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2015年8月21日 (金)

松本 隆「風街レジェンド2015」東京国際フォーラム

今日は東京国際フォーラムへ、「風街レジェンド2015」を観に行く。
「松本 隆 作詞活動45周年記念オフィシャルプロジェクト」の一環として、今日明日行われるイベント。
松本 隆が書いた歌を唄っている歌手がたくさん出るというのも楽しみだけど、
伝説のバンド“はっぴいえんど”が今回限りの再結成をするというのだからたまらない。
ところが・・・である。仕事がうまいこと片付かず、職場を出るのが開演時間の19時になってしまった。
というわけで、会場入りしたのは19時半ごろ。ドアを開けると、太田裕美が唄い終わったところだった。
「太田裕美を見逃した~!」と嘆く間もなく、ステージが暗転した瞬間を狙って自分の席へ。
今日の席は、2階17列27番。2階席のほぼ中央、ステージはけっこう遠いなぁ~。
そうこうしているうちに、ステージには原田真二が登場。かなりの短髪で、ちょっとイメージが違う。
キーボードを弾きながら、「てぃーんずぶるーす」「タイム・トラベル」を唄う。
「タイム・トラベル」の後半には、ハンドマイクでステージ前へ出てきてお客さんを煽る。
次に登場したのは大橋純子。この人をナマで観ることになるとは思わなかった。
「シンプル・ラブ」と「ペイパームーン」を演奏。「ペイパームーン」は初めて聴くかも?

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今夜のライブは“風街ばんど”をバックに、いろいろな歌手が入れ替わりで唄う形式。
“風街ばんど”は、ドラム×2、ベース、ギター×3、キーボード、オルガン、
木管楽器、バイオリン、チェロ、コーラス×2という大所帯の編成。
井上 鑑、松原正樹、今 剛、高水健司、林 立夫、山木秀夫、佐々木久美といった
その手のマニアにはたまらなく豪華なメンツがラインナップされている。
ステージは“風街ばんど”でほぼ埋め尽くされているが、後方にはお立ち台があり、
そこからステージ前方に向けて階段が設けられている。
その階段を降りて登場したのは石川ひとみ。「三枚の写真」を唄う。
コンスタントに歌手活動をしているわけではないのに、歌唱力が昔のままというのがスゴイ。
続いて「東京ららばい」のイントロ・・・おっ、中原理恵?と思いきや、登場したのは中川翔子。
とってもうまくて良かったのだけれど、やっぱりオリジナルで聴きたかったというのが本音かな。
それから美勇士が「セクシャルバイオレットNO.1」。なんとも言えない気持ちになる。
ここでちょっと雰囲気が変わり、客席後方から“イモ欽トリオ”が登場。
カラオケをバックに「ハイスクールララバイ」。ユニークな振り付けが懐かし過ぎる。
それから山下久美子が「赤道小町ドキッ」、早見 優が「誘惑光線・クラッ!」を唄う。
どちらもルックスが当時のままで、ほとんど変わってないな・・・。
シューベルトの歌曲「菩提樹」「辻音楽師」を、男女混声で唄うコーナーはあまりにも異色の展開。

ステージ前方に降りてきた幕に海辺の風景が映し出され、聴き覚えのあるイントロが流れ出す。
大瀧詠一の「君は天然色」を、伊藤銀次と杉 真理が唄う。
そこに佐野元春が加わり、名付けて“ねじれたトライアングル”で「A面で恋をして」を披露。
思いがけずこの曲が聴けた喜びと、あの人がいない寂しさとを同時に味わう。
次に登場したのは鈴木雅之。こちらも大瀧詠一作品の「Tシャツに口紅」「冬のリヴィエラ」を唄う。
この人の唄の安定感はさすがだなぁ~。だけど「冬のリヴィエラ」は森 進一で聴きたかった。
続いて稲垣潤一。この人もこんなイベントが無い限り、ナマで聴く機会は無かっただろうな。
「バチェラー・ガール」はタイトルはピンとこなかったけど、なんとなく聴いたことがある。
稲垣潤一も大瀧詠一作品の「恋するカレン」を唄う。このあたりは大瀧詠一を偲んでという感じ。
南 佳孝は「スローなブギにしてくれ」を披露。雰囲気満点で、すごくイカしてる演奏。
更に鈴木 茂が加わって「ソバカスのある少女」を披露。鈴木 茂のストラトがクリーンで良い音。
そのまま鈴木 茂のパートとなり、代表曲の「砂の女」を演奏。やっぱりギターがカッコイイぞ。
小坂 忠は期待していたのだけれど、なんだかあっさりと終わってしまった印象。

