リクオ、仲井戸麗市、花田裕之「HOBO CONNECTION 2014」横浜 THUMBS UP
土曜日、昨日休みだったので、なんだか日曜日のような錯覚に陥る。
だけどまだ土曜日っていうのが、たまらなく嬉しかったりする。
イイ天気だけど、昼間は溜まっていた用事をあれこれとこなす。
こういう時間も、まぁ大切かな・・・。
夕方から出かける。
今日は横浜 THUMBS UPで、「HOBO CONNECTION 2014 -Rolling Generation-」があるのだ。
“Crazy Finger”リクオがホスト役となって、大好きな仲井戸"CHABO"麗市と、
これまた大好きな“ROOSTER”花田裕之が共演するという。
有りそうで無かったこの顔合せに、ちょっと遠い横浜とはいえ苦にならない。
明治神宮前から直通で30分、横浜駅に到着したのは17時ごろ。
電話予約はしてあったけど、チケットはまだ購入していなかったのでひとまず会場へ。
ところが発売は17時30分からというので、しばらく時間をつぶしてようやくチケット購入。
整理番号は99番。まずまずといったところか・・・。
予定どおり18時に開場。ひとりひとり番号を呼ばれて入場。
今日は下のフロアのみ机と椅子が用意されていて、上のフロアはほとんどがスタンディング。
下のフロアは既に満席で、仕方なく上のフロア正面のポジションをキープ。
THUMBS UPでスタンディングになるとは思ってもみなかった・・・ ちょっとだけ帰りたくなる。
隣の人とちょっとばかり話をしながら、開演までの時間をやり過ごす。
開演予定時刻19時の15分前だというのに、客電が落ちてステージにリクオが登場。
「開演前に出てくるとは思わへんかったでしょ」と言いながら、SASAKLA(笹倉慎介)という人を紹介。
ニューアルバムの共同プロデューサーということで、本日のオープニングアクトなのだそうだ。
一曲だけふたりでセッションしてから、しばらくアコースティックギター一本で弾き語り。
透き通ったイイ声なんだけど、本人も言うように暗い曲が多くてオープニングアクトとしてはちょっと・・・。
30分弱の演奏時間で、19時15分ごろひとまず休憩に入る。
そして19時25分過ぎになって、いよいよリクオと花田裕之がステージに登場。
花田は上手の椅子に腰かけ、アコースティックギターを弾きながら唄い始める。
Van Morrisonのカバー「Crazy Love」から始まり、“SONHOUSE”の「なまずの唄」。
ここまでは花田らしい選曲だったけど、次に始まったのは沢田研二のカバー「時の過ぎゆくままに」。
花田がジュリーを唄うとは驚き! 前半は花田が唄い、後半はリクオ、ラストは再び花田が唄う。
サビの「とーきーのーすぎゆくままぁーにー♪」の部分は1オクターブ下げてBluesyに唄っていた花田も、
リクオに刺激されたのか最後はジュリーっぽく唄いあげていたのがなんとも良かった。
最後は“THE ROOSTERZ”の「LADY COOL」まで飛び出し、短いけれど大満足の内容。
それからリクオが一人ステージに残り、エレピを弾きながら唄う。
ポップでノリのいい曲が多くて、お客さんにシンガロングしてもらう場面が続く。
「他人に迷惑かけない人生なんて、他人とのかかわりが少ない人生なんじゃないか?」
という感じのフレーズには、ちょっとグッときたりした。たこ八郎曰く、「迷惑かけて、ありがとう」。
Minnie Ripertonの「Loving You」を、「難しいときは顔で唄うんだ!」とお客さんに唄わせてるのも笑えた。
知らない曲ばかりだったけど、なかなかに楽しめたリクオのステージであった。
そしていよいよお待ちかねのCHABOがステージに呼び込まれる。
まずは「HOBO CONNECTION」というイベントタイトルにちなんで「ホーボーへ」をセッション。
それからひとりステージに残って、“The Lovin' Spoonful”のカバーで「Daydream」。
「リクオとは二曲の約束だったけど、土曜日だからおまけ」ということで
「Take You To The Movies Tonight」、それから「「僕等のBIG PINK」で…」を唄う。
そして再びリクオが加わり、清志郎と共作した「胸が痛いよ」を演奏。CHABOのスライドギターが泣ける。
さて本当のお楽しみはここから、CHABOがステージに花田を呼び込み三人でのセッションが始まる。
まずはストーンズの「Sweet Virginia」、これがぁーーーーーーーーーーーー良かった!
花田が弾き語る横でCHABOがスライドギターをキメまくり、リクオのHonkyTonkなピアノが弾む。
花田はストーンズ来日公演に行けなかったとボヤいていたけど、CHABOはどうだったのかは謎。
それから“村八分”のカバーで「夢うつつ」。昨年亡くなった山口富士夫に捧げるナンバー。
CHABOのヴォーカルは、この曲にとっても合っているような気がする。
リクオのニューアルバムの曲や花田のオリジナルが続いたあと、「いいことばかりはありゃしない」。
まずはCHABOがヴォーカルをとり、そのあとリクオと花田とでヴォーカルまわし。
CHABOも言っていたけど、この曲を花田が唄うというだけで感動モノ。
アンコールに突入して、再び三人揃って“THE ROOSTERS”のナンバー「GIRL FRIEND」。
花田がヴォーカルをとるバックで、CHABOがギターを弾いているのが感無量。
CHABOは「花田といっしょにこの曲をやっていいのかなぁ?」と言いながら「チャンスは今夜」。
アコースティックギターでの演奏というのも凄いけど、CHABOはダッグウォークまで見せるノリノリぶり。
最後はSASAKLAも加わって、リクオのニューアルバムから「光」を唄ってフィナーレ。
エンディング、CHABOは照れる花田の手をつかんで、四人並んで深々とお辞儀。
RCが大好きでルースターズが大好きだった、30年前の自分には想像できなかった夢の共演。
21時50分終演。とっても素敵なRock'n'Rollな夜だった。
まだ時間はそれほど遅くはなかったけれど、ここは横浜。
おとなしく電車に乗り込んで代々木公園駅まで戻り、「天下一」で軽く飲んでから帰宅。
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