和田 唱 with 仲井戸"CHABO"麗市「CHABOの恩返し⑤」渋谷 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
今日は渋谷 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREへ、「CHABOの恩返し⑤」を観に行く。
「CHABOの恩返し」シリーズも、今回で5回目。“トライセラトップス”の和田 唱がゲストだ。
“トライセラトップス”は、むかし何かのフェスで観たような気がする・・・ うーん、思い出せない。
ストレートでピュアな感じのサウンドがかなり好印象だったけど、それ以来聴いていない。
正直なところ、CHABOのトリビュートに参加したときも「どういうつながり?」という感じだったし、
今日のライブもそれほど期待はしていなかった。
ところが、ライブというのはわからないものである。。。
ところでPLEASURE PLEASUREは、CHABOのライブの会場としてすっかり定着した感じだ。
もと映画館だけあって、座り心地の良い椅子と観やすいステージがなんともイイ。
今日の席は1階C列4番、ちょっと端っこだけど申し分のないポジション。
椅子に備え付けのドリンクホルダーにドリンクをセットし、じっくりとライブに臨む。
予定より少し遅れて、19時05分ごろ開始。
まずは“司会の”CHABOがステージに登場し、いつものように話し出す。
還暦を迎えて、トリビュートアルバムが発売され、ライブイベントが行われ、
その恩返しとして「CHABOの恩返し」シリーズをやっている律儀なオレ・・・ ってな感じ。
10分近く話をしたあと、ステージに和田 唱を呼び込む。
和田 唱はスーツでバッチリ決めて登場、アコースティックギターで弾き語りを始める。
一曲目は「Crossroads」、Bluesyなギターとヴォーカルが最高にイカしている。
アコースティックギターで弾き語りをすると、いわゆる“フォークソング”になる人とそうでない人がいる。
もちろんCHABOはそうでない人の典型なんだけど、和田 唱もそういうタイプ。
単なるコードストロークだけでなく、細かいオカズのはいったギタープレイがすごくカッコいい。
選曲はカバーとオリジナルと半々ぐらいだったかと思うけど、オリジナルもなかなかイイ。
和田 唱は若干ナルシスティックな雰囲気をかもし出しながらも、それが嫌味にならないところが好印象。
それでも客席に鋭い視線を投げかけ、お客さんを煽る様子はさすがRockerというところ。
CHABOと初めて会ったとき、「オレ、君の書く曲好きだよ」と声をかけてもらったと嬉しそうに話す。
「どんなチャートやどんなセールスにも勝るものをもらっちゃった」という様子は、少年のようだった。
CHABOのカバー曲は「ポスターカラー」。とっても大切そうに、しっとりと唄いあげてくれた。
最後はBurt Bacharachのカバーを演奏して、55分ほどで和田 唱のステージは終了。
セットチェンジをはさんで、20時15分過ぎからCHABOの演奏が始まる。
和田 唱の軽やかな動きを真似しながら、「サウンドチェック・・・」と小声で呟き「Till There Was You」。
そして「どっぷり重たいの演るぜ」と言うと、激しいコードストロークから「ムーンライト・ドライヴ」。
「和田 唱は1975年生まれ、オレが結婚した年です。ライブ中止しようかと思った」と話したあと、
スライドギターをバシバシ決めながら「ブルースでぶっとばせ」。
いつものようにお客さんとコール&レスポンスするが、声が拡散するのか?ちょっと不完全燃焼。
Elton Johnの「Your Song」をカバーしたあと、和田 唱との出会いのエピソードを話す。
「CHABOの恩返し」シリーズ恒例の逆カバーは、“トライセラトップス”の「New World」。
「あいつの唄は難しい」と言いながらも、見事にCHABOの世界観になっていた。
“Derek and the Dominos”の「Little Wing」を少しつま弾いてから、初期のRCナンバー「九月になったのに」。
「清志郎くんが家に来て、布団の上で唄ってくれた」という想い出話を交えつつの演奏。
そして、おそらく久しぶりに演奏されるであろう「スケッチ '89・夏」。
「唄の説明なんてしなくていいんだけど」と言いながら、お父さんと愛犬との想い出を語る。
短いポエトリーリーディングに続いて、インスト曲「9月の素描」。
CHABOのさまざまな想いが伝わってきて、会場全体にHeavyな空気が張りつめていく。
それは死・・・ それでも生きていくことを選んでいくオレたち。。。
最後は、爽やかな夏を思わせるようなミディアムテンポのナンバー。
リズムボックスにトラブルがあった様子でちょっとハラハラしてしまったけれど、
お客さんの手拍子をバックに最後まで見事に唄いきってみせた。
アンコール、まずはCHABOがひとりステージに登場して宣伝コーナー。
そして和田 唱をステージに呼び込み、二人揃ってのセッションが始まる。
「アドリブでやろう! 適当BLUES!」と言って、お互いの名前を呼びながらのBLUES。
それから「ROUTE 66」「僕が泣く」「GIBSON」と、ゴキゲンなRockナンバーを立て続けに演奏。
それぞれのギタープレイが激しいバトルを繰り広げ、交互にヴォーカルをとっていく。
最後は“トライセラトップス”のナンバーで「SPACE GROOVE」。
「トライセラのライブでもあまり演ったことがない」というこの曲、
今の時代・今の気持ちにぴったりとマッチするような雰囲気の名曲。
「大丈夫、この感じ・・・ ほら、僕が笑ってる」というフレーズにはグッときた。
演奏が終了してSE「What A Wonderful World」が流れると、お客さんはスタンディングオベーションで応える。
和田 唱の気持ちとCHABOの想いが素敵な化学反応を起こして、
想像以上という言葉では言い表せないほど素晴らしい演奏であった。
終了したのは22時ちょうど、約3時間に及ぶライブを満喫することが出来た。
金曜日ということもあり渋谷の街はとっても賑わっていたけれど、「鳥市」に居場所を見つける。
ここに来ると注文するものがいつも一緒だな~と思いつつ、今日もまた同じようなオーダー。
でもそれが旨いのだから、まぁ良しとしよう。
けっきょく1時間半ほど居座って、23時半ごろ家路につく。
予想外の雨が降り出してきたけど、なんとか濡れずに帰ることが出来た。
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