清志郎を読む「文芸別冊 総特集 忌野清志郎 デビュー40周年記念号」河出書房新社
不定期気まぐれ連載「清志郎を読む」。
十冊目の今回は、河出書房新社「文芸別冊 総特集 忌野清志郎 デビュー40周年記念号」。
清志郎の40周年を記念したこの本、まずは清志郎のインタビュー記事から始まる。
20周年のとき、30周年のとき、そして48歳の清志郎が、そのときの思いを語っている。
それから「RC~ソロ時代の盟友たち」と題して、仲井戸麗市、小林和生、春日博文、
小川銀次、三宅伸治、梅津和時、片山広明、厚見玲衣のインタビュー。
清志郎との出会いからいっしょにバンド活動をしている間の話は楽しく読めるのだけれど、
インタビューの最後に決まってあの日のことが語られると、思わず目頭が熱くなってしまう。
筑紫哲也や坂本龍一、吉田戦車、竹中直人との対談に続いて、
誌面の後半は、三浦友和、矢野顕子、山口富士夫、奥田民生、日高正博、
横尾忠則、加奈崎芳太郎、町田 康といった人達の寄稿が並ぶ。
それぞれの人の清志郎に対するそれぞれの思いが、それぞれの文体で綴られている。
それから少年時代の清志郎が綴っていたノート「忌野」「週刊 鳩」の現物や、
「ロックンロール研究所」の写真がたっぷり載っていて、なかなか充実した内容。
清志郎の40周年を祝おうとして、一生懸命に取材した様子が窺えて好感が持てる。
巻末には「ロックはじめて物語」と題して、清志郎59年間のバイオグラフィー。
2010年、忌野清志郎デビュー40周年。まだまだいろいろな事がありそうだ。
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