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2015年11月15日 (日)

遠藤ミチロウ「65th Birthday Live」碑文谷 APIA40

今朝は起きてからしばらくベッドでウダウダして、9時過ぎに起き出す。
のんびりとテレビを観ながら、昨日までの旅のまとめをする。
楽しかった時間をこうして記録に残すことで、次の旅への参考にしたいのだ。

夕方から出かける。
今日は碑文谷 APIA40へ、「遠藤ミチロウ 65th Birthday Live」を観に行く。
あのミチロウが65歳になるなんて・・・信じられないけど、これが時の流れ。
こちらもそれだけ歳を重ねてきたのだ。ミチロウと共に歩いた人生、感慨深いものがある。
一時期は病に臥せってしまい心配したけれど、なんとか元気を取り戻してくれたようで嬉しい。
しかも今回は新バンド“THE END”と“羊歯明神”のニューアルバム発売記念も兼ねている。
期待に胸を膨らませながら東横線に乗り込み、17時半過ぎに会場へ到着。
既に20人以上並んでいるのかな? この時間にしては、いつもより列が長い。
なんてったって、今日はミチロウの誕生日。みんな気合いが入っているんだな。
いつものように、予定より早めの18時15分過ぎに開場。
最前列は無理かな?と思ったけど、どうにかステージ下手の最前列を確保する。
今日はドラムやベースが入るので、ステージのスペースがいつもより広くなっているような気がする。

予定より遅れて、19時05分過ぎ開演。
ステージ上空からスクリーンが降りて来て、ミチロウの過去の映像が映し出される。
何かと思いきや、来年1月に公開されるミチロウのドキュメンタリー映画
「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」の予告編。
あっという間にそれが終わると、ステージに“THE END”のメンバーが登場。
Drums:関根真理、Bass:西村雄介、Guitar:ナポレオン山岸、Vocal&Guitar:遠藤ミチロウというメンツ。
私は初めて観るのだけれど、バンド名から想像出来る通り“THE DOORS”のナンバーを中心にプレイ。
オープニングは「The End」、続いて「Break On Through」、ミチロウは独自の解釈の日本語詞で唄う。
サウンド的にも本家“THE DOORS”にはないベースが入っているので、ちょっとおもしろい感じだ。

演奏は、オリジナルナンバーの「オレンジTIME」「カノン」「インディアン・ムーン」へと続く。
バンドで聴く「カノン」はとっても新鮮。そしてギターのナポレオン山岸のトリッキーなプレイが素晴らしい。
ボトルネックバーを使ったスライドプレイ、なんだか久しぶりに見たライトハンド奏法、
ウネウネとうねりまくりフィードバックする激しいソロ、あまり他に見ないプレイだ。
“THE DOORS”ナンバーは他に、「Hello, I Love You」「Alabama Song」「Light My Fire」。
「Alabama Song」をナマで演奏しているところ、生まれて初めて観たかもしれない。
エンディングのカットオフがビシッと決まった瞬間、フロアは割れんばかりの拍手に包まれた。
最後は「原発ブルース」からの「天国の扉」。このあたりの曲も、バンドで聴くと斬新に感じる。
一曲が長いからなのか?意外と長い演奏で、1時間15分ほどでセットチェンジに入る。

20時45分から、“羊歯明神”のステージ。
Percussion:石塚俊明、Guitar:山本久土、Vocal&Guitar:遠藤ミチロウというメンツ。
“民謡に特化した新バンド”ということもあり、演奏されるのは民謡オンリー。
ミチロウの声は民謡を唄っても、独特の存在感を放ちながら輝いている。
それをサポートするトシのパーカッションと山本久土のアコースティックギター。
新しい形の民謡が、今この瞬間、すぐ目の前で繰り広げられていく。
ミチロウが書いたと思われるその歌詞は、現代社会を痛烈に切り裂いていく。

「ソーラン節」「ドンパン節」「会津磐梯山」といった生粋の民謡から、
「ロマンチスト音頭」「STOP JAP音頭」といった“THE STALIN”ナンバーの民謡アレンジまで、
まさに民謡に特化したという表現がぴったりのステージを繰り広げていく。
ミチロウは“THE END”から連続しての出演なので、かなりキツそうな表情を見せる。
途中で椅子に座りそこねて尻餅をつき、左手を負傷してしまったときはヒヤヒヤした。
このところ座って唄うことの多かったミチロウ、今日はほとんど立って唄ってるもんな。
最後に「ええじゃないか音頭」を唄って、そのままアンコールに突入。
“THE END”のメンバーが加わり、ミチロウは赤いトラメガを鳴らして「ワルシャワの幻想」。
その光景を見ているうちに、ずっとミチロウを好きでいて良かったなぁ~と思った。
こうして遠藤ミチロウ65歳の誕生日記念ライブは、21時25分ごろ終了。

ライブ終了後は、恒例のサイン会。
本日発売の“THE END”“羊歯明神”のアルバムと、“THE STALIN”のトートバッグにサインを入れて頂く。
「ワルシャワの幻想」が印象に残ったと伝えると、「音頭もあるんだよ~」とミチロウは話してくれた。
またきっと見に来るよ。ミチロウ、よろしくお願いします。

明日は休みだし、学芸大学駅界隈で呑んでいくことにする。
ところがいつも行っていた店がツブれて無くなっている・・・。
商売っ気がないというか、あまり小奇麗ではなかったから、仕方がないのかもしれない。
かと言ってイイ感じの店も見当たらず、「いきなりステーキ」で肉を喰っておひらき。

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