渋さ知らズオーケストラ「LAST BAUS/LAST LIVE」吉祥寺バウスシアター
今日は吉祥寺バウスシアターへ、“渋さ知らズオーケストラ”のライブを観に行く。
だけど今日は単なるライブではない、吉祥寺バウスシアター最後の日「LAST BAUS/LAST LIVE」なのだ。
吉祥寺バウスシアターは1984年4月にオープン、今年で30年の歴史を持つ劇場だ。
建物の老朽化と経営困難により、この5月末で閉館。最後の宴として6月からライブが開催されてきた。
その最終日となる今日、バウスシアター最後の日を見届けるために吉祥寺へと向かう。
16時半には仕事を切りあげて、市ヶ谷駅経由で17時半ごろ吉祥寺駅へ到着。
開場まではまだ1時間あるけれど、とりあえず会場へ行ってみる。
駅前からサンロードを抜けて行くこの感じも、今日で最後になってしまうんだな。
会場には既に何人かの人が居て、感慨にふけって佇んだり写真を撮ったりしている。
私もいくつか写真を撮ってひとまず退散。「disc union」へ寄って時間をツブす。
開場時間の18時半が近づいてきた頃、再び会場へと足を運ぶ。
既にたくさんのお客さん。予定どおり開場して、整理番号順に入場が始まる。
私の整理番号は126番。210番までは座れるということなので、まずはひと安心。
今日のところは後のほうでゆっくり観ようと思っていたけれど、
最前列の席が何故だか空いていたので、方針を変更してかぶりつきで楽しむことにした。
ステージバックのスクリーンには、これまでの上映や公演のフライヤーが映し出されており、
いくつか懐かしいものがあったりして、なかなか感慨深いものがあった。
予定より遅れて、19時10分ごろ開演。
ドラム×2、ベース、キーボード×2、ギター×2、パーカッション、バイオリン×2、
管楽器×8、ヴォーカル×4、渡部さん、不破さん、“乳房知らズ”さやか&ぺろ、
バナナ女子×2、パフォーマー×3、羊ちゃん×3・・・ 今日のメンバーはこんなところかな?
梅津さんの参加は嬉しいけど、片山さんが欠席というのがちょっと残念。
ベースはヒゴヒロシが本当は見たかったけど、今日の女性ベーシストもなかなか良かった。
演奏はインストとヴォーカルもの、アップテンポとスローな曲、いろいろと織り交ぜた構成。
ひとつひとつ曲名は覚えていないけど、けっこう聴き慣れた曲が多いような気がした。
そしてステージバックのスクリーンには、さまざまなアートが映し出されていく。
「LAST BAUS/LAST LIVE」ということで、演者もお客さんもそれぞれに思うところがある。
そんな“気”が溢れだして会場内に充満して、なんだかいつもとは違った空気を感じる。
“渋さ知らズ”のライブは基本的にハズレはないと思っているけれども、
今夜はその中でも際立って凄かったような気がしたのは私だけではないはず。
盛りあげ役の渡部さんはバウスシアターへの想いを語りながらお客さんを引っ張り、
さやか&ぺろと白塗りパフォーマー達は客席へ乱入して身体をくねらせる。
会場両サイドの壁の上部にある踊り場にもあがって、さまざまなダンスを繰り広げる。
お客さんも自由な感じでライブを楽しみ、いっしょに唄ったり踊ったりしている。
「ステージと客席が一体化したライブ」という表現はよく使われるものだが、
今夜は心も魂も身体も本当に一体化しているような気がした。
ラストはもちろん「本多工務店のテーマ」。もう・・・もう・・・もう・・・たまらん。
魂を根底から揺さぶられるというのだろうか? この感覚は他では味わえない。
渡部さん、さやか&ぺろ、羊ちゃん、ゴジラ、謎の非公認キャラ「ジョージZ」、バナナ女子、
白塗りパフォーマー、スタッフ、カメラマン、いろいろな人が目の前を通り過ぎていく。
ステージ上空からは、フライヤーを切り刻んだ紙吹雪が落ちてきて大団円を迎える。
最後は客席の通路を通りぬけて、会場後方の出口から演者は去って行った。
会場内に残されたお客さんは、アンコールの手拍子を延々と続ける。
アンコールはおそらく無いだろうことはわかっているけれど、そうせずにはいられない。
延々と続くアンコールに応えて、渡部さんが再びステージに登場。
「バウスを死なすな! バウスはまだ死なねぇーぞー!」と魂の叫び。
こうして「LAST BAUS/LAST LIVE」最後の宴は、22時過ぎに幕を下ろした。
演者が居なくなったステージ、紙吹雪が散らかった床、次第に帰り出すお客さん、
そんな光景を見ながら「これで本当におしまいなんだ」と感傷に浸る。
どうにもこの場所を立ち去り難い・・・。立ち去り難くて、思わず固まる。
そんなとき、客席におりてきたぺろちゃんと少しお話させてもらう。
「今日は本当に良かったよねー」と、高揚した感じで話していたのが印象的。
会場外に出ると、不破さんや梅津さんがたむろしてる。
みんな名残惜しいのかな・・・ 素晴らしいライブだったけど、やっぱり寂しい夜だった。
ずいぶんと遅い時間になってしまったけれど、ここはやはり飲んでいかないと。
ということで、お気に入りの「千尋」へ。やっぱり落ち着くわ~ この店。
飲みも喰いもいつもよりハイペースだったけど、電車の時間もあるので24時過ぎにはおひらき。
井の頭線で明大前駅まで行き、京王線に乗って帰宅。
久しぶりの終電帰りで、明大前駅で電車を乗り過ごしそうになった。
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