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2014年12月11日 (木)

東京愚連隊「TOKYO DREAM 2014」後楽園ホール

今日は後楽園ホールへ、東京愚連隊「TOKYO DREAM 2014」を観に行く。
お目当ては“仮面貴族”ミル・マスカラス、そして“テキサス・ブロンコ”テリー・ファンク。
マスカラスは約一年ぶりに観ることになるけど、テリーはいつ以来になるだろう?
ともにプロレス黄金時代を彩った大スター、今夜はとことん楽しむしかない。
というわけでほぼ定時ダッシュして、地下鉄を乗り継いで水道橋駅へと向かう。
18時ごろ到着して、まずは飲み物やつまみを買い出し。これはプロレス観戦ならではだな。
18時半に友人と合流して、いざ6階の後楽園ホールへ。
今日の席は、リングサイド南側は列10番。正面のほぼド真ん中3列目で言うことなし。

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試合開始は18時45分だけれど、30分過ぎにはケロちゃんがリングに登場。
WRESTLE-1の大和ヒロシが歌手としてリングにあがり、ケロちゃんとしばしやり取り。
「進み続ける限り」を唄い始めるも、試合開始時間となって強制終了。

第1試合は、バラモンケイ&バラモンシュウ&ザ・グレート・サスケ vs
力&百田光雄&サスケ・ザ・グレートの6人タッグマッチ。
ザ・グレート・サスケは、「ムーの太陽」なる怪しげな宗教(?)のマスターというギミック。
瞑想したり念力を使ったりと、ほとんどプロレスらしい技を使わない。
サスケ・ザ・グレートととの激しいバトルを期待しただけに、ちょっと期待はずれ。
力道山の息子と孫という組み合わせも、バラモン兄弟のハチャメチャぶりにかすんでた。
15分間ドタバタした感じのまま、試合は時間切れ引き分け。

第2試合は、那須晃太郎&井上雅央&嵐 vs 甲斐拓也&佐藤光留&鈴木みのるの6人タッグマッチ。
前半は那須と甲斐のバチバチファイトが、激しく火花を散らして試合を引っ張る。
中盤は井上のおとぼけキャラが炸裂。しつこいほどの「臭い」やり取りが場内を沸かす。
だけどやっぱり試合をキッチリと締めたのは、嵐と鈴木。肉体の凄さとテクニックの凄さ。
これがプロレスの醍醐味なんだよな~。さすがにベテランはそのへんをわかってる。
最後は鈴木が那須を執拗なスリーパーホールドからゴッチ式パイルドライバーでピンフォール。
ようやくまともなプロレスの試合を観たという感じだ。

第3試合は、村上和成&高山善廣 vs 村瀬広樹&稲葉大樹のタッグマッチ。
村上は負傷欠場していたため、1年8ヶ月ぶりの試合ということらしい。
あいかわらずの殺気と血走った眼は健在。それを悠然と眺める高山がまた頼もしい。
対する村瀬と稲葉は、まだまだ発展途上という感じ。ベテランの村上と高山に、全く歯が立たない。
真摯に鍛え上げて練習してるのはわかるのだけれど、実力差があまりにもありすぎる。
いつも思うけど、ベテランと若手のこの違いはいったい何なんだろうな?
最後は高山が豪快なランニングニーリフトを村瀬に決めてフィニッシュ。

第4試合は、清水 愛&高木三四郎&アジャ・コング vs
志田 光&めんそ~れ親父&菊タローの6人タッグマッチ。
試合の中心はちっちゃくて可愛い愛ちゃんに対する、めんそ~れ親父と菊タローの醜いセクハラ攻撃。
それでも愛ちゃんは高木社長とアジャという強力なバックがついているので、試合を優勢に進めていく。
そんな中でイイなと思ったのは志田 光。ヒール役だけど、アジャとも対等にやりあってた。
試合終盤、そんな志田から竹刀攻撃を誤爆された菊タローが、マスクを脱いで“ブル菊”に変身。
ダイビング・ローリング・ギロチンをアジャへ仕掛けるも、あっさりとかわされて自爆。
そのままアジャの裏拳がビシッと炸裂して、菊タローが完璧なフォール負け。

