清志郎を読む「GOTTA! 忌野清志郎」連野城太郎
不定期気まぐれ連載「清志郎を読む」。
十三冊目の今回は、連野城太郎「GOTTA! 忌野清志郎」。
この本が書かれたのは、1988年の春。
RCサクセションの初期からのファンであった作者が、
清志郎と知り合って行動を共にするようになったことが事の始まり。
その絶妙な距離感で清志郎へインタビューを試み、
その内容を清志郎が語っている体裁をとって書かれている。
幼少期から高校生までの生い立ちから、RCデビューのときのエピソード、
事務所から干されたRC暗黒時代、エレキバンド化しての屋根裏4days、
大ブレイクしてからのRC黄金時代を経て、事務所からの独立・・・。
「COVERS」騒動勃発前までの歴史が事細かに綴られている。
その内情があまりにも詳しく書かれているので、正直言ってこの本は好きではなかった。
清志郎のプライベートにもズカズカ入り込んで行っている感じがなんとも・・・。
もしくは、好きなアーティストはあくまでも天の上の存在で居てほしいという願望だろうか?
だけど今こうして読み返してみると、ファンの間では既によく知られた話ばかりであり、
そういう意味では“人間”忌野清志郎を的確に表した一冊と言っていい。
清志郎の本にあるけれど、「10年なんてゴム消しさ」という気分。
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