VA「ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー」新宿LOFT<Day-2>
今日もまた昨日に続いて新宿LOFTへ、「ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー」を観に行く。
本日のお目当ては“後期「有頂天」セッション”。昨日の“初期”が良かっただけに、今日も期待は大きい。
17時20分過ぎに会場へ着いたら、既に整理番号を呼び出していたのでちょっと焦る。
ひとまずBARスペースへ入れてくれたのだけれど、寒空の下で待っているよりはかなり助かる。
今日も整理番号は006番。そして例によってブルーのAチケットのお客さんが30人ほど。
フロアへ入るとステージ上手は埋まっていたので、下手のガードフェンスを確保。
ドラムあたりからステージは見切れてしまっているけど、充分に楽しむことが出来そう。
予定より少し遅れて、18時05分ごろ開演。まずは“ミンカ・パノピカ”のステージ。
ドラム、ベース、パーカッション、シンセの4人は女性、そして男性ヴォーカル&ギターという編成。
ナゴムから出ているアルバムで聴いていたよりも、ハードなRock寄りの演奏。
リズム隊のビートが尖がってるし、ギターのエッジが立ってるし、とってもカッコいい。
ライブ終盤、「6番目のパノピカ」という紹介で“フジファブリック”の山内総一郎が加わる。
とっても楽しい約30分のステージ、また次の機会に観てみたい演奏であった。
そして18時50分過ぎ、“ケラ & ザ・シンセサイザーズ”が早くも二番手で登場。
Drums:Reiko、Bass:RIU、Synth:杉山圭一、Vocal:KERAのメンバーに加えて、
Guitar:なるけしんご、Guitar:澄田 健がサポートで加わるという編成。
「真夜中のギター」「CASE OF INSANITY」と、カバー二曲からライブはスタート。
「パパのジャズ」「ニセモノ」「機械じかけの子供たち」とお馴染みの曲を続けて演奏したあと、
レコーディングが中断しているニューアルバムにも収録されるであろう新曲を二曲演奏。
突然のメンバーチェンジでどうなるかと思ったけど、バンド自体は前に進んでいるようで良かった。
終盤は「永遠のつづき」「BODY AND SONG」「神様とその他の変種」とアップテンポのナンバーを畳み掛け、
ラストは「ケムリの王様」でほんわかとした雰囲気を作り上げて約1時間のステージは終了。
【ケラ & ザ・シンセサイザーズ:セットリスト】
M01. 真夜中のギター
M02. CASE OF INSANITY
M03. パパのジャズ
M04. ニセモノ
M05. 機械じかけの子供たち
M06. (新曲)
M07. Broken Flowers(新曲)
M08. 永遠のつづき
M09. BODY AND SONG
M10. 神様とその他の変種
M11. ケムリの王様
続いて20時05分過ぎから、“アーバンギャルド”の演奏が始まる。
ドラム、キーボード、ギターをバックに、女性ヴォーカルが唄い、男性ヴォーカルが叫ぶ。
静と動というのか? 光と影というのか? そのコントラストがなかなかに楽しい。
このバンドは初めて観るけど、ポップな要素とハードな部分とが巧みにミックスされたサウンド。
曲に合わせて紅白の手旗を振りながら踊るファンも、バンドの要素のひとつとして取り込んでる。
「保健室で会った人なの」「コミック雑誌なんかILLかい」といった曲のタイトルにも、
いろいろなバンドへのリスペクトが込められていて好感が持てる。
まったく前提知識ナシで観たけれど、とっても楽しめた35分であった。
そして21時になろうとする頃、いよいよ“後期「有頂天」セッション”が始まる。
一気に押し寄せるお客さんで、ステージ前はすし詰め状態。
だけど隣に居た人がとっても親切な方で、場所を替わってくれたので視界は良好。
ステージを覆っていた幕があがると、Drums:ジン、Bass:クボブリュ、Guitar:COU、
Keyboards:シウ、そしてVocal:KERAが目の前にスタンバイしてる。それだけで感動。
ライブは「B.C.」「ホワイト・ソング」「MEANING OF LOVE」といったハードな曲から始まる。
“有頂天”のこの縦ノリに飢えたお客さんは、一斉に飛び跳ねてノリまくる。
“B'z”が「有頂天」というアルバムを出した事に対抗して、新曲は「B'z」という仮タイトルなんだと。
その後も「でっかち」「トーテムポール」「キーマニア」といった文字どおりの後期ナンバーに、
中期ナンバーの「BECAUSE」、そして新曲の「ネコが唄う希望の歌」を織り交ぜて演奏。
「2090年のクーデターテープ」「Sの終わり」に続いて、「オードリー・ヘプバーン泥棒」
「アローン・アゲイン」と後期“有頂天”を代表するナンバーを演奏して本編は終了。
アンコール、メンバーをひとりひとりステージに呼び込むKERAさん。
そして「こうして新曲をやっていくのであれば、もう“有頂天セッション”はやらない。
“有頂天”てことでいいじゃないか!」と、“有頂天”の再結成をいきなり発表。
「『有頂天の再結成は絶対ありません』とかつて私は何かに印刷してしまいましたが、
すいませんでした!」と深々とアタマを下げるKERAさん。こんな謝罪なら大歓迎だ。
メンバーそれぞれ他の仕事があるので頻繁には出来ないとのことだけど、
来年はレコーディングやライブなどを行っていく予定とのこと。こいつは楽しみ。
最後の“有頂天セッション”は「フューチュラ」、そして「心の旅」でフィナーレ。
こうして最高の結末を迎えた今回の「ミューヂック・アワー」は、22時15分ごろ幕を閉じた。
【後期「有頂天」セッション:セットリスト】
M01. B.C.
M02. ホワイト・ソング
M03. MEANING OF LOVE
M04. B'z(新曲)
M05. でっかち
M06. トーテムポール
M07. キーマニア
M07. BECAUSE
M08. ネコが唄う希望の歌(新曲)
M09. 2090年のクーデターテープ
M09. Sの終わり
M10. オードリー・ヘプバーン泥棒
M11. アローン・アゲイン
アンコール
EN1. フューチュラ
EN2. 心の旅
明日は月曜日だけれど、今夜はゴキゲンな気分なので「新橋やきとん」で飲んでいくことにする。
日曜日のこの時間帯にしてはけっこう混んでいたけれど、カウンターに居場所を見つける。
いつもとはちょっとだけ違うチョイスでつまみを選び、いつも通りのビールと黒ホッピー。
最高の気分のまま、24時ごろおひらきにして帰宅。
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