渡辺隆雄×吉森 信「ラッパ、唄う ツアー2014秋 ピアノ編」渋谷 公園通りクラシックス
金曜日の夜、このまま家でのんびり過ごすというのも悪くないなと思いつつ、
せっかくだからやっぱり出かけようと思い立って、バスに乗って渋谷へと向かう。
今日は公園通りクラシックスで、渡辺隆雄×吉森 信「ラッパ、唄う ツアー2014秋 ピアノ編」を観に行く。
渡辺さんは“NEW BLUE DAY HORNS”のメンバーとして何度も観ているのだけれど、
ソロでじっくりと聴く機会はこれまであまり無かった。
だけど「橋本潤 生誕55周年祭」でのプレイを聴いて、どうしても観てみたいと思ったのだ。
街を彩るクリスマスツリーに心を躍らせながら、公園通りクラシックスへと向かう。
19時30分開演のところ、19時15分ごろ店に到着。当日券3,000円を払って会場入り。
こじんまりとした店内にはグランドピアノが1台と、それを取り囲むかのようなテーブルと椅子。
お客さんは全部で30人ほどであろうか? とっても落ち着いた素敵な空間。
せっかくなので渡辺隆雄さん正面の椅子に座って開演を待つ。
19時35分ごろ、ジャケットを羽織った渡辺さんとピアノの吉森さんがステージに登場。
いささか唐突に吉森さんがピアノを弾き出し、渡辺さんのトランペットがあとを追う。
これはJAZZというのかな? これまであまり聴いてこなかった感じのサウンド。
それでも取りあげている楽曲が、Sam CookeだったりThelonious Monkだったり、
Professor Longhairだったり、わりと馴染みのあるところだったのでよかった。
渡辺さんのトランペットは、おだやかで優しい音を奏でたり大きく激しい音を奏でたり、
変幻自在でまさにラッパが唄っているような感じ。こいつはすごい・・・。
吉森さんのプレイは私の席から指使いは見えなかったけど、聴いてるだけでもの凄い。
渡辺さんと吉森さんのオリジナルを数曲披露して、50分ぐらいで1st Stageは終了。
15分ほどの休憩のあと、20時40分過ぎから2nd Stageが始まる。
いきなり聴いたことがある曲だなーと思ったら、ベートーベンの「ピアノソナタ」じゃないか。
普段はあんまり意識して聴いたことがなかったけど、なんだかとっても心に深く響く。
そして次に始まったのが、日本が誇るソウルシンガーという紹介で忌野清志郎「多摩蘭坂」。
この曲がこのツアーのセットリストに入っていることは知っていたけど、まさか今日やってくれるとは!
渡辺さんのトランペットと吉森さんのピアノが、交互にメロディーを奏でるというアレンジ。
ラッパが唄うというよりも、この曲ばかりは泣いているように聴こえた。
それからStevie WonderやRay Charlesといったソウルナンバーのカバーを交えながら、
本編最後の曲は、吉田美奈子の「LIBERTY」。この選曲もすごいところ突いてくる。
アンコールは、渡辺さんのオリジナル「passo a passo」。
一日一日一歩一歩、前に向かって進んでいこうという、とっても前向きなタッチの曲。
なんだかとっても満たされた気分のまま、21時35分ごろライブは終了。
| 固定リンク
コメント