VA「40th Anniversary NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」銀座8丁目 博品館劇場
夕方になって再び出かける。
銀座・博品館劇場で行われる「NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」、
以前から行きたいと思っていたのだけれど、今回初めての参戦。
今年は40周年記念ということで、いつもより出演者が豪華なので楽しみ。
開場時間18時30分、ちょっと遅れて会場入り。
まだそれほど人が居なかったので、前から4列目のE列19番に座る。
ステージには既に機材がセッティングされ、ステージ後方の壁には「NYWRF」のロゴマーク。
開演予定時間の19時をかなりまわって、19時15分ごろスタート。
各バンド15分~20分ぐらいの持ち時間で、続々と演奏が繰り広げられていく。
セットチェンジもスムーズで、24時ぐらいまではほぼオンタイムだったのは驚き。
セットチェンジの間には、出演者の持ち物がオークションにかけられるという進行。
トップに登場したのは、“石橋勲BAND”。毎年出演しているお馴染みのトリオバンド。
ヴォーカルがスキンヘッドになっていたのは、ちょっとインパクトあったな。
普通のRockと思いきや、けっこうハードなタッチでカッコ良かった。
二番手は“TERROR FAMILIA”、スレンダーなハーフの女性ヴォーカルが目を惹く。
どっぷりとオールドな雰囲気が匂い立つRock、かなり好きなタイプ。
三番手は“AURA”、イカ天で有名になったビジュアル系バンドだ。
ルックスはすっかり変わったけれど、サウンドはあいかわらずポップなハードロック。
四番手は元“ARB”のドラム:キースのニューバンド“Hockeith”。
“ARB”の「発破」からスタートし、ビートの効いたロックを展開。
タイトな感じで良かったけど、キースのドラムの音がいまひとつだったのが残念。
五番手はYoko Hallelujah、ロンドンで活動中のアーティストらしい。
ポップなフォークロックという演奏は、ちょっとどこかで観たような感じかな・・・。
この時点で21時を少しまわったところ。まだまだ先は長い。
ここで遠くへ旅立ってしまったメンバーへの追悼コーナー。
まずは“トルーマン・カポーティR&R BAND”のギタリスト:三原康可の弾き語り。
それから原田喧太・鮫島秀樹のデュオ。これが心に染みて、かなり良かった。
そして“桑名BROTHERS”。美勇士のバンド“トライポリズム”の演奏をバックに、
RENが「セクシャル・バイオレットNo.1」、美勇士がスカアレンジの「月のあかり」を唄う。
それぞれに良かったけれど、最後に演奏した美勇士のオリジナルがとても素敵だった。
続いて、“氏神一番&ロハスバンド”の演奏。あいかわらずの歌舞伎ロック。
永遠のワンパターンが、潔くてなんとも言えず気持ちイイ。
次に登場した“新月灯花”は、女性4人から成るガールズバンド。
だけどサウンドは本格的、ずっしりと構えたステージングがとってもイカしてた。
そして本日のお目当てのひとつ、“THE SECT with PUNK ALL STARS”。
“THE SECT”のメンバーのみで数曲演奏したあと、ヒカゲ(THE STAR CLUB)、
タツ(GASTUNK)、ケイゴ(NICKEY&THE WARRIORS)が加わって「I FAUGHT THE LAW」。
あまりにも豪華な顔合せに、私もステージ前に行って盛りあがる。
続いて登場したのは、「mil9」というバンド。熱血青春パンクとでも言うようなサウンド。
私はちょっと疲れが溜まってきたので、ロビーで少し息抜きをする。
時間は23時半をまわり、そろそろ2012年が暮れて行こうとしている。
そんな中、23時50分ごろからセレモニーが開始される。
この頃にはすっかり満員となったフロア、お客さん全員がスタンディング。
客席後方からデキシーランドジャズの“ハチャトゥリアン”が、ブラス演奏しながら入場。
反対側の通路からは内田裕也を先頭に、本日出演のRocker達がステージにあがる。
それぞれの胸には、天国に旅立たれたアーティストの顔写真が抱えられている。
松田優作、勝新太郎、忌野清志郎、柳ジョージ、原田芳雄、ジョー山中、安岡力也、
ジョニー吉長、若松幸次、桑名正博、中村勘三郎・・・ ひとりひとり名前が呼びあげられる。
そして2013年を迎えるカウントダウン。既に2分ほど過ぎてしまっているが、それもまぁRock'n'Roll。
新年一曲目は、“トルーマン・カポーティ R&R BAND”と“ハチャトゥリアン”をバックに「聖者の行進」。
そのまま内田裕也のステージとなり、まずは「朝日のあたる家」を熱唱。
激しいギターソロ・バトルをはさんで、お馴染みの「コミック雑誌なんかいらない」。
あっという間に演奏は終了してしまい、0時25分ごろセットチェンジに入る。
するとここで、ビートたけしがVTR出演。内田裕也のコスプレをしてギャグをかます。
次に登場したのは“カイキゲッショク”、いわゆるヒップホップ系・グランジ系というヤツ。
この日一番のお客さんの数だったように思うけど、個人的にはあまり好みではない。
なのでロビーにしばし避難して、振舞酒をもらったりしてまったりと過ごす。
ここでタイムテーブルが大きく狂って、20分遅れの1時35分ごろ陣内孝則がステージに登場。
かなりふくよかになった感じだけど、激しいアクションでハードなRock'n'Rollを繰り広げる。
「セル ナンバー8」から“AKB48”のカバーで「ヘビーローテーション」、
このへんのちょっとイカれたセンスが陣内らしくて好感が持てる。
“ROOSTERS”の「恋をしようよ」を演奏したあと、“Th eROCKERS”の「涙のモーターウェイ」。
このあたりの選曲もたまらない、短い時間だったけど充実したステージだった。
続いて登場したのはPANTA、バックバンドを従えての演奏。
その存在感はバッチリだけど、曲はあいかわらずといったところだったな。
2時25分過ぎから、白竜のステージ。役者をやっているだけあって、ステージに立つ姿は絵になる。
演奏はストレートなRockという感じだけど、韓国太鼓(チャンゴ)が入っているのがおもしろい。
「誰の為でもない」というフレーズが、妙に心に残るステージであった。
そしていよいよ本日のラスト、2時55分ごろから“SHEENA & THE ROKKETS”のステージ。
私もここぞとばかりにステージ前2列目まで進出。シーナと鮎川をかぶりつきで観る。
しばらくライブを観ないうちに、ベースは奈良さんになったのだなー。
演奏はあいかわらずストレートでタイトでカッコ良くてもう言うことナシ。
「HAPPY HOUSE」「JAPANIC」「レモンティー」「YOU MAY DREAM」というセットリストも完璧。
最後は内田裕也を始め出演者全員がステージにあがり、「SATISFACTION」をセッション。
もう何も言うことはない、Rock'n'Rollは理屈なしに楽しいものなのだ。
三本締めを二回やって締めて、最後は「POWER TO THE PEOPLE」を合唱してフィナーレ。
こうして3時30分過ぎ、40回目の「NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」は幕を閉じた。
いい加減お腹がすいたので、近くの「丸山製麺」でちょっと遅い年越そばを食す。
そして内幸町駅から終夜運転の電車に乗り込み、初台駅まで戻る。
既に4時半を過ぎていたけれど、せっかくなので代々木八幡宮へ初詣。
今年こそ良い年でありますように・・・と願いをかける。
時間はそろそろ5時になろうとする頃、ようやく家にたどり着いた。
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