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2014年11月28日 (金)

渡辺隆雄×吉森 信「ラッパ、唄う ツアー2014秋 ピアノ編」渋谷 公園通りクラシックス

金曜日の夜、このまま家でのんびり過ごすというのも悪くないなと思いつつ、
せっかくだからやっぱり出かけようと思い立って、バスに乗って渋谷へと向かう。
今日は公園通りクラシックスで、渡辺隆雄×吉森 信「ラッパ、唄う ツアー2014秋 ピアノ編」を観に行く。
渡辺さんは“NEW BLUE DAY HORNS”のメンバーとして何度も観ているのだけれど、
ソロでじっくりと聴く機会はこれまであまり無かった。
だけど「橋本潤 生誕55周年祭」でのプレイを聴いて、どうしても観てみたいと思ったのだ。
街を彩るクリスマスツリーに心を躍らせながら、公園通りクラシックスへと向かう。
19時30分開演のところ、19時15分ごろ店に到着。当日券3,000円を払って会場入り。
こじんまりとした店内にはグランドピアノが1台と、それを取り囲むかのようなテーブルと椅子。
お客さんは全部で30人ほどであろうか? とっても落ち着いた素敵な空間。
せっかくなので渡辺隆雄さん正面の椅子に座って開演を待つ。

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19時35分ごろ、ジャケットを羽織った渡辺さんとピアノの吉森さんがステージに登場。
いささか唐突に吉森さんがピアノを弾き出し、渡辺さんのトランペットがあとを追う。
これはJAZZというのかな? これまであまり聴いてこなかった感じのサウンド。
それでも取りあげている楽曲が、Sam CookeだったりThelonious Monkだったり、
Professor Longhairだったり、わりと馴染みのあるところだったのでよかった。
渡辺さんのトランペットは、おだやかで優しい音を奏でたり大きく激しい音を奏でたり、
変幻自在でまさにラッパが唄っているような感じ。こいつはすごい・・・。
吉森さんのプレイは私の席から指使いは見えなかったけど、聴いてるだけでもの凄い。
渡辺さんと吉森さんのオリジナルを数曲披露して、50分ぐらいで1st Stageは終了。

15分ほどの休憩のあと、20時40分過ぎから2nd Stageが始まる。
いきなり聴いたことがある曲だなーと思ったら、ベートーベンの「ピアノソナタ」じゃないか。
普段はあんまり意識して聴いたことがなかったけど、なんだかとっても心に深く響く。
そして次に始まったのが、日本が誇るソウルシンガーという紹介で忌野清志郎「多摩蘭坂」。
この曲がこのツアーのセットリストに入っていることは知っていたけど、まさか今日やってくれるとは!
渡辺さんのトランペットと吉森さんのピアノが、交互にメロディーを奏でるというアレンジ。
ラッパが唄うというよりも、この曲ばかりは泣いているように聴こえた。
それからStevie WonderやRay Charlesといったソウルナンバーのカバーを交えながら、
本編最後の曲は、吉田美奈子の「LIBERTY」。この選曲もすごいところ突いてくる。
アンコールは、渡辺さんのオリジナル「passo a passo」。
一日一日一歩一歩、前に向かって進んでいこうという、とっても前向きなタッチの曲。
なんだかとっても満たされた気分のまま、21時35分ごろライブは終了。

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