Nice Middle with New Blue Day Horns「三宅伸治PRESENTS 感謝の日 vol.5」SHIBUYA-AX
夕方になって再び出かける。目指すはもちろんSHIBUYA-AX。
思っていたよりも順調にバスは進み、ほどなくして渋谷に到着。
しばらくあたりをブラブラしたあと、開場時間の18時に会場へ。
友人と合流しておしゃべりをしているうちに、開演時間が近づいてきたので会場内へ。
今日の席は1階L列37番。フロア後方だけど、一段高くなっているところの最前列。
視界を遮るものが何もなく、ステージがよく見える最高のポジション。
予定より遅れて、18時40分に開演。
ステージ上のスクリーンに映し出された清志郎が“Nice Middle with New Blue Day Horns”の
メンバーを紹介して、最後に「バンマス、三宅伸治!」と叫ぶと同時に演奏が始まる。
「I Can't Turn You Loose」に続いて「シュー」という、これ以上無いゴキゲンなオープニング。
ここからはゲストが次々と登場して、1~2曲づつ唄っていくというスタイル。
この進行は「感謝の日」というよりも、5月2日の「ロックンロールショー」ような感じ。
最初に登場したのは山崎まさよし。オリジナルアレンジで「ファンからの贈り物」を演奏。
この曲をライブで聴くのは初めてかも? ブレイクのファルセットも決まってた。
続いて、「ロックンロールショー」を思わせるドラムのイントロから「ドカドカうるさいR&Rバンド」。
いきなりフィナーレのような雰囲気になりつつ、次に“チリヌルヲワカ”のユウがステージに登場。
ユウは“GO! GO! 7188”解散後初めて観るけど、あの独特な雰囲気はあいかわらず。
選曲は意外なところで「仕草」。一言もしゃべらずに、淡々と演奏してステージを降りる。
続いて登場したのはタキシード姿の大西ユカリ。「今日はみなさんええ買いもんしはりましたな!」と一言。
ゆったりとしたテンポから「Baby何もかも」を唄い出し、エンディングに向けて加速度を増していく。
とっても勇気が必要な選曲だったと思うけど、この唄声を聴かされては納得するしかない。
ひょっとしてマントショーもあるのかしら?と思ったけど、さすがにそれはなくあっさりとエンディング。
それから「友達を紹介します」という伸ちゃんの呼び込みで、ステージに登場したのは石塚英彦。
黒のスーツの上下に赤の開襟シャツという石ちゃんらしからぬ衣装を身にまとっている。
清志郎の名曲「雑踏」と、石ちゃんのオリジナル「ボスの歌」を熱唱。
石ちゃんの唄は「清志郎大好き!」という想いが伝わってきて、上手い下手を超えた素晴らしさがある。
続いてバンドメンバーが交替でヴォーカルをとって、「いい事ばかりはありゃしない」を演奏。
途中で木村充揮がブラリとステージに現れ、“天使のダミ声”で唄いあげる。
ステージに椅子が並べられ、“梅津くんと木村くんと三宅くん”で「Happy Birthday」。
そう、今日は清志郎の誕生日。たくさんの「おめでとう」の想いを込めて。。。
今日は二部構成ということで、第一部は19時40分ごろに終了。
休憩をはさんで、19時50分過ぎに第二部が始まる。
流れてきたのは聴き覚えのある浪曲・・・ こ、これは!タイマーズ?!
ニッカボッカにハッピ姿の男が五人と、黄色いツナギの女がひとり。
トッピとボビー、そして金子マリはすぐにわかったけど、他の三人はいったい誰?
そうこうしているうちに演奏が始まり、「TIMERSのテーマ」から「ゼリーがいなくなったんだ」という新曲。
ゼリーが2014年の現在いたら、こんな唄を唄うんじゃないかなぁ~と思わせる歌詞。
唄声を聴いているうちに、他の三人は斉藤和義、山崎まさよし、宮藤官九郎であることが判明。
「デイドリームビリーバー」を演奏したあと、マリちゃんのヴォーカルで「税」。
昨日から消費税が8%に増税されたばかり。タイムリーなテーマはゼリーのスピリットを継いでる。
最後は「TIMERSエンディングテーマ」であっという間に終了。いやぁ~いいもん観たわ。
しばしのセットチェンジのあと、再び“Nice Middle with New Blue Day Horns”の
メンバーがステージに登場。
バスドラの連打をバックに梅津さんがヒステリックにフルートを吹き、伸ちゃんが大竹しのぶを呼び込む。
ハツラツと「明日なき世界」を唄い出したと思いきや、歌詞を忘れて初めから唄い直し。
この曲は歌詞がとっても大切だと思うので、唄い直しをお願いした大竹しのぶの姿勢はちょっと見直した。
それを快く受け止め、曲を途切れさせることなくやり直したバンドの演奏も良かった。
シャッフルのビートが流れる中、ニッカボッカを履いたままの斉藤和義がステージに登場。
「腰をふれ」も意外な選曲で良かったけど、次に演奏された「雪どけ」が泣けた・・・。
今のこの季節だからというだけでなく、あの人とあの人との関係がまさに雪どけとなる今日。
切々と唄い上げるステージ上のせっちゃんを、感無量の想いでぼんやりと観てた。
続いて金子マリが登場して「恩赦」を唄う。これまた世間を賑わす出来事を連想させるタイムリーな選曲。
マリちゃんのヴォーカルは、あいかわらずあったかくて気持ちいい。
そして更にウルフルケイスケが加わって、「MIDNIGHT BLUE」が始まる。
