« マッサージ(普通の) | トップページ | VA「DOWNTOWN ROCKERS FESTA 共同戦線 VOL.2」小岩オルフェウス »

2011年7月17日 (日)

FIESTA実行委員会「流星仮面FIESTA・FINAL~マスクド・スーパースター引退試合~」新木場1st RING

今日は新木場1st RINGへ、
「流星仮面FIESTA・FINAL~マスクド・スーパースター引退試合~」を観に行く。
マスクド・スーパースターは、1970年代後半から1980年代前半にかけて活躍したアメリカのマスクマン。
新日本プロレスの常連外人として、アントニオ猪木や坂口征二と死闘を繰り広げていた。
巨体から繰り出すフライング・ネックブリーカー・ドロップやスイング式ネックブリーカーは芸術的。
アメリカナイズされたカラリと乾いたダイナミックなファイトが、とっても印象的であった。
そんなマスクド・スーパースターが、40年近くに及ぶレスラー生活に日本でピリオドを打つのだ。
うだるような暑さの中、会場の新木場1st RINGに到着したのは12時15分過ぎ。
会場前のグッズ売場には、藤原組長やハヤブサの姿が見られる。
受付でプレミアグッズとパンフレットを受け取り、自分の席:東い列7番へと向かう。
“プレミアシートA”ということで、リングサイド最前列のド真ん中。これ以上の席はない。

予定より少し遅れて、12時35分ごろ試合開始。
選手入場式などは特になく、全対戦カードの紹介に続いて第1試合が始まる。
前座には欠かせない顔である菊タローと、“TKG48”の高木三四郎との対戦。
入場するやいなや場外乱闘が始まり、1分もたたないうちに両者リングアウト。
「お客さんは納得しただろうけど、俺たちはやり足らねぇ」ということで延長戦に突入。
菊タローの巧みな言葉責めをかわした高木が、ゆずぽんキック・レッドからの片エビ固めで勝利。
試合後、本部席に座っていた愛川ゆず季とのタッグ結成を要求する高木。
ロッシー小川の了解を見事に取り付け、「仮面貴族FIESTA 2011」でのタッグが実現することになった。
一方の菊タローは「仮面貴族FIESTA 2011」で、“関節技が得意なマスクマンF”との対戦が決定。
“F”って普段は素顔でファイトしている、いかつい顔したあの人のこと? 楽しみです。

第2試合は、パッション・セブン、岩谷麻優、星輝ありさによる女子3WAYマッチ。
3WAYマッチと言いつつ、パッション・セブン vs 岩谷麻優&星輝ありさ のハンディキャップマッチとも
言うべき展開。その中で岩谷と星輝の小競り合いが、ちょっとしたスパイスになっている。
岩谷の対戦相手ふたりまとめての卍固めとか、星輝の強烈なブラジリアンキックとかが印象的。
ふたりとも今年デビューしたばかりだそうで、なんとも末恐ろしい逸材である。
3WAYマッチならではの混沌とした展開の末、最後は星輝がふたりまとめてラ・マヒストラル。
パッション・セブンは肩をあげたものの、岩谷はそのままピンフォールをとられて試合終了。
女子プロレスもまだまだ元気だということが感じられる良い試合だった。

第3試合は、チャンピオン:A☆YU☆MIにCMLLルチャドーラのセウシスが挑戦する
X-LAW女子選手権試合。
A☆YU☆MIの試合は既に何回か観ているけれど、この人も今後の女子プロレスを担うレスラーのひとり。
恵まれた体格と華やかなテクニック、それに加えてがむしゃらなファイトがとっても好印象。
試合はA☆YU☆MIの卍固めとセウシスのねちっこい関節技、そしてお互いの飛び道具が交錯する展開。
セウシスは小柄だけれどルチャドーラらしい雰囲気、でもちょっと持ち味を活かしきれてない感じもした。
最後はA☆YU☆MIが裏投げ二連発を決めて、グロッキーになったセウシスをピンフォール。
初代王者のA☆YU☆MIが、4度目の防衛に成功した。

セミファイナルは、デビュー25周年を迎えたエル・サムライがNOSAWA論外に挑戦する
X-LAWインターナショナル選手権試合。謹慎処分を受けていたNOSAWA論外の国内復帰戦でもある。
サムライはいぶし銀のようなファイトスタイル、NOSAWAの荒っぽい技に的確に対応していく。
ねっちりとした関節技と豪快な投げ技中心の試合展開、その合間に適度な空中戦。
どちらも決してプロレス界の中心になることはないと思うけど、これぞレスラーという感じがイイ。
最後はリバースDDTからのチキンウィングアームロックで、サムライがNOSAWAからギブアップを奪った。
試合後、元週刊ゴング編集長:金沢克彦氏からマイルドセブン3カートンがサムライに贈呈される。
勝利やベルト奪還よりも喜んでいるような様子が、なんとも言えず可笑しかった。
ちなみに、この試合の立会人を務めたのはハヤブサ。
車椅子姿がなんとも言えなかったけど、元気そうだったのがなによりだ。