ステージ中央にピアノがセッティングされ、矢野顕子がその前にスタンバイ。
アグネス・チャンの「想い出の散歩道」「ポケットいっぱいの秘密」を唄う。
どちらも完全にアッコちゃん流にアレンジされていて、なんだかイイもの見せてもらったワ。
オリジナルと完全に違う解釈という意味では、次の吉田美奈子もすごかった。
薬師丸ひろ子の「Woman」、松田聖子の「ガラスの林檎」、どちらもぶっ飛んだアレンジ。
バンド紹介を兼ねての“風街ばんど”のインスト演奏をはさんで、斉藤由貴がステージに登場。
「卒業」をナマで聴けたのは嬉しかったけど、声がいまいち出てなかったかな?
続いて登場したEPOは、竹内まりやの「September」を唄う。
レコーディング時のバックコーラスだからという事らしいけど、ここはまりや様にご登場頂きたかった。
次に太田裕美が「さらばシベリア鉄道」。さっきは見逃したので、ここで太田裕美が見られて良かった。
寺尾 聰は「ルビーの指環」。すっかり俳優というイメージだけど、ハッキリ言って素晴らしかった。
ルックスもカッコいいし、低音の声がなんとも言えずイイ感じなんだよな~。

ここでステージ前方に幕がおり、本日演奏された曲目が順番に映し出される。
私が見逃した最初の30分、“はっぴいえんど”が3曲演奏したと知り愕然とする・・・。
あちゃー!肝心なところを見逃してしまったか!と、ちょっとばかり落ち込む。
演出上、ここはアンコールの拍手を期待していたのかもしれないけれど、
映し出される曲名にパラパラと拍手が沸き起こるという、ちょっと間の抜けた雰囲気。
そんな雰囲気を打ち破るかのように、ステージには再び“はっぴいえんど”が登場。
良かった~!これでちょっとだけでも見ることが出来る。
“はっぴいえんど”と言いつつも、メンバーはひとり欠けている。
それでも“風街ばんど”をバックに、とっても味のある演奏を聴かせてくれた。
「驟雨の街」に続いて、出演者全員とともに「風をあつめて」でフィナーレ。
時間は23時ちょうど。19時開演だから、実に4時間もやっていたことになるのか!
かなり長時間だったけれど、松本 隆の世界をじっくりと味わうことが出来た。

【セットリスト】
M01. 夏なんです [松本 隆+細野晴臣+鈴木 茂]
M02. 花いちもんめ [松本 隆+細野晴臣+鈴木 茂]
M03. はいからはくち [松本 隆+細野晴臣+鈴木 茂+佐野元春]
M04. 木綿のハンカチーフ [太田裕美]
M05. てぃーんずぶるーす [原田真二]
M06. タイム・トラベル [原田真二]
M07. シンプル・ラブ [大橋純子]
M08. ペイパームーン [大橋純子]
M09. 三枚の写真 [石川ひとみ]
M10. 東京ららばい [中川翔子]
M11. セクシャルバイオレットNO.1 [美勇士]
M12. ハイスクールララバイ [イモ欽トリオ]
M13. 赤道小町ドキッ [山下久美子]
M14. 誘惑光線・クラッ! [早見 優]
M15. 菩提樹 [鈴木 准+河野紘子]
M16. 辻音楽師 [鈴木 准+河野紘子]
M17. 君は天然色 [伊藤銀次+杉 真理]
M18. A面で恋をして [伊藤銀次+杉 真理+佐野元春]
M19. Tシャツに口紅 [鈴木雅之]
M20. 冬のリヴィエラ [鈴木雅之]
M21. バチェラー・ガール [稲垣潤一]
M22. 恋するカレン [稲垣潤一]
M23. スローなブギにしてくれ(I want you) [南 佳孝]
M24. ソバカスのある少女 [鈴木 茂+南 佳孝]
M25. 砂の女 [鈴木 茂]
M26. しらけちまうぜ [小坂 忠]
M27. 想い出の散歩道 [矢野顕子]
M28. ポケットいっぱいの秘密 [矢野顕子]
M29. Woman“Wの悲劇”より [吉田美奈子]
M30. ガラスの林檎 [吉田美奈子]
M31. バンド紹介 [風街ばんど]
M32. 卒業 [斉藤由貴]
M33. September [EPO]
M34. さらばシベリア鉄道 [太田裕美]
M35. ルビーの指環 [寺尾 聰]

アンコール
EN1. 驟雨の街 [松本 隆+細野晴臣+鈴木 茂]
EN2. 風をあつめて [松本 隆+細野晴臣+鈴木 茂+全員]

有楽町界隈でどこかに寄ろうと思っていたけど、こんな時間になってしまったので断念。
とりあえず幡ヶ谷まで戻って、「みやび屋」でまったりとする。
この店は遅くまでやっているので助かる。2時ごろまでじっくりと飲んでしまった。
ブラブラと歩いて帰宅。

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