« ごきらく亭 | トップページ | 高中正義「LIVE」六本木 Billboard LIVE TOKYO »

2014年9月 6日 (土)

VA「廃病院パーティー Vol.3」初台玉井病院スタジオ

この土地に引っ越してきて以来、ずっと気になっていたことがある。
それは家から歩いて10分ほどにある「玉井病院」という病院。
いつ見てもひっそりと静まり返っているのだが、1階の一部だけうっすらと電気が点いている。
やっているのか?やっていないのか? よくわからない状態で、ひっそりと建っている。
ひょっとして恐怖の心霊スポット!と思いつつネットで調べてみると、
つぶれた病院がそのまま映画などの撮影用スタジオになっているとのこと。
映画「呪怨」とか、テレビの肝試し企画とか、アダルトビデオとかの撮影。
ちょっとだけ安心したけど、やっぱり自分の目で見てみたいと思い、
ココで開催されるという「廃病院パーティー Vol.3」のチケットを購入した。

20140906_1621a

13時OPENということだったが、16時過ぎに会場へ到着。
いつもは静まり返っているこの病院が、たくさんの人で賑わっている。
コスプレをしている人も多数。白衣や看護婦が多いけど、血のりや傷跡があるのが特徴。
受付でリストバンドをしてもらい、さっそく病院内の探検を開始。
かなりクセのある大人の文化祭といった趣きで、さまざまなライブや出し物が繰り広げられている。
狭い空間にかなりたくさんの人がいるので、人混みが嫌いな私はちょっと辟易。
だけどこれぐらい賑やかでないと、おばけが出てくるかもしれないのでガマン、ガマン。
クーラーもあまり効いていないので、暑いったらありゃしない。。。
でも地下に降りるとひんやりとした空気が漂っていて、ここはちょっと違う雰囲気を感じた。
奥へ進むと、「地下室の密会ステージ」と題されたスペース。
ちょうど“ゆるめるモ!”というアイドルグループがパフォーマンス中。
たくさんの人がギュウギュウ詰めになっていて、後からはほとんど見えない。

ちょっと疲れたので、クーラーが効いて座れそうな「終末落語研究室」という部屋に入る。
プロに成り立てという感じなのかな? それでも上手い人はめちゃくちゃ上手い。
そういえば昼ごはんを食べていなかったので、出店でカレーを買って食べる。
病室の窓から外を見ながら食べるカレー、なんかちょっとヘンな気持ちがした。
そうこうしているうちに日はどっぷりと暮れ、夜の病院でパーティーは続いていく。
再び地下の「地下室の密会ステージ」へ行くと、“Shiggy Jr.”というバンドが演奏中。
初めて聴いたバンドだけど、けっこう好きなタイプ。ちょっと“相対性理論”を思わせる。
セットチェンジの間に、ずずっとステージ前へ移動。三列目でどうにかステージが見える。
19時過ぎから“石川浩司×真黒毛ぼっくす with ロケット・マツ”のステージ。
“真黒毛ぼっくす”はずっと前から知っていたけど、こうして演奏を観るのは初めて。
ちょっと物哀しげなポップミュージックという感じで、なかなか好きなサウンド。
管楽器も三人入っていたりして、これは好きになってしまいそうだわ。
石川浩司は“たまのランニング”で有名なお方。今日もランニング姿で唄い踊る。
後の人が見えないだろうと、途中までお客さんを座らせる気遣いも流石でした。
35分ほどの演奏時間、とっても素敵なステージだった。

続いてのステージは後藤まりこ。過激なパフォーマンスで有名な元「ミドリ」のヴォーカリスト。
演奏が近づくにつれて、ステージ前はギュウギュウ詰めの様相を増していく。
ステージでは本人がセッティング。関西弁で話す姿は気のいいお姉ちゃんといった感じ。
だけど20時になろうとする頃にステージが始まると、一気にその表情を変える。
リズムマシーンをバックにギターをかき鳴らしながら絶叫。
そしてその演奏場所は、お客さんのアタマの上へと移っていく。
天井がとても低いので、天井を足で蹴りながら廊下のほうにまで出ていく。
そのうちステージと客席との区別はなくなり、ハチャメチャな状態になって演奏は終了。
時間は20時40分。イベントは21時CLOSEなので、そろそろ終わりといった雰囲気。
いろいろ思うところもありつつ、私は病院をあとにした。

夜、スターリンのライブを観ている夢を見ながら金縛りにあう。
今日一日の出来事が、相当強烈にインプットされていたんだろうな。

|

« ごきらく亭 | トップページ | 高中正義「LIVE」六本木 Billboard LIVE TOKYO »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ごきらく亭 | トップページ | 高中正義「LIVE」六本木 Billboard LIVE TOKYO »