ここで10月に行われる「仮面貴族FIESTA 2011」のインフォメーションをはさんで、15分間の休憩となる。
全5試合の興業なのに、このタイミングで休憩っていうのもどうなんだろ?
と思いつつもとりあえず外に出て、グッズ売場でファンサービスするレスラーを眺めて楽しむ。

14時過ぎ、試合再開。いよいよメインイベントの始まりだ。
まずは青コーナーから、“暗闇の虎”ブラック・タイガーⅤが入場。
いつの間にか5代目ブラック・タイガーなんだな。中身が誰なのか、皆目見当がつかない。
続いて、「ワルキューレの騎行」をバックに藤原喜明が入場。
組長はホントに変わらない・・・ 昔からずっとこの佇まいというのがスゴい。
対する赤コーナー、まずは初代タイガーマスクが入場。
かなり太めになってしまっているのが残念だけど、やっぱりドキドキ興奮させる何かがある。
そしていよいよ、“本日の主役”マスクド・スーパースターの入場だ。
こちらもかなり肉厚になってしまった感じはあるけれど、コンディションは良さそう。
初代タイガーマスクとマスクド・スーパースターが、時空を越えてタッグを組んでいる。
役者がすべてそろって、空気はすっかり出来あがっていた。

試合はタイガーと組長が先発。この組み合わせも、旧UWFを彷彿とさせてなんとも感慨深い。
ブラックがつないで、再び組長がタイガーにアキレス健固めをかける。
緊迫感あふれる展開、このシーンが観られただけでも充分に満足。
タイガーが出突っ張りの展開に、いら立つスーパースター。お客さんの期待も頂点へ。
タイガーはなんとかピンチを切り抜け、スーパースターに交替。
スーパースターはパンチ、エルボー、クロスチョップ、ショルダーブロック。
単純な技ばかりだけど、長身のスーパースターが繰り出すと迫力満点。
だけど組長の巧みなインサイドワークとブラックのパワーに、次第に押され始めるスーパースター。
どうにかタイガーに交替し、タイガーはソバット、キックの連発でブラックを痛めつける。
そしてフライング・クロスアタックが炸裂! したのはいいけれど、タイガーの動きがピタリと止まる。
着地した瞬間にまたやってしまったか?とヒヤヒヤしたけど、どうにかスーパースターにタッチ。
スーパースターは、串刺しラリアットからラシアンレッグスウィープ、
最後はスイングネックブリーカーでブラックをフォール。
現役最後の試合を見事に飾ってみせた。

試合後は、引き続いて引退セレモニー。
記念品や花束の贈呈のあと、メッセージVTRの上映。
4代目タイガーマスク、蝶野正洋、坂口征二、アントニオ猪木が、それぞれにコメント。
猪木のコメントを受けて、リングにはアントニオ小猪木が登場。
特別試合開始のゴングが鳴るも、ロックアップのみで終了。
そしてテンカウントゴング・・・。なんとも言えない思いが去来する。
最後にスーパースターからメッセージ。
「今日は悲しい日であり、嬉しい日です。悲しいのはプロレスをあきらめて引退することです。
嬉しいのは引退式を第二の故郷である日本で行えることです。」
とっても心温まる言葉・・・ みんなあなたのファイトを決して忘れないよ。
14時40分ごろ、本日の興業はすべて終了。

会場の外に出ると既に、グッズ売場でスーパースターがファンサービスしてる。
最後までプロフェッショナルを貫き通し、ファンに優しいスーパースター。
その姿を目に焼き付けて、15時ごろ会場をあとにした。

【対戦カード/試合結果】

<第1試合:ROAD TO 仮面貴族FIESTA2011 30分1本勝負>
▲○高木三四郎(TKG48)
(00分54秒 両者リングアウト)
(06分12秒 ゆずぽんキック・レッド→片エビ固め)
▲●菊タロー

<第2試合:スターダム提供試合・スペシャル3WAYマッチ 30分1本勝負>
○星輝ありさ
(08分33秒 ラ・マヒストラル)
●岩谷麻優、パッション・セブン

<第3試合:X-LAW女子選手権試合 30分1本勝負>
○A☆YU☆MI<チャンピオン>
(07分23秒 裏投げ→体固め)
●セウシス(CMLL)<チャレンジャー>

<セミファイナル:エル・サムライ・デビュー25周年記念試合
 X-LAWインターナショナル選手権試合 60分1本勝負>
●NOSAWA論外<チャンピオン>
(10分34秒 チキンウィングアームロック)
○エル・サムライ<チャレンジャー>

<メインイベント:マスクド・スーパースター引退試合~ファイナル流星仮面~タッグマッチ 30分1本勝負>
○マスクド・スーパースター、初代タイガーマスク
(08分42秒 スイングネックブリーカー→体固め)
藤原喜明、●ブラック・タイガーⅤ

|

« マッサージ(普通の) | トップページ | VA「DOWNTOWN ROCKERS FESTA 共同戦線 VOL.2」小岩オルフェウス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: FIESTA実行委員会「流星仮面FIESTA・FINAL~マスクド・スーパースター引退試合~」新木場1st RING:

« マッサージ(普通の) | トップページ | VA「DOWNTOWN ROCKERS FESTA 共同戦線 VOL.2」小岩オルフェウス »