、白根賢一(Dr)、堀江博久(Key)、Tokie(Ba)というメンバーで演奏。
更に佐橋佳幸(Gt)と佐藤タイジ(Gt/Vo)が加わり、“The Beatles”の「Come Together」をカバー。
腰のすわった骨太なRockという感じで、なんだかとってもカッコ良かった。
Dr.kyOnと佐橋佳幸との凸凹コンビのMCをはさんで、ラキタがステージに登場。
すっかりボガンボな雰囲気になったステージで、始まったのは「魚ごっこ」。
どんとの息子のラキタが唄ううしろで、kyOnがキーボードを弾いている・・・ なんだか奇跡的な瞬間。
更に“くるり”のふたりが加わって、“BO GUMBOS”の「夢の中」。
ラキタと入れ替わりに“フジファブリック”の山内総一郎(Gt)がステージに登場。
今日のお客さんの大部分が、このあたりのメンツをお目当てだった模様。
ここぞとばかりに、フロアは爆発するような盛り上がりを見せる。

いぬいあきらが「大好きな人の名前をでっかい声で呼ばせてくれ」と叫び、いよいよCHABOがステージへ。
CHABOはクリーム色のテレキャスで、シブいフレーズを弾きまくる。
そしてバンドメンバーでヴォーカルをまわしながら、「いい事ばかりはありゃしない」をプレイ。
更に延原達治(Gt)が加わって「JUMP」。いぬいあきらのヴォーカルはちょっと・・・だけど、
“好きだ”という気持ちが充分に伝わってきて、それはそれで良かったような気がする。
バンドが演奏する「激しい雨」のメロディーに乗って、今日の出演者が全員ステージへ。
そして始まったのは、もちろん「雨あがりの夜空に」。
ヴォーカルはお客さんも含めて、その場に居る全員という感じの盛り上がり。
間奏で繰り広げられる、KyOnと延原とCHABOのギターバトルがカッコいい。
そしていぬいあきらが、ひとりステージに残る。
「清志郎の座右の銘『今日と明日とあさってのことぐらいを考えていればいいんだよ。
あんまり先の事ばかり考えちゃダメだよ』というのを守って今日までやってきました」
「どうしても出て欲しかった人があとひとり居ます。その人のことを想って・・・」ということで、
17歳のときに書いたという曲をアコースティックギターを手に弾き語り。
最後に再び出演者全員がステージに登場して、紙吹雪を振りまきながらお祝い。
こうして22時25分、3時間半に及ぶイベントは幕を閉じた。

【出演】
いぬいあきら and
★Band are...
 Dr.kyOn(Key・Acd・Gt)、佐藤タイジ(Gt/Vo)、tatsu(Bass)、宮川 剛(Drums)、
 エマーソン北村(Keyb)、うつみようこ(Cho)、Leyona(Cho)
★出演者
 THE PRIVATES、高橋ROCK ME BABY、曽我部恵一、浜崎貴司、高野 寛、
 Love、LOVE PSYCHEDELICO、ラキタ、くるり、仲井戸"CHABO"麗市
★Guest Musicians
 山本タカシ(Gt)、白根賢一(Dr)、堀江博久(Key)、佐橋佳幸(Gt)、
 玉城千春(Vo)、高桑 圭(Ba)、Tokie(Ba)、山内総一郎(Gt)、延原達治(Gt)
★空間デザイン:Candle JUNE

喉はカラカラに乾き、立ちっ放しでいい加減疲れたので、行きつけの「呑兵衛」で飲んでいくことに。
水曜日ということもあり、それほど混んでいなくてなかなか快適な雰囲気。
乾いたスポンジが水分を吸収するように、ビールをゴクゴクと飲みまくる。
今日抜歯したからお酒は禁止だったっけな~と思いつつ、ビールはお酒じゃないでしょ?と言い訳。
1時間ほどで切り上げて、シメに「天下一品」でこってりラーメン。
まだ電車のある時間だったけど、疲れたのでタクシーに乗って帰宅。
なんか最近、恵比寿帰りはこのパターンが多いな・・・。

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