矢野顕子「矢野顕子、忌野清志郎を歌うツアー2013」渋谷公会堂
今日は渋谷公会堂へ、「矢野顕子、忌野清志郎を歌うツアー2013」を観に行く。
アッコちゃんが清志郎ナンバーを歌うこのツアー、4月21日の日比谷公会堂に続いての参戦。
清水ミチコがゲスト出演というのは魅力的だったけど、平日なのでどうしようか?と迷っていた。
だけど5月2日の清志郎武道館で、アッコちゃんの演奏とミッちゃんのVTR出演に心動かされ、
チケットを確保したのだ。ところが、水曜日の夕方は会議が入っているのをすっかり忘れていた。
いつもなら18時半に終わる会議が今日に限って長引き、仕事が終わったのは19時30分過ぎ。
こんな想定外の出来事が起こるのは、あの人の意地悪なのかなー?と思ったりもして。
で、いつもなら開演に間に合わない時点で諦めてしまうのに、今日ばかりはどうしても見たいと思い、
途中入場は確定だけど会場へと向かう。これはあの人が呼んでくれたのかな?と思ったりして。
けっきょく会場に着いたのは、20時30分ごろ。
今日の席は、2階4列50番。当然ながらこの時間、ロビーにお客さんは誰もいない。
ちょうどMCをしているところだったので、階段をあがってそのまま自分の席へ。
2階席だけどせり出しになっているから、ステージはかなり近くて観やすい。
ステージ向かって右側の位置、アッコちゃんの顔がピアノ越しによく見える。
ライブは既に終盤に入り、新曲の「海のものでも山のものでも」に続いて「いい日旅立ち」。
あぁ、清志郎ナンバーを唄うコーナーは終わってしまったんだなぁーと思いつつも、
アッコちゃんの素晴らしいパフォーマンスに目が釘付けになる。
ツアーラストだからということもあるのか、ヴォーカルもピアノもとっても伸びやか。
本編最後は清志郎のカバーで「恩赦」。この曲を最後に持ってくるところが、なんかニクいね。
アンコール、ステージ上におろされたスクリーンにVTRが映し出される。
清志郎とアッコちゃんが「ケンカでデート」をデュエットしている映像。
MCで言っていたけれど、使われているスクリーンがデジタルやハイビジョンではなく、
ステージ後方から投影する方式のアナログな映写機というのがまたイイ。
VTRが終わるとピンクのブーツを見せびらかしながら、アッコちゃんが再びステージに登場。
「清志郎が書いた曲の中で一番優しい曲」という紹介で、清志郎の「セラピー」を唄う。
この曲はほとんどスルーされていたけれど、アッコちゃんのおかげで蘇った感じだな。
現に私自身にとっても、このところさかんに脳内再生される曲のひとつになった。
ここでアッコちゃんはステージに清水ミチコを呼び込み、二人のトークが始まる。
ミッちゃんは「ヘンタイよいこ集会」を観に行ったそうで、それがステージでアッコちゃんと共演している。
「ヘンタイよいこ集会」主催者の糸井重里は、今日は“EXILE”のコンサートを観に行っている。
「人って、さまざまですよね・・・」とポツリと言うアッコちゃんが、サイコーに可笑しかった。
そして二人のピアノ連弾から始まったのは、もちろんこの曲しかない「ひとつだけ」。
アッコちゃんがはじめに唄ったあと、ミッちゃんが清志郎の物真似で唄い出す。
まるで本物の清志郎が唄っているような、ものすごい完成度の物真似。
そこには笑わせようというところは微塵もなく、本当に好きな気持ちしか感じられない。
そんな唄声を聴いているうちに、いつしか頬を涙が流れていた。
21時15分、素晴らしいライブはこうして幕を閉じた。
けっきょく演奏を観ることが出来たのは45分、だけどとっても濃厚なひとときだった。
終演後、せっかく渋谷まで来たので、「山家」で飲んでいくことにする。
いつも座る席とは反対側、店の奥のカウンターで飲んでいると、
お店の常連さんらしき人達に話しかけられ、いっしょにお酒を楽しむ。
23時に閉店のためおひらき、深夜バスに乗って帰宅。
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