早川義夫「早川義夫ソロライブ」神保町 試聴室
今日は神保町 試聴室へ、早川義夫のソロライブを観に行く。
早川義夫と言えば“ジャックス”・・・ 1960年代に活動した伝説のロックバンド。
私が“ジャックス”を知ったのは、遠藤ミチロウの著書にその名前を見つけたのがきっかけ。
当時はオリジナルアルバムが廃盤になっていたので、ベストアルバムを買って聴いていた。
その頃には既に“ジャックス”は解散していて、早川義夫はソロとして活動していたのだけれど、
いつのまにか音楽活動をやめてしまい、本屋のおやじさんになっていた。
それが1994年に23年ぶりに音楽界に復帰、今でもその素敵な唄声を聴かせてくれている。
というわけで、今日はその早川義夫のソロライブ。
会場の「試聴室」というのは、ちょっと前まで「スタジオ イワト」といっていた場所。
神保町のこんなところに、このようなライブスペースがあるとは知らなかった。
17時30分開場というので、10分前ぐらいに行ったらもう開場していた。
ずいぶんと前から開場していたようで、フロア内には既にけっこうな数のお客さん。
50人ぐらい入ればいっぱいになりそうな椅子席、フラットなフロアの片隅がステージ。
グランドピアノが置いてあるだけのステージ、シンプルな感じがまたイイ。
早川さんの座るであろうピアノ椅子の正面、前から二列目が空いていたのでそこに座る。
ほぼ予定どおり、18時過ぎに開演。ぶらりという感じで、早川さんがステージに登場。
ピアノの前に座り、「サルビアの花」を唄い出す。うーん、一曲目からいきなりクライマックスだ。
そして挨拶をはさんで、「ラブ・ジェネレーション」。あぁぁ~、これだけでもう大満足。
「ラブ・ジェネレーション」は1968年に作ったとのこと・・・ 私がまだ幼児のころ。なんだか感慨深い。
それからちょっとづつMCをはさみながら、早川さんは次から次へと唄を披露していく。
早川さんの唄は、言葉が心に入り込んでくる。じっくりとどっぷりと、心に染み込んでくる。
普通であることを唄い、生きていることを唄い、日々の生活を唄い・・・。
50分ほどで第一部は終了し、しばし休憩に入る。
19時10分ごろ第二部が始まる。第一部と同様、いつの間にか早川さんがステージに。
「猫のミータン」から始まり、リラックスした雰囲気になるのかと思いきや、
「僕の骨」「父さんへの手紙」というちょっとヘヴィーな展開に・・・。
唄われているのは“死”。否定的でもなく、悲観的でもなく、淡々と“死”を唄っている。
「父さんへの手紙」で耐えきれず涙腺決壊。唄が私の気持ちにそっと重なりあってくる。
ライブではあまり唄わないという「批評家は何を生み出しているのでしょうか」や、
何十年ぶりに書いたという新曲を交えて本編はあっという間に終了。
アンコールでは、早川さんはお客さんからリクエストを募る。
「譜面がないと唄えない。途中まででいい?」と言って、「君をさらって」「恋に恋して」を唄う。
「君をさらって」は“ジャックス”のナンバーだな。なかなかナイスなリクエストだ。
いろいろと聴きたい曲はあったけど、何をリクエストして良いのか迷ってしまった。
最後もお客さんのリクエストに応えて、「屋上」で演奏は終了。
時間は20時15分、とっても濃厚な2時間だった。
帰ろうとしたら、出口のところに早川さんが立っていた。
「これはチャンス!」と持参したCDにサインを入れてもらう。
大好きな遠藤ミチロウが憧れたアーティスト、そんな人に直接会ってサインをもらう。
こんなことが起こるなんて、やっぱり長く生きてみるもんだな。。。
今日はライブといい、その後といい、もう言うことナシ!のひとときだった。
なかなかいい時間になっていたので、ブラブラと歩きながら寄り道する店を探す。
餃子なんてイイかな~?と思っていたのに、「★大金星」という店に目がとまる。
いつもは混んでて入れないけど、日曜日の今日はさすがに空いている。
というわけで迷わず入店。ビールを飲みながら、ポテトサラダともつ焼を食べる。
鳥の唐揚が醤油・塩麹・カレーと三種類あったので、欲張ってみっつ注文。
シメは焼そば。1時間に1回焼くシステムになっていて、そのタイミングにあわせて注文する。
ちょっと食べすぎたけど、3,310円は安い。大満足の中、22時過ぎにおひらき。
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