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2014年12月20日 (土)

VA「ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー」新宿LOFT<Day-1>

今日は午前中、病院へ。
ずいぶんとサボってしまって、久しぶりという感じ。
先生から「薬、適当に飲んでるでしょ」と言われてしまった。
だけど「いいんだよー、適当で」と言ってくれてちょっと安心。。。

お昼ごはんを食べてからいったん家に戻り、夕方になって出かける。
今日は新宿LOFTへ、「ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー」を観に行く。
10月に続いて今年二回目の開催。今回の目玉は、初期と後期の「有頂天」セッション。
大阪公演に続いて東京公演1日目なる今日は、“初期「有頂天」セッション”が行われる。
なんだかんだ言っても“有頂天”は、私にとってひとつのコアとなるバンド。
懐かしさだけではない何かを求めて、新宿LOFTへと足を運んだ。
17時30分開場、整理番号006というので期待していたら、その前にAチケットというのが30人ほど。
あれはどういうチケットなんだろう? 10月に会場で先行販売されたヤツなのかな?
フロアに入るとステージ上手のガードフェンスが空いていたので、そこに陣取る。
ステージは見切れてしまうけど、今日のような長時間のイベントでは絶好のポジション。

20141220_1721

まだ開演前の17時45分、オープニング・アクトとして“木魚”の演奏が突然始まる。
ステージにはベースとギター、フロア後方からはドラムのハッチャキが鼓笛隊のような感じで登場。
しばらくすると、ヴォーカルのツネオが私の横をするりと通ってステージにあがる。
まずは「木魚のジ・エンド」。言うまでもない“THE DOORS”の名曲「THE END」のカバー。
淡々と唄うツネオのヴォーカルが、なんとも言えない雰囲気を醸し出している。
お客さんとの地味なコール&レスポンスのあと、「ラブ・木魚」で演奏は終了。
約20分間のステージは、あっという間に終わってしまった。

18時15分頃からいよいよ本編のはじまり、“ザ・プーチンズ”のステージ。
プーチン大統領がSKYPEでコメントを送ってくれたあと(笑)、幕が上がって演奏が始まる。
テルミン奏者の街角マチコと、ギタリストの街角マチオから成るユニット。
寸劇のようなものをはさみながら、なんともアクの強いナンバーが演奏されていく。
噛み合っているようないないようなMCも、ヘンテコリンな踊りも、ものすごく個性的。
30分弱という短い時間だったけど、独特の世界はキッチリと印象に残った。

19時になろうとする頃、二番手の“NO Lie-Sense”がステージに登場。
パジャマ姿のKERAと鈴木慶一、そしてギターという三人編成。
リズムパートは、KERAさんがラジカセ(?)を操作して流していた。
“NO Lie-Sense”をナマで観るのは初めてだったっけ? なんとも脱力した感じがイイ。
“有頂天”の「僕らはみんな意味がない」も、“NO Lie-Sense”にかかると違ったニュアンスを感じる。
KERAは顔じゅうに無精髭をたくわえて、いつもとはちょっと違ったイメージ。
最後はコマーシャルでもお馴染みの「ALWAYS LOOK ON THE BRIGHT SIDE OF LIFE」。
「OLすっころんで~ブランド財布ない」とか「ホテル飛んで帰って~フロントにない」とか、
タイトルの音を日本語にあてはめたフレーズを、お客さんといっしょになって唄う。
およそ1時間のステージ、やっぱりこういうの好きだなぁ~。

そして20時15分過ぎから、“キノコホテル”の演奏が始まる。
まずはドラム、ベース、ギターの3人でインストナンバーを演奏をしたあと、
唄と電気オルガン担当のマリアンヌ東雲がSMの女王様風にステージに登場。
メンバー全員がミリタリールックに身を包み、ビジュアル面はバッチリなんだけど、
それ以上に演奏がものすごくキマっていて、思わず身体が反応してしまう。
“キノコホテル”のライブは何度も観ているけれど、ずいぶんと音がハードになったような気がする。
以前はもうちょっとGSっぽい感じが前面に出てたと思うんだけど、どちらが良いかは好みかな。
ライブ後半になるとマリアンヌが徐々に狂い出し、オルガンの上にのぼってのパフォーマンス。
お客さんの心をわしづかみにして、35分以上に渡るステージは幕を閉じた。

本日のラストは、21時10分過ぎから“初期「有頂天」セッション”。
メンバーは、Drums:ハッチャキ、Bass:茶々丸、Guitar:本城トシアキ、Keyboards:杉山圭一、
そしてVocal:KERA。元メンバーが半分、サポートメンバーが半分という構成。
オープニング「七色シャックリ」から、「牛乳ゴックン」「おすもうさんの唄」へと続く。
活動していた当時に比べると、かなりハードなサウンドになっているのがわかる。
茶々丸と本城トシアキは、ほとんどハードロックやヘヴィメタの世界の人だからな。
KERAは顎鬚だけを残してきれいにシェービングし、くたびれたモスグリーンのコートを着ている。
MCでは、初期“有頂天”時代ならではのエピソードを披露。
コンテストに出たときの話とか、お客さんが全然居なかったときの話とか、
今だから出来る話をこうして聞くことが出来るのはなんだか幸せだ。

とっても恥ずかしい歌詞だという「赤いゲタの女の子」に続いて、
「シュルシュルシュール」に「もっとサティスファイド」。このへんもよく聴いたな・・・。
ここでドラムがみのすけにチェンジし、さらにもうひとりゲストで“LIZARD”のモモヨが加わる。
なんでもtwitterをきっかけに本日の共演の話は始まったそうで、それも時代の流れだなー。
モモヨは髪を短く切っていて以前とはちょっとイメージが違ったけど、
力強く「宣戦布告」を唄う姿はやっぱり惚れ惚れするほどカッコよかった。
一曲でモモヨは退場して、「千の病を持つ男」「愛のまるやけ」でひとまず終了。
アンコールは、トシ参加のバンド“エッグレイヤー”の「ライブハウス」。
そして再度ハッチャキがドラムを叩き、みのすけがアコギを弾いて「にわとり」。
こうして一年ぶりの“初期「有頂天」セッション”は、22時20分ごろ幕を閉じた。

【初期「有頂天」セッション:セットリスト】
M01. 七色シャックリ
M02. 牛乳ゴックン
M03. おすもうさんの唄
M04. 赤いゲタの女の子
M05. シュルシュルシュール
M06. もっとサティスファイド
M07. 宣戦布告 [w.モモヨ]
M08. 千の病を持つ男
M09. 愛のまるやけ

アンコール
EN1. ライブハウス
EN2. にわとり

4時間近く立ちっぱなしで疲れたけど、せっかくの土曜日なので飲んでいくことする。
歌舞伎町はうんざりするほど混み合っていたけど、「夢やぐら」のカウンターに居場所を見つける。
この店は何度か来ているけれど、ぽっかりと空いた穴倉のように落ち着く。
適当につまみながら、ビールからはじまり酎ハイに日本酒。
シメはひんやりと冷えたせいろを食べて、24時ごろおひらきにして帰宅。

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