マリちゃんが6人目のメンバーとして活動していた時期のRCの代表曲。この頃のRCも好きだな~。
最後は、現在の“Nice Middle with New Blue Day Horns”とも言えるナンバー「ダンス天国」。
ギターでウルフルケイスケ、ユウ、宮藤官九郎も加わっての演奏。
恒例の全員で思いっきり叫ぶーーー!もあり、大盛りあがりのままアンコールに突入。
ステージ上は暗転し、スクリーンに清志郎の写真が映し出される。
静まり返るフロア、ひとりひとりの清志郎への想いがひとつになる瞬間。
伸ちゃんが再びステージに現れ、メンバーひとりひとりをステージに呼び込む。
ドラムの江川ゲンタがマイクをとり、今日発売されるライブアルバムを宣伝する。
「ボスがバンドに帰って来たってあの時言ってくれたのが、
僕たちの誇りです。もちろん今でも誇りです」というMCのあと「ボスのSOUL」。
この位置からはさすがに見えないけれど、伸ちゃんは涙ぐんでいるのか? 声が震えている。
ここで伸ちゃんが本日のゲスト全員をステージに呼び込み、全員で「Happy Birthday」を合唱。
そして始まったのは「スローバラード」、これまたいつもどおりにヴォーカルはお客さん。
一回目のアンコール、最後に演奏されたのは「JUMP」。
巨大なバルーンがフロアに投げ込まれ、みんなで飛び跳ねての大団円。
これでおしまい? だが待てよ・・・。肝心のあの人がまだ出てきてないじゃないか。
本当に出てくるのか? それとも・・・と、ドキドキしながらアンコールの手拍子を送り続ける。
それに応えて伸ちゃんがひとりステージに登場し、CHABOをステージに呼び込む。
満面の笑顔のCHABO、伸ちゃんのアタマをポンポンと叩く。たまらなく嬉しいシーン。
そして始まったのは「君が僕を知ってる」。ふたりのアコギが優しいアンサンブルを奏でる。
伸ちゃんが聴き慣れたフレーズを弾く中、バンドメンバーが再びステージに登場。
そして伸ちゃんの「オッケー!CHABO!!」という掛け声とともに、「雨上がりの夜空に」が始まる。
CHABOと伸ちゃんが交互にヴォーカルをとる・・・ 待ちに待った極上の瞬間だ。
「Over The Rainbow」が流れる中、ステージ中央に出演者全員が並んで挨拶。
手を振りながらステージサイドへはけると、照明が暗転してスクリーンには清志郎。
伸ちゃんといっしょに、ウクレレで弾き語る「約束」。じっと聴き入るお客さん。
言葉ではうまく言い表せないけど、唄のパワーがまったく違うと感じた。
いろいろなゲストのヴォーカル、伸ちゃんのヴォーカル、CHABOのヴォーカル、
みんな素敵だったけど、やっぱり・・・やっぱりね。清志郎のヴォーカルが聴きたい。
21時50分終演。「Oh! Baby」が流れる中、いろいろな想いを抱きつつフロアをあとにした。
第一部
M01. I Can't Turn You Loose
M02. シュー
M03. ファンからの贈り物 [Vo&G:山崎まさよし]
M04. ドカドカうるさいR&Rバンド [Vo&G:山崎まさよし]
M05. 仕草 [Vo&G:ユウ(チリヌルヲワカ)]
M06. Baby何もかも [Vo:大西ユカリ]
M07. 雑踏~ボスの歌 [Vo:石塚英彦]
M08. いい事ばかりはありゃしない [Vo:木村充揮]
M09. Happy Birthday [Vo&G:三宅伸治+Vo&G:木村充揮+Cl:梅津和時]
第二部
<タイマーズトリビュート>
M10. TIMERSのテーマ
M11. ゼリーがいなくなったんだ
M12. デイドリームビリーバー
M13. 税
M14. TIMERSエンディングテーマ
[Vo&G:トッピ、B:ボビー with Vo:金子マリ、Vo&G:斉藤和義、
Vo&Snare:山崎まさよし、G:暴動(グループ魂)]
M15. 明日なき世界 [Vo:大竹しのぶ]
M16. 腰をふれ [Vo&G:斉藤和義]
M17. 雪どけ [Vo&G:斉藤和義]
M18. 恩赦 [Vo:金子マリ]
M19. MIDNIGHT BLUE [Vo:金子マリ+G:ウルフルケイスケ]
M20. ダンス天国 [G:ウルフルケイスケ+G:暴動+G:ユウ]
アンコール1
EN1. ボスのSOUL
EN2. Happy Birthday [with 全ゲスト+Vo:会場全員]
EN3. スローバラード [with 全ゲスト+Vo:会場全員]
EN4. JUMP [with 全ゲスト]
アンコール2
EN4. 君が僕を知ってる [Vo&G:仲井戸麗市+Vo&G:三宅伸治]
EN5. 雨上がりの夜空に [Vo&G:仲井戸麗市]
EN6. 約束 [Vo&Ukulele:忌野清志郎+Vo&G:三宅伸治]
※セットリストは渡辺隆雄さんFacebookページを参考
終演後、ファン仲間で集合して、駅前の「北海道」で打ち上げ。
いっしょに観た友人、顔馴染みのメンバー、そして初めて会う人、総勢18名。
twitterで繋がってる人と初めて会うのは楽しく、初対面でもまったく関係ない。
だけどさすがにこの人数だと、全員とお話することが出来なかったのが残念。
けっきょく24時ごろまで話し込んで、楽しい宴はおひらきとなった。
電車で帰る人達を見送り、タクシーに乗って帰宅。
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