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2016年1月25日 (月)

TELEVISION「Eikoku-Ongaku/VINYL JAPAN 30th Anniversary GIGS」shinjuku MARZ

今日は新宿MARZへ、“TELEVISION”のライブを観に行く。
今回の来日ツアー最終日となる今夜は、「the Instrumental & Improvisation Show」と題され、
ヴォーカル無しのインストとインプロビゼーションが繰り広げられるらしい。
既に今回の来日ツアーで三回観てるし、内容的にも正直どうなんだろ?という思いもあって、
チケットを買っていなかったのだけれど、やっぱり行きたくなって新宿へと馳せ参じる。
開演時間が近づく19時15分ごろ会場入り。フロアは予想通り、スペースにちょっとばかり余裕がある。
遠慮なくステージ正面の3列目あたりをキープ。次第にフロアも埋まってきて、なんだかんだイイ感じに。

20160125_1916b

予定よりかなり遅れて、19時45分ごろステージにメンバーが登場。
Drums:Billy Ficca、Bass:Fred Smith、Guitar:Jimmy Rip、Vocal&Guitar:Tom Verlaine、
今夜に限っての特別なところは、JimmyとTomが椅子に座ってプレイすること。
ちょっと観にくいところはあるけれど、二人とも「ギターに集中するぞ!」という感じがイイ。
長いチューニングのあと始まったのは「1880 or So」。もちろんヴォーカルレス。
曲の構成もかなり変えられていて、TomとJimmyのインプロビゼーションが随所に繰り広げられる。
「Prove It」「Venus」もとってもほんわかとしたムードになっていて、なかなかおもしろい解釈。
普段はあまり聴いたことがないようなサーフ・ミュージックみたいな曲まで飛び出す。

Tomのギターはいつも通りに繊細で、バイオリン奏法は文字通りバイオリンを聴いているような錯覚に陥る。
Jimmyのギターはいつも以上にハードタッチで、リバーヴをたっぷりと効かせたプレイがカッコいい。
FredのベースとBillyのドラムはいつもと変わらず、二本のギターをガッチリとサポートする。
Tomは演奏の合間、傍らに無造作に置かれたハンドマイクを手に取り、ポツリポツリと喋る。
なんだか普段よりも機嫌良さそう・・・。確実にいつもより多く喋っております。
一曲だけ、犬の鳴き真似を交えたヴォーカル曲(?)が演奏される。Tomの御茶目な一面。
圧巻だったのは、演奏時間30分を優に超える「Persia」。予想していたけど、ここまでロングプレイとは・・・。
エンディングでTomはギターの6弦をゆるめて、グイグイと引っ張りながら前衛的な音を出す。
チューニング命のTomにしては、なんという暴挙!などと思いながら、ハラハラして観てた。
最後の曲は「Marquee Moon」。こちらも通常よりは、若干おだやかな雰囲気のアレンジ。
アンコールは無しで、21時45分ごろ演奏は終了。「Marquee Moon」で終わるところがまた良かった。

というわけで、“TELEVISION”今回の来日ツアーはこれですべて終了。
なんだかんだで全5公演中、大阪以外の4公演に参加することが出来た。
思うところは若干あったものの、やっぱり“TELEVISION”は最高なのであった。

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