今日は新宿LOFTへ、「仲野茂 生誕55周年ゾロ目スペシャル!」を観に行く。
あの仲野 茂が55歳だと・・・ なんとも感慨深い、けれどもおめでたい。
正月の2日からライブというのは、なかなか経験できることじゃないな。
というわけで、15時の開演時間にあわせて新宿LOFTへと向かう。
既に開場していたので、そのまま階段を降りてフロアへ入場。
フロア内にはお正月気分満載で、「春の海」がエンドレスで流れている。
一段上のフロアには「家族席」として座席が設けられ、振る舞い酒のサービス。
そして今日のチケットは、2ドリンク・煮込み付という大盤振る舞い。
なんともお正月らしい穏やかな雰囲気、お客さんもほど良い感じで入っている。
ガードフェンスの右端が空いていたので、私はひとまずそこに陣取る。
予定どおり15時に開演。
まずは“怒髪天”の坂詰克彦が、カラオケで「今夜も始まっているだろう」を披露。
そして本日の主役のシゲルが挨拶したあと、“ニューロティカ”のあっちゃんが乾杯の音頭をとる。
そのまま本日のトップバッター“ニューロティカ”のステージが始まる。
“ニューロティカ”は昨年末にギターが脱退し、新メンバーのお披露目ライブということになる。
あいかわらず溌剌とした雰囲気の演奏で、観ているだけで気分があがってくる。
新年一発目にふさわしい、楽しい30分間のステージであった。
なかなかの好位置ではあるけれど、このままずっと最前列をキープするのは体力的にキツイので、
一段上のフロアとの境目あたりに陣取って、セットチェンジの間は座る作戦に切り替える。
15時50分になろうとする頃、二番手の大木温之の演奏が始まる。
ハルといえばもちろん“Theピーズ”なのだが、「今日はお正月にメンバを誘う勇気がなかった」ため、
ステージ中央の椅子にひとり腰かけて、アコースティックギターでの弾き語り。
矢沢永吉の「アイ・ラブ・ユーOK」から始まり、“Theピーズ”のオリジナルナンバー、
そして“アナーキー”の「団地のオバサン」「3・3・3」「ジョニー・B・グッド」まで、幅広いバリエーション。
ハルの世界がたっぷりと味わえた30分弱のステージであった。
続いて16時30分過ぎから、仲野 茂率いる“SDR”のステージ。
ドラム、ベース、ギター、そしてヴォーカル:茂、全員がダークなスーツでキメている。
“SDR”の演奏は初めて観たけど、大きなうねりを持った骨太のRockという感じ。
それぞれのパートが抜群に上手いので、音がひとつにまとまってぶつかってくる。
だけどその中でも、シゲルのヴォーカルはあくまでもその主張を崩さず一貫しているから見事だ。
25分弱という演奏時間はちょっと短かったけど、内容的には大満足だった。
17時過ぎからは、加川 良のステージ。
本日のメンツの中では、かなり浮いた存在。加川 良といえば、フォークだからね。
それでも「フォークは嫌いなんですよねー」などと、本人は飄々とした感じであくまでも自然体。
言葉のひとつひとつが直接心に突き刺さって来て、これが長年の積み重ねというものなのかな?
中盤にはナッパ服を着たシゲルが加わって、泉谷しげるの「春夏秋冬」をセッション。
ラストは“THE BLUE HEARTS”の「青空」。こいつがまた、心にジーンときた・・・。
正直まったく期待していなかったのだけれど、とっても最高な25分間の演奏だった。
そして17時50分ごろから、“LTD EXHAUST”のステージ。
ドラム、ベース、ギター×2、ヴォーカル:仲野 茂、全員がナッパ服に身を包んでいる。
演奏するのはもちろん“アナーキー”のナンバー。みんな一斉にステージ前へ駆け寄る。
「叫んでやるぜ」「あぶらむし」「3・3・3」「缶詰」「心の銃」「屋根の下の犬」・・・
ずいぶんと若いメンバーに囲まれて唄うシゲル、それでも充分に負けていなかった。
中学生の頃に好きになった曲を、こうしてあの頃のまま唄ってくれていることに感動。
そして最後は、もちろん「ノット・サティスファイド」。
約20分間の短いステージだったけど、思い切り燃え尽きました。。。
ここまでの進行は割とスムーズだったのに、次のセットチェンジでかなり時間が空く。
ひとつのピークを超えた感じがあるので、ステージ前はガランとした状態。
せっかくなので最前列のガードフェンスに陣取り、次に出てくるであろうあのバンドを待つ。
すると18時50分ごろ、“lovepunk”という劇団(?)の女性陣がステージに登場。
カラオケで怒涛のように2曲唄って、あっという間にステージを去って行った。
それから続いて、足立区立OKOという芸人がステージに登場。
足立区をネタにしたフリップ芸で、フロア内の爆笑(失笑?)を誘う。
長時間のライブだから、こういう遊びの部分もまぁ必要なんだろうな・・・。
そして19時10分、ようやくライブ再開。“OLEDICKFOGGY”の演奏。
いつもどおりに熱いステージ、ステージ前も大騒ぎで盛りあがる。
以前よりもラウドな要素が強くなったような気がするけど、ライブ中盤に演ったバラードには涙。
最後はシゲルが加わって、キラーチューンの「月になんて」をいっしょに唄う。
けっこうじっくりと演ってくれて、およそ40分間のステージであった。
続いて20時05分から、“武藤昭平 with ウエノコウジ”のステージ。
“勝手にしやがれ”の武藤昭平がギターで、“thee michelle gun elephant”のウエノコウジがベース。
二人とも椅子に腰かけ、煙草をくゆらせビールを飲みながらのアコースティックスタイル。
アコースティックだけど演奏はド迫力で、あくまでもシブくクールにフロアを盛り上げていく。
ほど良い感じでコール&レスポンスもあり、フィナーレに向けて最高の雰囲気となった。
約35分間の演奏で、20時40分過ぎに終了。
そして20時50分過ぎ、いよいよ本日のメイン“THE ROCK BAND”の登場。
Drums:コバン、Bass:テラオカ、Guitar:シンイチ、そしてVocal:シゲル。
やっぱりこのメンバーがステージに揃っているだけで、テンションは最高に上がる。
パンクというよりは骨太のロック、まさに“THE ROCK BAND”という感じの演奏。
スローな曲を演っても、全く違和感が感じられない。むしろもっと聴いていたい衝動にかられる。
それでも「春のからっ風」や「四月の海賊たち」あたりが飛び出すと、やっぱり盛りあがってしまう。
本編最後は「デラシネ」。いやぁー、いいもの見せてもらった・・・。
だけど演奏はまだ終わらず、怒涛のようにアンコールへ突入。
ラストは「ノット・サティスファイド」。やっぱりこのメンバーで聴くとまた格別。
ステージ前方でもみくちゃになりながら、いつまでたってもノット・サティスファイドなのを実感した。
こうしてシゲルの生誕55周年ライブは、21時40分ごろ幕を閉じた。
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