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2016年3月13日 (日)

KERA「『Brown, White & Black』発売記念 SPECIAL SOLO LIVE」六本木 Billboard LIVE TOKYO

18時過ぎに再び出かける。
今日は六本木 Billboard LIVE TOKYOへ、KERAのライブを観に行く。
先日発売されたソロアルバム「Brown, White & Black」発売を記念した今夜のライブ、
総勢17名のビッグバンドをバックにKERAが唄うということで、どんなライブになるのか楽しみ。
今日の席は、メンバーズシート19C。ステージ下手の前から二番目のテーブル。
柄にもなく「カシシ」というカクテルを注文。なんともトロピカルな味わい。

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予定通り、19時30分に開演。
ドラム、ベース、ギター、キーボード×2、コーラス×2に加えて、9人のホーン・セクション。
ステージ上手後方からトランペット×3、トロンボーン×3、サックス×3の順でスタンバイ。
これぞまさにビッグバンド、その光景を見ているだけで気分があがる。
KERAは黒のハットに黒のスーツ、ピンクのレジメンタルのネクタイというスタイル。
とってもおしゃれな雰囲気・・・。いつものKERAさんとは違うと言ったら失礼か?
演奏は「Old Boys」からスタート。それから「WHAT'S NEW PUSSY CAT?」へと続く。
今夜のライブは、ニューアルバムの曲と“LONG VACATION”のレパートリーが中心。
テクノポップじゃなくてジャズ。それも1950年代ぐらいの昔懐かしいジャズ。
KERAさんはフロアを見まわしながら、「なんか新鮮ですね」と嬉しそうに笑う。
上のフロアに座っているお客さんに、「自分ではわからないと思うけど、地縛霊みたいですよ」と一言。
さすがKERAさん、目のつけどころが違う。照明の加減によるものだけど、確かにそう見えるわぁ~。

「月光値千金」「半ダースの夢」と演奏したところで、サックス一人を残してホーンセクションは退場。
コーラスも同時にステージから居なくなって、やや少人数の編成になっての演奏。
ほどよい感じで音と音とに『間』が出来て、これはこれでとってもいい感じ。
ニューアルバムから「Shine」「これでおあいこ」、“有頂天”時代からのレパートリー「ミシシッピ」、
再びニューアルバムから「流刑地」、“S-KEN”のカバーで「バラ色」。
どこかノスタルジックな雰囲気が感じられて、「東京の屋根の下」は完全に昭和の世界。
再びホーンセクションとコーラスが加わり、「Love, Come Back to Me」「学生時代」。
それから“LONG VACATION”のレパートリーで「俗界探検隊 1993」。
KERAさんのライブではお馴染みのこの曲、ビッグバンドで聴くというのもすごくイイ。
「地図と領土」「いつか聴いた歌」を唄って、ひとまず本編は終了。

アンコール、杉山さんと二人でステージに登場したKERAさん、カラオケをバックに「復興の歌」。
これまた戦後の昭和を思わせる曲、こんな形で披露されるとは思っていなかった。
メンバー紹介をはさんで、最後の曲は「フォレスト・グリーン(或いは、あの歌をいつか歌えるか)」。
KERAさんはMCで、「このアルバムは親父に聴かせるために作った」と言っていた。
残念ながらお父さんは他界してしまってその夢は果たせなかったけれど、
KERAさんの想いがものすごく強く感じられて、なんだか胸がほんわりと温かくなった。
「ありがとう。お気をつけて」とKERAさんは何度も言い、ステージから去って行った。
そのあともしばらくバンドだけで演奏が続き、その『らしい』演出がたまらなく良かった。
こうしてKERAさんの『JAZZ』ライブは、21時05分ごろ終了。

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