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2013年6月26日 (水)

1976年6月26日

今日は6月26日。。。
誰かの誕生日というわけではなく、何かの記念日というわけでもない。
だけど自分にとっては、絶対に忘れられない日である。
1976年6月26日、アントニオ猪木vsモハメド・アリの「格闘技世界一決定戦」があった日。
場所は日本武道館。日本のプロレス界のエースであるアントニオ猪木と、
ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリによる世紀の一戦。
試合前から激しい舌戦が繰り広げられ、ルールをめぐって様々な駆け引きがあり、
調印式の模様や数々のスペシャル番組が何週間も前からテレビ中継された。
入場料金はロイヤルリングサイド席が30万円・・・なんてチケットの価格設定も話題になった。
そして肝心の試合は、3分15ラウンドフルに戦い抜いてのドロー。
不利なルールにがんじがらめになった猪木が、苦肉の策で寝転がってのキック攻撃。
のちに「アリ・キック」と呼ばれるその蹴りは、アリの足に大きなダメージを与えたが、
まったく効いていない素振で、蝶のように舞い続けたアリ。
当時は「世紀の凡戦」と大バッシングを浴びたけど、のちにその真相が明らかになるにつれ、
「本当のセメント試合」「ガチンコの真剣勝負」などと再評価されたりもした。

19760626

どうしてこの試合に思い入れがあるかと言うと、私はナマで観戦したからなのだ。
日本武道館の南側2階席、30万円の席であるはずはなく5000円の席。
当時の物価からするとけっこう高いと思うのだが、父親がどこからか入手してきてくれた。
大会は土曜日の10時30分開始。私は小学生だったので、親公認で学校をズル休みして観に行った。
でもそのときの担任の先生は大のプロレスファンだったので、先生も実は気づいていたのかもしれない。
プロレス観戦は初めてではなかったように記憶しているけれど、猪木をナマで観るのは初めて。
モハメド・アリもテレビで試合の中継を観て、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ファイトが好きだった。
そんな二人の試合をナマで観てしまったのだ。子供だった私にとっては、衝撃的な出来事だった。
「猪木ガンバレ!」「猪木勝て!」と思いながら、興奮して観ていたのを覚えている。
いろいろありつつも最後に猪木は勝ってくれると信じていた自分にとって、
15ラウンドドローという結果は、ちょっといまいちな結果だった。
そういう意味では、前座で行われた新日本プロレス精鋭によるタッグマッチのほうが、
子供だった自分にとってはスッキリ爽快な結末であったことは言うまでもない。
ただ、残念ながら対戦カードは正確に覚えていない。
藤原喜明・木村健悟・藤波辰巳・木戸 修・・・といった感じのメンツだったような気がするのだが。。。

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