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2015年10月18日 (日)

古井戸「再会」諏訪市文化センター

今日は諏訪市文化センターへ、古井戸「再会」を観に行く。
とうとうこの日がやって来たという感じ。CHABOとカナヤン、“古井戸”の「再会」ライブ。
9月6日の渋谷公会堂の“古井戸”は30分間、あっという間に終わってしまったので、
こうしてフルライブが観られるというのは、ものすごく嬉しいことである。
せっかく諏訪まで行くのだからいろいろと見て廻ろうと、10時ちょうどのスーパーあずさに乗り込む。
あいかわらず揺れまくる電車にあたふたしながらも、なかなか楽しい電車の旅。
ビールを飲みながら弁当を食べて、車窓の景色を眺めていればゴキゲンな気分。

12時過ぎには上諏訪駅に到着。どうしようか?と思う間もなく、片倉館へと直行。
上諏訪へ来るのは、2002年の清志郎×カナヤンのライブ以来。
片倉館はそのときに立ち寄ったのだけれど、今回はその記憶を辿ってみようと思った。
駅から歩いて、ほどなくして片倉館に到着。確かに見覚えがある建物だ。
受付で入場料800円とタオル代150円を支払って、さっそく男湯の暖簾をくぐる。
映画「テルマエロマエ」を彷彿とさせるような造り、深い浴槽に無色透明の湯が張られている。
かなり熱めのお湯なので、30分程度でギブアップ。2階の休憩場で、ビールを飲んでクールダウン。

しばらく諏訪湖のほとりをブラブラしてから、ひとまず会場の諏訪市文化センターへ。
既にたくさんの人が集まっていて、コピーバンドの方々が“古井戸”の曲を演奏してる。
ちょっとだけ聴いて、再び街を散策。見覚えのある風景があちこちに顔を出す。
だけど、駅のそばにあったショッピングセンターが閉まっていたのは、ちょっと衝撃的だった。
少し足を延ばして、間欠泉センターへ。15時30分に湧き出るというのでしばらく待機。
ほぼ時間通りに始まったけど、以前見た時よりも勢いが弱くなったような気が・・・。
そんなことをしているうちに16時を過ぎてしまったので、再び会場へと向かって歩き出す。

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16時半ごろ会場に到着。友達と合流して、いよいよ会場内へ。
一度来たことがある会場なのに、正直言ってあまり覚えていない・・・。
だけどレトロな雰囲気のフロアは、なんとも言えない空気が漂っている。
今日の席は、1階D列19番。別々にチケットを買ったのに、友達と一列横並びだったのは驚き。
ステージ下手の前から四列目、CHABO側という申し分のないポジション。
客席には異様な緊張感が走り、開演を待ち望むお客さんが早くも声をあげたりしてる。

予定通り17時に開演。ナット・キング・コールの「アンフォゲッタブル」が流れる中、
ステージを覆っていた緞帳が上がると、CHABOとカナヤンが姿を現す。
いつもの見慣れたCHABOだけど、カナヤンと並んでいる姿を見ると感慨もひとしお。
オープニングは「750円のブルース」。カナヤンのギターがザクザクとリズムを刻み、
CHABOのギターがその合間を縫うようにアクセントをつけていく。
「飲んだくれジョニィ」「らびん・すぷーんふる」、レコードでしか聴いたことのない唄と演奏が、
目の前で繰り広げられている奇跡。これはものすごい事だと、改めて実感する。
CHABOはガットギターを弾いたりマンドリンを弾いたり、プレイヤーに徹してカナヤンをバッキング。
それを受けてカナヤンは、時には激しく時にはしっとりと唄いあげる。
それは二人の共同作業であり、サシでの闘いでもある。それが“古井戸”なのだろう。

今回の再会にまつわるエピソードや昔の出来事を話すカナヤンに対して、
CHABOは相槌を打つばかりでマイクに向かって話そうとしない。
このままずっと話さないのかとヤキモキしたけど、途中から普段のCHABOらしくMC。
CHABOのギターはいつもより低音が強調されているような気がして、
それがゴツゴツとした“古井戸”のサウンドを形作っているのかな?と思ったりした。
前半はナチュラルな雰囲気のリバーヴが掛かっていてイイなぁ~と思ったのだけれど、
後半になるに連れてデジタルディレイっぽくなってきて、現在の“古井戸”の音といった感じ。
カナヤンは途中からチェットアトキンスを使って、若干歪んだキツイ感じのサウンド。
最初は違和感があったのだけれど、聴いているうちにそれがものすごくマッチしてきた。

演奏はハードな曲あり、しっとりとした曲あり、どっぷりとしたブルースあり、Funkyなナンバーあり。
中でも印象に残ったのは、CHABOの永遠のテーマとも言える「早く帰りたい」。
カナヤンが刻むビートに合わせて、ソロを弾きまくるCHABOがなんだかすごく良かった。
「ひなまつり」で「デイ・トリッパー」「サティスファクション」「ホールド・オン」のフレーズを
次から次へと織り交ぜていくところも、二人ともとっても楽しそうで見ているだけで嬉しかった。
それから「四季の詩」。カナヤンとCHABOと交互に唄い、サビではCHABOがコーラスをかぶせる。
本編最後は「いつか笑える日」。カナヤンの唄で聴くこの曲も、またイイもんだな。
アンコール、一曲目は「ポスターカラー」。あまりにも素敵で、熱いものがグッと込みあげてきた。
そして「何とかなれ」。私の中で“古井戸”と言えば・・・の一曲。この曲をナマで聴けるとは。
これで終わりかと思いきや、アンコールの声に応えて、ふたり肩組んでステージに駆け込む。
そして始まったのは「夜奏曲」。今夜の「再会」を素敵に締めくくってくれた。
「アイ・シャル・ビー・リリースト」が流れる中、18時45分ごろ演奏はすべて終了。

ずいぶんと早く終わったので、電車の時間まで打ち上げしようと店を探す。
だけど開いている店があまりなかったり、開いていても満席だったりして断念。
仕方がないので駅のホームで缶ビールを開けて、屋外打ち上げを開催。
それでも心地よい夜風に吹かれて、なんだかとっても幸せな気分。
20時25分発のスーパーあずさに乗り込み、車内で打ち上げしながら新宿へと戻る。
22時37分新宿駅着。楽しかった旅もこれにておひらき。

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