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2013年10月 6日 (日)

渋さ知らズ大オーケストラ「天幕渋さ船~龍轍MANDALA~」KAAT 神奈川芸術劇場

今日はKAAT 神奈川芸術劇場へ、“渋さ知らズ大オーケストラ”のライブを観に行く。
KAAT 神奈川芸術劇場は、横浜の山下公園の近くにある会場。
どうしてわざわざそんなところまで観に行ったかというと、ゲストに“ザ・スターリン246”が出るからだ。
“ザ・スターリン246”は“ザ・スターリン”とは別モノという話ではあるけれど、
遠藤ミチロウがやっている限り、そこに“ザ・スターリン”の幻影を求めてしまうのだ。
というわけで、明治神宮前経由で副都心線~東横線~みなとみらい線直通で元町・中華街駅へ。
乗り換えナシで行けるのは確かに便利だけど、遠いと言えばやっぱり遠いな。
けっきょく会場入りしたのは、開演時間15時ギリギリになってしまった。
ビルの5階から8階にかけて作られているフロアは、縦長のすり鉢状になっている。
私の席は、フロア前方の桟敷席。そうは言っても実際はスタンディングなのではないか?と
思っていたのに、階段状のスペースに適当に座って観るという本当の桟敷席スタイル。
スペースはかなり埋まっていたので、前から5列目ぐらいのところに陣取る。

予定より少し遅れて、15時05分過ぎにスタート。
“THE DOORS”の「THE END」が流れる中、Drums:茶谷雅之、Bass:上田健司、
Guitar:山本久土、そしてVocal:遠藤ミチロウがステージに登場。
ミチロウはバリバリのスターリン・メイクに、ボロボロに切り刻まれた「$」字ブラックTシャツ。
赤いトラメガからけたたましいサイレンの音が鳴り響き、「虫」の重いビートが叩きだされる。
お客さんは興奮して立ちあがり、ステージ前へと駆け寄り大モッシュ大会が始まる。
・・・と思いきや、みんな座ったまま。何人かは立ちあがっていたけど、ほとんど座ったままだ。
座って聴く“ザ・スターリン”、初期の映像集で観たスタジオライブのような光景だ。
メンバーは若干イラついているように見えたけど、ミチロウはこの状況を楽しんでいる様子。
「なんで俺はここに居るんだ?」と言いながらも、「365」「天プラ」「ロマンチスト」「バキューム」と、
ほとんどベスト・オブ・“ザ・スターリン”と言ってもいいような素晴らしい選曲。
「溺愛」をはさんだ後半戦もそのまま快調に飛ばして、「アザラシ」「STOP JAP」「解剖室」。
ラストは再び赤いトラメガからサイレンを響かせて「メシ喰わせろ!」。
白いスモークを撒き散らしながら、ステージ両脇から伸びた花道を通ってミチロウは客席へ乱入。
ここでようやくお客さんもスタンディングになって、“ザ・スターリン246”を満喫する。
約40分という短い時間だったけれど、とっても大満足のステージだった。

フロアが暗転して、セットチェンジに突入。
15時45分過ぎから、いよいよ“渋さ知らズ大オーケストラ”の演奏が始まる。
いつものように客席の通路を通って、楽器を演奏しながらメンバーがステージに登場。
今日もたくさんのメンバー、ドラム3人、ベース2人、ギター3人、キーボード2人、
パーカッション、テルミン、管楽器は10人以上、そしてたくさんのダンサー。
怪しい仮面をかぶった部族の踊りから、船出を思わせるような壮大なステージセット。
その中を大音量・大迫力の演奏が、これでもかと言うぐらいの勢いで繰り広げられる。
ステージ上空から吊り下げられた二本の紐を使ってのパフォーマンス、
フラフープを駆使しながらのパフォーマンス、とにかくいろいろな要素が詰まっている。

ライブ中盤では「曼荼羅双六歌謡ショー」なるものが開催され、
ゲストヴォーカルが次々とステージに登場して唄っていく。
ブルースというか演歌というか、ものすごいディープな世界が繰り広げられる。
そして「真面目過ぎてこんなになっちゃいました」という紹介で登場したのは遠藤ミチロウ。
アコースティックギターをかき鳴らして、「天国の扉」を弾き語る。
だけどいつもと違うのはバンドの演奏付ということ。バンドをバックにした「天国の扉」も格別。
片山さんのサックスをバックに唄うミチロウは、とってもカッコ良かった。
そしてライブは佳境へ。舞台裏や横がすべて開放されて、巨大なスペースが目の前に広がる。
そしてその奥には、銀色に輝く巨大な物体。バルーンで形づくられた巨大なドラゴンだ。
ドラゴンは大きな身体をくねらせながら、フロア内をゆったりと飛びまわる。
なんとも幻想的な空間・・・。さらに巨大な男が、その姿をステージに現わす。
最後は定番となっている「本多工務店のテーマ」で、その場に居る全員が踊りまくって終了。
すべて終了したのは19時05分過ぎ、これ以上ないと言うぐらい“渋さ”を堪能したひとときだった。

まだ時間は早いけれど、横浜で寄り道すると帰りが面倒なので、渋谷へ行くことにした。
20時過ぎに渋谷に到着して、そのまま「山家」で飲む。
明日は月曜日だけどそれなりに満喫。シメに「博多天神」でラーメンまで。
絶対身体に良くないな~と思いつつ、やめられないんだなーこれが。
それでもほどほどに切り上げて、バスに乗って23時前には帰宅。

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