第5試合は、FUJITA vs MAZADAの東京世界ヘビー級選手権試合。
2年近い長期政権を樹立してきた絶対王者FUJITAに、MAZADAが挑戦する試合。
この二人ならスイングした試合になるかと期待したのだけれど、正直言ってちょっといまいち。
それなりに技が繰り出され、それなりに熱い戦いだったのだけれど、なんでだろう?
なんだか膠着した雰囲気のまま、あっさりとFUJITAがフォール負けしてしまったのが意外だった。

ここで休憩時間をはさんで、いよいよメインイベントが始まる。
まずは青コーナーから、NOSAWA論外、カズ・ハヤシ、藤原喜明が入場。
充分すぎるほど豪華な組み合わせだけれど、今日ばかりはちょっとかすんで見える。
そして赤コーナーから、まずは船木が入場。ボクサータイツではなくショートタイツに戻ってカッコいい。
続いて流れてきたのは「スピニング・トーホールド」。テリー・ファンクの入場だ。
花道でモミクチャにされながら入場する光景、そこにはあの頃のままのテリーが居た。
そしていよいよマスカラスの登場。「スカイハイ」が流れる中を颯爽とリングイン。
全身ヒョウ柄の衣装に身を包み、どこかの民族衣装のようなかぶり物をかぶっている。
オーバーマスクはこちらに飛んできたけど、飛距離が足りずに最前列のお客さんがゲット。

試合はもちろんテリーとマスカラスを中心に進んでいく。
テリーは右ジャブ連打からの左ストレート、ヘッドバッドを繰り出すゴツゴツファイト。
そして早くも必殺技スピニング・トーホールド。回転は遅めだけど、そんなことはどうでもいい。
マスカラスもそれに呼応するように、ヘッドロックパンチを連打からの倒立式ヘッドシザース。
そして得意のフライングクロスチョップを、何度も何度も繰り出していく。
船木は二人をガッチリとサポートする形で、リング中央でエストレージャを決めてみせる。
最後はマスカラスが論外に向かって、鮮やかなダイビングボディアタックを発射。
その横でテリーはカズをスピニングトーホールドでセーブ。見事なフィニッシュを決めた。

試合後は居てもたっても居られずに、リングサイドを取り囲む。
リングにあがったカメラマンに遮られて視界は悪くなっちゃったけど、
必死に伸ばした手をマスカラスがガッチリと握り返してくれた。
テリーとマスカラス、ふたりのレスリングレジェンド、そしてそれをサポートした四人のプロレスラー。
船木、カズ、藤原、論外・・・それぞれにいい味出してて、それぞれに輝いていた。
これぞプロレス!ってことを再認識した、素敵なひとときだった。

【対戦カード/試合結果】

<第1試合:ムーの太陽vsリキエンター 15分1本勝負>
△バラモンケイ、バラモンシュウ、ザ・グレート・サスケ
(15分00秒 時間切れ引き分け)
△力、百田光雄、サスケ・ザ・グレート

<第2試合:ワクチンファイト提供試合~ワクチンファイトinスーパーマサオワールド2~ 30分1本勝負>
×那須晃太郎、井上雅央、嵐
(13分15秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め)
甲斐拓也、佐藤光留、○鈴木みのる

<第3試合:アタックチャンス~村上和成復活祭~ 30分1本勝負>
村上和成、○高山善廣
(18分15秒 ランニングニーリフト→体固め)
×村瀬広樹、稲葉大樹

<第4試合:スペシャルハンディキャップ6人タッグマッチ 30分1本勝負>
清水 愛、高木三四郎、○アジャ・コング
(14分33秒 裏拳→片エビ固め)
志田 光、めんそ~れ親父、×菊タロー

<第5試合:東京世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[挑戦者]○MAZADA
(17分02秒 正田落とし→片エビ固め)
[第3代王者]×FUJITA
※FUJITAが6度目の防衛に失敗。MAZADAが第4代王者となる

<第6試合:TOKYO DREAM 60分1本勝負>
船木誠勝、テリー・ファンク、○ミル・マスカラス
(15分40秒 ダイビングボディアタック→片エビ固め )
×NOSAWA論外、カズ・ハヤシ、藤原喜明

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