清志郎を読む「忌野旅日記」忌野清志郎
不定期気まぐれ連載「清志郎を読む」。
十四冊目の今回は、忌野清志郎「忌野旅日記」。
1987年に雑誌で連載された清志郎のエッセイに、いくつかの話が追加されている。
三浦友和、泉谷しげる、川崎徹、Char、坂本龍一、梅津和時、三宅伸治、春日博文、
サンプラザ中野、シュークリームシュ、CHABO、山下洋輔、桑田佳祐といった
清志郎の幅広い交友関係からひとりひとりチョイスして、エピソードを綴っている。
一見すると悪口のように思えてしまう言葉もあるけれど、
そこには清志郎ならではのユーモアが感じられてとっても心が温まる。
加えて本書の最後にある、角田光代さんの「忌野中毒」というあとがきが感動的。
「十年前の夏、清志郎を見て初めて「カッコいい」というコトバを知った。
あの夏の日以来、いつもいつもこの人の歌う声を聴いていた。
ぼんやりとした暮しの中で何気なくCDをかけると、
聞き慣れた声が飛び出してきて、色とりどりの思い出があふれだす。」
私にとっても、清志郎はまさにこういう存在。
私だけじゃない、多くの清志郎ファンはそう思っているんじゃないかな?
そういう存在に出会えたこと、それが清志郎だったこと、
清志郎を通して音楽が大好きになったこと・・・ とっても感謝している。
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